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書 評
轟木 亮太
(大分大学 医学部3年)
この本はキャリアストーリーと総論編で構成されており、どちらも分かりやすくキャリアを悩んでいる学生にとって参考になるものばかりでした。キャリアストーリー編では15人もの先生方のキャリアを具体的に知ることができるので、自分が希望する診療科でなくて参考になる内容は多くありました。特にハッシュタグがついているので、それだけで先生方のキャリアになんとなくイメージができました。色々なキャリアがあって良いんだと心から勇気づけられました。
また、この本の総論編に書かれている内容が書かれた本は今までほとんどなかったのではないかと思います。そもそも医師にとってキャリアプランを考えるために重要なことや戦略など、本のタイトル通り「自分を輝かせる働き方」へのヒントが盛りだくさんでした。よくある悩みである研修先を決める考え方では、市中病院と大学病院のメリット・デメリットが分かりやすく解説されていました。特に私が心に残ったのは、「0か1」ではなくグラデーションで考えるという言葉です。選択肢が多すぎて選べないとしても、柔軟に物事を考えいつだって変更できるという言葉に自分自身のキャリアを切り拓いていこうと思えました。医学部の友人にもオススメしたいと強く思える一冊でした。