はじめの一歩のイラスト感染症・微生物学
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はじめの一歩のイラスト感染症・微生物学

  • 本田武司/編
  • 2011年07月08日発行
  • B5判
  • 189ページ
  • ISBN 9784758120234
  • 定価:3,520円(本体3,200円+税)
  • 発行済
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微生物学のエッセンスを感染症の視点を交えながら解説.暗記ではなく理解を深めることを重視した記述だから,この一冊で必要な知識が身に付けられます.イラストや写真,用語解説も豊富に掲載.教科書に最適です!

目次

序章 はじめに─病原微生物学学習の意義【本田武司】

1. なぜ微生物の学習が必要か?

2. たとえば院内感染の場合

3. ボーダレス化と感染症─見え隠れする新興・再興感染症

4. 多様な微生物

5. 非病原微生物は何をしている?

1 章 感染症とは

1. 感染症とは ─感染症の一般的経過【本田武司】

2. 感染症成立のための三要因 ─感染源,感染経路,感受性個体【本田武司】

3. 病原微生物はどこに潜むか ─感染源について【本田武司】

4. 病原微生物はどのルートからヒトを攻撃するのか ─感染経路について【本田武司】

5. ヒトにより感染するヒトと 感染しないヒトがいる理由は?【本田武司】

6. 院内感染はどうして起こるか?─感染症対策のポイント【牧本清子】

2 章 免疫【高松漂太/熊ノ郷淳】

1. 病原体から宿主を守る

2. 自然免疫

3. 適応免疫

4. 多様性の獲得と免疫寛容

5. 免疫と病気

3 章 細菌

1. 細菌とは─原始生命体の生き残り;生き続ける化石【本田武司】

2. ヒトの誕生と微生物─人類の誕生【本田武司】

3. ヒトは細菌の存在と病気との関係にようやく気付いた【本田武司】

4. 細菌の構造【本田武司】

5. 細菌の代謝と増殖【本田武司】

6. 病原菌と非病原菌─病原菌は武器を持つ【本田武司】

7. 細菌は変身名人【児玉年央】

4 章 ウイルス

1. ウイルスとは?─生物か無生物か?【森 康子】

2. ウイルスの発見と展開【森 康子】

3. ウイルスの分類【勝二郁夫】

4. ウイルスゲノムによる分類【勝二郁夫】

5. ウイルス粒子の基本構造【森 康子】

6. ウイルスの増殖─ウイルスの姿が消える!【森 康子】

7. ウイルスの臓器親和性と侵入機構【勝二郁夫】

5 章 真菌【亀井克彦】

1. 真菌とは

2. 真菌による疾患

3. 菌交代現象とは

4. カンジダ症

5. クリプトコッカス症

6. アスペルギルス症

7. 皮膚糸状菌症

6 章 原虫【清水少一/三浦聡之】

1. 原虫総論-学習のポイント

2. マラリア原虫

3. トキソプラズマ

4. 赤痢アメーバ

5. ランブル鞭毛虫

6. クリプトスポリジウム

7. 膣トリコモナス

8. アカントアメーバ

7 章 寄生虫【丸山治彦】

1. 寄生虫とは─最もヒトに近い病原体

2. 寄生虫の基礎知識

3. 生活史

4. 寄生虫疾患の病理・症状と診断法

8 章 感染症の診断・治療・予防・制御

1. 感染症の診断を医師はどのように進めるか?【本田武司】

2. 感染症の治療─抗微生物薬,血清療法【西野邦彦(1~4)/本田武司(5)】

3. 感染症の予防─ワクチン【本田武司】

4. 感染症の制御─消毒・滅菌【本田武司】

9 章 病原微生物各論

1. 細菌感染症各論─細菌と疾患【本田武司】

1 グラム陽性菌─球菌(2 菌種),桿菌(2 菌種)<Ⅰ . 一般細菌>
  • ブドウ球菌
  • レンサ球菌
  • ジフテリア菌
  • リステリア属
2 芽胞形成菌─グラム陽性桿菌(2 属)<Ⅰ . 一般細菌>
  • バチラス属
  • クロストリジウム属
  • ウェルシュ菌
  • ディフィシル菌
3 グラム陰性桿菌─主として腸管感染症を起こす10 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • 大腸菌
