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MRL/lprマウス

MRLLPRまうす

MRL近交系マウスからリンパ節腫脹を発症するlpr(lymphoproliferation)遺伝子をもつ突然変異のマウスとして樹立された.その後,lpr遺伝子がアポトーシス誘導受容体であるFasをコードする遺伝子であることが判明し,Fasの欠損変異によるアポトーシス不全が病態の原因と考えられている.ヒト全身性エリテマトーデス(SLE)に類似した自己免疫疾患を自然発症し,抗dsDNA抗体をはじめとする自己抗体を産生し,抗原抗体複合体の沈着による糸球体腎炎を発症するほか,リンパ腫脹,血管炎,関節炎などの症状を呈する.SLE様病態を自然発症するモデルとしては,その他にNZB×NZW交雑第一世代なども用いられる.(実験医学増刊4212より)

ヒト疾患と免疫細胞サブセット

解像度をあげて見えてきた病態を規定する疾患のキープレーヤーと治療戦略

上野英樹,吉富啓之,熊ノ郷 淳/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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