今回、『病理所見の見かた、病態の考えかた』を読み、改めて病理学の深さと面白さを実感しました。

基礎医学として学ぶ際には、病理学はどうしても難しいイメージを持っており、臨床実習にて病理学の重要性を痛感していましたが、最初のイメージが拭えず、勉強に手がつかない状況でした。しかし、この書籍では臨床病理検討会(CPC)形式で構成されており、指導医とレジデントの会話形式で知識を身につけていくことが可能であり、取り掛かるハードルが下がっているように感じました。また、病理だけに限らず、各症例で重要なキーワードや押さえておくべきポイントが記載されており、臨床上重要なポイントを確認しながら病理所見を学ぶことができる点も広い知識を身につける上で、非常におすすめできるポイントです。

臨床実習に入り、病理学を学び直したい学生、特に病理学に難しさを感じている学生におすすめしたい一冊です。