  • サルモネラ属菌
  • 赤痢菌
  • エルシニア
  • コレラ菌
  • 腸炎ビブリオ
  • ビブリオ- バルニフィカス
  • エロモナス
  • カンピロバクター・ジェジュニ
  • ヘリコバクタ―・ピロリ
4 院内感染の原因となりやすい菌─ 6 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • 緑膿菌
  • 鼻疽菌
  • クレブシエラ
  • セラチア
  • レジオネラ属
  • アシネトバクター属
5 性感染症と関係のある菌─ 3 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • ナイセリア属
  • 軟性下疳菌
  • 梅毒トレポネーマ
6 抗酸菌類Mycobacterium spp. ─ 3 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • 結核菌
  • 非定型抗酸菌
  • らい菌
7 ワクチンと関係のある菌─ 2 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • 百日咳菌
  • インフルエンザ菌
8 有用微生物として用いる─ 2 菌種<Ⅰ . 一般細菌>
  • プロテウス
  • 乳酸桿菌
9 その他<Ⅰ.一般細菌>
  • マイコプラズマ属
  • 野兎病菌
  • レプトスピラ属
  • 回帰熱ボレリア
10 各種リケッチア<Ⅱ.リケッチア>
11 各種クラミジア<Ⅲ.クラミジア>

2. 主なウイルス性疾患【勝二郁夫(1~3)/森 康子(4~7)】

1 インフルエンザ Influenza
2 ウイルス性肝炎 Viral hepatitis
3 HIV human immunodeficiency virus
4 麻疹 Measles
5 水痘 varicella
6 風疹 Rubella
7 風邪症候群

10 章 感染症の疫学【本田武司】

1. 感染の場による分類-市中感染,熱帯感染,旅行者感染

2. 年齢と感染症-新生児,小児,高齢者

3. 臓器別感染症

4. 人畜共通感染症

5. 感染症法の概要

6. 感染症の医療体制

コラム

  • 発熱
  • 日和見感染(易感染性宿主の増加)
  • 院内感染対策委員会(組織化と役割など)
  • 感染性医療廃棄物
  • 咳エチケット
  • 古細菌
  • 細菌の染色法
  • 病原菌の名前(和名と学名)
  • プリオン,核酸を持たない感染性因子
  • バクテリオファージ,病原細菌もウイルスに侵される
  • 日本のマラリア
  • 生物の自然発生と寄生虫
  • 寄生虫病とアレルギー
  • 日本でみられる寄生虫症(疫学)
  • 今問題となっている多剤耐性菌
  • 家畜伝染病予防法
教科書採用者の声
  • 栄養学科の講義なので学生は医療系ではないが、病気・感染症を学ぶうえで判りやすくて良い。(私大薬学部)
  • 図解がわかりやすい。コラムがいい。(国立大医学部看護学科)
  • 学部学生に適した内容であり、望んでいた寄生虫分野も含まれているので、教科書として使用します。(公立大学准教授)
  • 巻頭カラーの数ページは、どうしてもカラーで表現しないと理解できない図(例えば、外観や顕微鏡の写真など)もあり、勉強になります。各章の最後に「まとめ」という欄があり、その章の要点を本当にシンプルに記載しており、知識の整理に役立ちます。(専門学校講師)
  • 写真や図が多く、学生に導入しやすい。加えて、説明文が理解しやすくまとめられている。(看護専門学校)
  • 医療系大学の学生が、はじめに微生物学等を学ぶ教科書として適切であると思いました。(医学部 医学科)
  • イラストが多く、また重要単語のゴシック表示により、初心者には大変わかりやすい内容です。また、少ないページ数でありながら、細菌からプリオン、そして寄生虫に至るまで幅広く記述されているのも魅力的です。(医学部保健学科)
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