栄養科学イラストレイテッド

臨床栄養学実習

実践に役立つ技術と工夫

  • 中村丁次/監,栢下 淳,栢下淳子,北岡陸男/編
  • 2022年11月30日発行
  • B5判
  • 231ページ
  • ISBN 978-4-7581-1371-7
  • 定価:3,190円(本体2,900円+税)
  • 在庫:あり
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臨床栄養学の知識を「生きた」ものにする実習書!臨床経験豊富な執筆陣が,現場の技術や工夫を交えてわかりやすく解説.章ごとの実習課題で確実に実践力が培われます.多職種連携などもカバー,臨地実習に対応可能.

目次

◆ 監修の序【中村丁次】

◆ 序【栢下 淳】

序章 これからの栄養士・管理栄養士の皆さんへ【中村丁次】

1 栄養は健康と幸せの基盤になる

2 SDGsと栄養

第1章 診療報酬,電子カルテ

1 診療報酬【栢下淳子,坂東紀久子】

A 診療報酬とは
B 診療報酬の流れ

2 医療保険制度,介護保険制度【引野義之】

A 医療・介護保険制度と診療・介護報酬
B 管理栄養士・栄養士の業務にかかわる診療報酬
C 管理栄養士・栄養士の業務にかかわる介護報酬
Advanced 栄養食事指導料の変遷

3 診療報酬改定【栢下淳子,坂東紀久子】

A 大規模な改定
B 小規模な改定
C 改定が行われる理由

4 電子カルテ【栢下淳子,坂東紀久子】

A 電子カルテとは
B 各部門のシステム
C 医事システムとの連携

● 実習課題

1 診療明細書を見て支払い額を確認する【栢下淳子,坂東紀久子】
2 診療報酬・介護報酬の算定要件を調べる【引野義之】

第2章 病院食【丹生希代美,堀 小百合】

1 病院での栄養管理業務

A 臨床栄養管理と給食管理
B 給食管理の意義
C 病院食の役割

2 システムを活用した食事提供

A 電子カルテと給食システムの連携と食事提供
B 病院食の指示となる食札

3 調理作業効率を考えた献立作成と展開食

A 展開食
B 糖尿病交換表を使った食品構成と献立作成
C 献立作成に必要な食品の特性と重量
Column 食礼表示の工夫例
Column 塩分濃度の計算にチャレンジ!
Advanced 大量調理のポイント

● 実習課題

1 付箋を使って1週間分の献立を作成する

第3章 栄養補給法

1 経腸栄養法(経管栄養法)【山 智成,栢下 淳】

A 栄養補給法の種類
B 経腸栄養剤の種類
C 投与時の留意点
D 経腸栄養法(経管栄養法)でのトラブル

2 静脈栄養法【中屋 豊】

A 末梢静脈栄養法(PPN)
B 中心静脈栄養法(完全静脈栄養法)(TPN)
C 輸液管理の注意点
Advanced 輸液内にどのくらい塩分が含まれているかを知る

3 経口摂取法:食形態【山 智成,栢下 淳】

A とろみ
B 食事
C 嚥下調整食の留意点
Advanced 刻み食は嚥下調整食なのか?

● 実習課題

1 輸液による各栄養素の投与量を計算する【中屋 豊】
2 とろみ付けを行い,とろみを分類する【山 智成,栢下 淳】
3 市販食品を学会分類に従って分類する【山 智成,栢下 淳】
4 嚥下調整食をつくり,学会分類に従って分類する【山 智成,栢下 淳】

第4章 栄養ケア・マネジメント,栄養アセスメント

1 栄養ケア・マネジメント【山内有信】

A 栄養ケア・マネジメントとは
B 栄養ケア・マネジメントとPDCAサイクル
C 栄養ケアプロセス

2 栄養アセスメント【山内有信】

A 栄養アセスメントとは
B 栄養アセスメントのための情報収集区分

3 モニタリングと評価【山内有信】

A モニタリング
B 評価・検証(リ・アセスメント)

