人間はもちろん動物ですが、もし次の世にもう一度生まれ変わってもよいと神様から許されたら、あなたは動物と植物、どちらに生まれ変わりたいですか。
ずいぶんいろいろな人に聞いてみましたが、9割以上の人が次の世も動物に生まれ変わりたいと答えました。動物はどこへでも動き回って好きなことができ、植物より自由でよいと思うからでしょう。確かにそれも一理あります。動物は動ける(can move)と捉えると、地面に縛りつけられている植物よりもずっと好ましいように見えますが、でも動物は動かなくてはいけない(must moveまたはshould move)と捉えると、大地にずっしり根を張っているだけで生きていける植物よりも厳しい生き方にも見えませんか。…
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時間に追われる臨床・研究の現場で必要な「代謝」の知識を,身近な例えでわかりやすくまとめました.「代謝は苦手」「覚えることが多すぎて難しい」――そんな印象をがらりと変える,学び直しに最適な1冊!
とても興味深く、一度生化学を学習した者にとっては良書だと思います。
私立大学薬学部講師
講義の参考にと思って軽く手にとってみたのですが、面白くて一日のうちに読み切ってしまいました。
著者の田中文彦先生の「膨大な代謝の知識を徹底的に圧縮して、一つの全体像として提示する」という目標が見事に具現化されていると思います。簡素化された説明の中にも十分な説得力があり、ぐいぐいと引き込まれる力を感じました。概ね見開きで完結する体裁と、解り易い図もページをめくる手を加速させてくれています。
国立大学医学部教員