生命科学論文を書きはじめる人のための英語鉄板ワード&フレーズ〜研究の背景から実験の解釈まで「これが書きたかった!」が見つかる頻出重要表現600

生命科学論文を書きはじめる人のための英語鉄板ワード&フレーズ

研究の背景から実験の解釈まで「これが書きたかった!」が見つかる頻出重要表現600

  • 河本 健,石井達也/著
  • 2024年12月05日発行
  • A5判
  • 384ページ
  • ISBN 978-4-7581-0857-7
  • 4,400(本体4,000円+税)
  • 在庫:あり
本書を一部お読みいただけます

第二部:本編(キーワード/キーフレーズ)

B 実験結果を述べる表現

ここでは,主にResultsのSectionで示される実験結果を説明するための表現を示す.実験結果B-1B-5)が示されるのは,Resultsの中でもRM2(実験結果の提示)のみである.一方,RM1(実施した実験の説明)では行った実験の説明A-1, A-2, A-3)を行い,RM3(結果についてのコメント)では結果の解釈C-1)などを述べる.ただし,主な実験結果は,Introduction(IM3)やDiscussion(DM2)でも示されることが多い.

B-1

結果の提示を行うときのキーワード(RM2-Step1:発見の提示,DM2-Step2:個々の結果,IM3-Step1:本研究の概略)

キーワード
動詞 found(見つけた/見つけられた),observed(観察された/観察した),seen(見られた),detected(検出された/検出した),identified(同定した),appeared(〜のように見えた),confirmed(確認した/確認された),noticed(気づいた/認めた),noted(認めた),note(述べる/注意する),revealed(明らかにした),exhibited(示した),displayed(示した),showed(示した),shown(示される),had(持った),expressed(発現している/発現した),expected(予想される),assessed(評価される),measured(測定される),treated(処理された)
形容詞 high(高い),low(低い),strong(強力な),either(どちらかの),present(存在する),detectable(検出可能な),positive(陽性の)
代名詞/名詞 we(我々),analysis(分析),pattern(パターン),trend(傾向),effect(効果/影響),Figure/Fig.(図),levels(レベル),majority(大多数),most(ほとんど/大部分)
副詞 consistently(一貫して),very(非常に),importantly(重要なことに),indeed(実際に),interestingly(興味深いことに),notably(注目すべきことに),surprisingly(驚いたことに),remarkably(注目すべきことに),strikingly(際だったことに)
  • 結果の提示を行う表現として,we主語で過去形の能動態の文と「発見されたものや現象」などを主語にした過去形の受動態の文が多く使われる.従って,同じことを述べる際に2つの選択肢がある訳である.
  • we主語文で使われる主な動詞としては,found,observed,confirmed,noticed,identified,detected,showed,notedがある.発見を示す動詞が多い.
  • 方法(analysis)を主語とする文で使われる主な動詞としては,revealed,showed,confirmedがある.
  • we主語文方法主語文では,that節を目的語とするものが多い.
  • that節の中に具体的な結果が示される.
  • 対象(miceやcells)を主語とする文で使われる主な動詞としては,exhibited,displayed,showed,confirmed,had,expressedがある.
  • 傾向を表すときの名詞としては,pattern,trendがある.
  • 高低・強弱を意味する形容詞としては,high,low,strongがよく使われる.
  • 存在に関連する形容詞としては,present,detectable,positiveがよく使われる.
  • 発見の重要性を強調する文頭の副詞としては,importantly,indeed,interestingly,notably,surprisingly,remarkably,strikinglyがよく使われる.

動詞

found〔見つけた/見つけられた〕
  • 能動態では,we主語の文がほとんどである.
  • 本研究の概略を述べるときにも使われる(参照).
foundのキーフレーズ
例文

Surprisingly, we found that Themis2 is not required for B cell development, for activation, or for Ab responses either to model Ags or to influenza viral infection. (J Immunol. 2014 193:700)

驚いたことに,我々は〜ということを見つけた

observed〔観察された/観察した〕
  • 能動態では,we主語の文がほとんどである.
observedのキーフレーズ
例文

Upregulation of EGFR was observed in BRAFi-resistant cell lines and patient tumors because of demethylation of EGFR regulatory DNA elements. (J Invest Dermatol. 2015 135:532)

EGFRの発現上昇が,BRAFi抵抗細胞株において観察された

seen〔見られた〕
seenのキーフレーズ
例文

A similar effect was seen in total-body CD36-knockout mice. (Diabetes. 2013 62:2709)

類似の効果が〜において見られた

detected〔検出された/検出した〕
  • 能動態では,we主語の文がほとんどである.
detectedのキーフレーズ
例文

HIV-1-specific cells were detected in all donors at a mean of 55 cells/million naive cells and 38.9 and 34.1 cells/million in central and effector memory subsets. (J Exp Med. 2014 211:1273)

HIV-1特異的細胞は,すべてのドナーにおいて検出された

続きは書籍にて
ご覧ください
書籍概略はこちら
生命科学論文を書きはじめる人のための英語鉄板ワード&フレーズ〜研究の背景から実験の解釈まで「これが書きたかった!」が見つかる頻出重要表現600

生命科学論文を書きはじめる人のための英語鉄板ワード&フレーズ

研究の背景から実験の解釈まで「これが書きたかった!」が見つかる頻出重要表現600

  • 河本 健,石井達也/著
  • 4,400(本体4,000円+税)
  • 在庫:あり