4 栄養アセスメントに役立つツール【栢下淳子,坂東紀久子】

A OHAT
B バイタルサイン
Advanced パルスオキシメーターによる呼吸状態のチェック

● 実習課題

1 栄養ケアプログラムを作成する【山内有信】
2 栄養スクリーニングと栄養診断を行う【山内有信】
3 体格からの栄養アセスメントを行う【山内有信】
4 エネルギー消費量を推定する【山内有信】
5 栄養モニタリングと評価を行う【山内有信】
6 OHAT日本語版を用いて評価する【栢下淳子,坂東紀久子】
7 アネロイド式血圧計を用いて血圧測定し,コロトコフ音を確認する【栢下淳子,坂東紀久子】
8 パルスオキシメーターを用いて経皮的酸素飽和度と脈拍数を測定する【栢下淳子,坂東紀久子】

第5章 疾患別の栄養管理の栄養ケア

1 内分泌・代謝疾患

A 肥満症【安原みずほ】
B 糖尿病,糖尿病腎症(糖尿病性腎症)【安原みずほ】
C 高尿酸血症,痛風【栄原純子】
D 甲状腺機能低下症・亢進症【栄原純子】

2 腎疾患【坂井敦子】

A 急性腎障害
B 慢性腎臓病(CKD)ステージ1〜5
C CKDステージ5D:透析期
Advanced 急性腎不全から急性腎障害へ
Advanced ネフローゼ症候群
Advanced 新しい概念,糖尿病性腎臓病
Advanced CKDと植物性食品

3 循環器疾患【中屋 豊】

A 高血圧
B 脂質異常症
C 虚血性心疾患
D 心不全
E 脳血管疾患(脳卒中)

4 呼吸器疾患

A 慢性閉塞性肺疾患(COPD)【澤 幸子】
B 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)【眞次康弘,伊藤圭子】
Advanced 使い捨て食器(ディスポ食器)使用【眞次康弘,伊藤圭子】
Advanced 栄養指導と感染対策【眞次康弘,伊藤圭子】

5 肝臓・胆嚢・膵臓疾患【奥村仙示】

A 肝炎(急性・慢性)
B 肝硬変,肝不全
C 脂肪肝,NAFLD,NASH
D 胆石症
E 膵炎(急性・ 慢性)
Advanced 肝硬変患者とどう向きあうか?

