クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!

クリニカルリーズニングで神経系の理学療法に強くなる!

  • 相澤純也/監,中村 学,藤野雄次/編
  • 2017年06月27日発行
  • B5判
  • 247ページ
  • ISBN 9784758102209
  • 定価:5,390円(本体4,900円+税)
  • 発行済
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さまざまな要因が絡み合う神経系疾患に,デキるPTはどう立ち向かっているのか?脳がどう障害され,どのようなアプローチが有効かを考えるための思考プロセスを,フローチャートを用いて徹底解説!

目次

第1章 クリニカルリーズニングとは

1.クリニカルリーズニングの定義とプロセス【相澤純也】

2.クリニカルリーズニングの学習方法【中丸宏二】

3.神経系リハにおけるクリニカルリーズニングの進め方【中村 学】

第2章 クリニカルリーズニングの実際

1. 脳血管障害 急性期1:皮質分水嶺梗塞離床時に血圧が低下する【國枝洋太】

2. 脳血管障害 急性期2:皮質下出血座位・立位時に麻痺側へ倒れてしまう【深田和浩】

3. 脳血管障害 急性期〜回復期:中大脳動脈領域の脳梗塞移動時に左側の壁にぶつかる【渡辺 学】

4. 脳血管障害 回復期1:脳幹梗塞ベッドから起き上がれない【加藤 渉】

5. 脳血管障害 回復期2:広範な被殻出血膝が曲がったまま伸びない【岩澤尚人】

6. 脳血管障害 回復期3:装具療法①反張膝が改善しない(セラピスト視点のCR)【福岡宏之】

7. 脳血管障害 回復期4:装具療法②反張膝が改善しない(義肢装具士視点のCR)【久米亮一】

8. 脳血管障害 生活期:放線冠領域の脳梗塞立ち上がり動作に失敗する【宮本真明】

9. 神経難病(パーキンソン病)小刻みに歩いてしまう【来住野健二】

10. 頸髄損傷 回復期足が突っ張って歩けない【西尾尚倫】

11. 脊髄損傷 回復期車いすへの移乗ができない【廣島拓也】

書評・感想
  • この書籍の良いところは、順をおって読み進めていくだけで、実際の臨床場面がイメージできることです。それだけ主観ではなく、誰でも理解のできる客観的な情報をもとにリーズニングが展開されています。

    症例の説明の所では、一つ一つの現象に対して客観的な理由づけがこれでもかという位にされており、ここまで突き詰めて理学療法を行っていることに驚かされると同時に、浅はかな臨床を展開している自分にも気付くことが出来ます。

    私は途上国、僻地と少し人とは違ったフィールドで働いてきましたが、この書籍の内容はどのフィールドでも生かせるものだと思いました。

    気になるところをあげるとすると、神経系というタイトルであれば、もう少し難病神経疾患の事例があっても良かったと思いました。

    小泉裕一(東京都神津島村保健センター)

  • クリニカルリーズニングは医療人として行うべきこと。仮設の多さはその人の力量。これをアウトプットし、フィードバックをもらいメタ認知としておとしこむ。これらを理解できた本でした。

    高橋忠志(東京都保険医療公社荏原病院)

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