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メンデルによって,生物の形や色といった形質は,要素(遺伝子)によって親の代から子の代へ伝えられていくことが明らかになった.その後,細胞分裂時の染色体の挙動から,遺伝子は染色体上に乗っていると推定された.さらに,モーガンらの研究によって,遺伝子は染色体上に線状に配列していることがわかったが,遺伝子の実体はなかなかわからなかった.
一方,DNAはこれらの研究とは関係なく,核に含まれる化学物質として抽出され,DNAは4種類のヌクレオチドが鎖状につながった分子であることが明らかになる.タンパク質を構成するアミノ酸は20種,DNAを構成するヌクレオチドは4種なので,数の多いタンパク質が遺伝の暗号の候補だと漠然と考えられていたが,遺伝子はタンパク質であるという考えを覆す実験が行われ,DNAこそが遺伝子の実体であることが明らかになる.…
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大学・専門学校で初めて生物学を学ぶ人向けの定番教科書.免疫,神経,発生の章を中心に,さらに理解しやすい内容に改訂.復習に役立つ章末問題や,紙でαヘリックスをつくるなど手を動かして学ぶ演習も充実.