6 消化器疾患【北岡陸男】

A 消化性潰瘍
B 炎症性腸疾患:潰瘍性大腸炎,クローン病
C 下痢,便秘

7 摂食嚥下障害【栢下 淳】

A 摂食嚥下障害(高齢者)
Advanced 多様な市販介護食

8 周術期・緩和ケア【園井みか】

A 周術期(術前,術後)
B 消化管術後
C 臓器移植後
D 緩和ケア
Advanced 周術期においては患者さんも管理栄養士もチームメイト

9 老年症候群【西岡心大】

A サルコペニア,フレイル
B 低栄養
C 褥瘡
Advanced 低栄養を「診断」するためのGLIM基準

10 小児疾患【小倉有子】

A 乳幼児の下痢・嘔吐
B 小児肥満
C 食物アレルギー

11 妊産婦【吉積映里】

A 妊娠中・後
B 妊娠糖尿病
C 貧血

12 神経系・精神疾患【清水昭雄】

A 摂食障害(神経性やせ症,神経性大食症)
B 認知症

13 がん【中屋 豊】

A 疾患の特徴:管理栄養士が知るべき各種がんの特徴
B 栄養評価
C 栄養ケア

● 実習課題

1 糖尿病患者への食事の聞き取り調査から栄養量を算出し,問題点に対して栄養指導を行う【安原みずほ】
2 糖尿病でもおいしい食事が楽しめる献立をつくり,調理する【安原みずほ】
3 高尿酸血症患者の食事記録から栄養量を算出し,指導内容を考える【栄原純子】
4 塩分閾値を知る【坂井敦子】
5 汁物の塩分を測定する【坂井敦子】
6 CKD患者用に,低たんぱく質でエネルギーが補給できる補食やおやつをつくる【坂井敦子】
7 スパイロメーターを用いて呼吸機能測定を行う【澤 幸子】
8 COPDの栄養評価に有用な安静時代謝量を測定する【澤 幸子】
9 肝硬変患者の献立を作成する【奥村仙示】
10 身近な食品のアルコール量,脂質量を計算する【奥村仙示】
11 成分栄養剤の調製と経腸栄養剤の官能評価を行う【北岡陸男】
12 嚥下調整食を作成する【栢下 淳】
13 嚥下調整食(おやつ)を作成する【栢下 淳】
14 とろみの段階を視覚で確認する【栢下 淳】
15 咀嚼機能を評価する【栢下 淳】
16 胃切除術患者の分割食を作成する【園井みか】
17 低栄養患者に対する少量高エネルギー食の献立をつくり,調理する【西岡心大】
18 下痢・嘔吐症状の乳幼児の対応について,手順をシミュレーションする【小倉有子】
19 原発性肥満児への対応について ,手順をシミュレーションする【小倉有子】
20 コンビニエンスストアの商品を利用して妊娠糖尿病の献立を考える【吉積映里】
21 食器,食事環境による食事の見え方を知る【清水昭雄】
22 食事介助を体験する【清水昭雄】
23 がん患者の栄養評価をPatient-Generated SGAを用いて評価する【中屋 豊】
24 化学療法の副作用に関するリーフレットを作成する【中屋 豊】

第6章 発展編

1 地域包括ケアシステム【影山典子,岡 光孝】

A 地域包括ケアシステムとは
B 実際の取り組みについて

2 福祉・介護と在宅栄養【徳澤陽子】

A 福祉・介護の栄養管理
B 在宅ケアと多職種連携
C 訪問栄養指導
Advanced 訪問管理栄養士のこぼれ話

3 チーム医療・多職種による栄養管理の実際

A 医師の役割【三原千惠】
B 歯科医師の役割【早乙女裕彦】
C 理学療法士(PT)の役割【金井秀作】
D 作業療法士(OT)の役割【助金 淳】
E 言語聴覚士(ST)の役割【永見慎輔】
F 看護師の役割【藤田昌子】
G 管理栄養士の役割【谷 律子】
H 栄養サポートチーム(NST)【谷 律子】
I クリニカルパス【和泉靖子】
J リスクマネジメント【栢下淳子,坂東紀久子】
Advanced 管理栄養士に求められるコミュニケーション能力と専門性【谷 律子】
Advanced クリニカルパスにおける食事オーダーの落とし穴【和泉靖子】

4 栄養補助食品【和泉靖子,栢下 淳】

A 糖尿病
B 腎臓病
C 摂食嚥下障害
D 低栄養

5 プレゼンテーションの方法【森本尚子】

A テーマの情報収集・分析
B 全体の構成内容・展開
C 話し方・動作のコツ
D 実際の発表

● 実習課題

1 地域の高齢者に栄養改善を提案する【影山典子,岡 光孝】
2 高齢糖尿病患者の訪問栄養指導の栄養ケア計画を作成する【徳澤陽子】
3 市販栄養補助食品について調べる【和泉靖子,栢下 淳】

◆ 巻末付録1 臨床で役立つデータ集【棚町祥子】

付録A 臨床検査基準範囲一覧
付録B 用語集(略語一覧表)

◆ 巻末付録2 実践で役立つ知識集

付録A 臨地実習に備えて【栢下淳子,坂東紀久子】
付録B 「日本人の食事摂取基準」活用のポイント【山縣誉志江】
付録C 事業所給食にみるフードコーディネート法【前田 翼】
付録D HACCPを踏まえた病院の衛生管理【森本尚子】
付録E 食中毒発生時および災害発生時に備えた対応について【島田郁子】
付録F 栄養指導媒体について【栢下淳子,坂東紀久子】

◆ 索引

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  • 【本書名】栄養科学イラストレイテッド:臨床栄養学実習〜実践に役立つ技術と工夫
  • 【出版社名】羊土社

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