実験医学 キーワード集 検索へ行くボタン

酸化ストレス

さんかすとれす

活性酸素種にはスーパーオキサイド(O2-),過酸化水素(H2O2),ヒドロキシラジカル(OH・)が含まれる.これらの消去系には,スーパーオキサイドに対するスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD),過酸化水素に対するカラターゼ,ペルオキシレドキシンなどの抗酸化酵素の他に,還元物質グルタチオン(GSH)とチオレドキシン(TRX)や,ビタミンA,C,Eなどの抗酸化物質がある.活性酸素産生系が消去系を上回ることを酸化ストレスと呼び,これによりきわめて多様な細胞応答が惹起される.(実験医学増刊272より)

癌と微小環境

癌幹細胞,浸潤・転移,血管新生のメカニズムと環境応答を標的とした治療・創薬の新展開

江角浩安,高倉伸幸,宮園浩平,森 正樹/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです