第1章　栄養不良とその結果

１．栄養不良の定義【高松英夫】

• 栄養不足の指標
• マラスムス
• 栄養不足の発症機序
• 栄養不足と免疫
• クワシオルコル
• 栄養不足と脳の発育

２．栄養不良とその結果 【曽田益弘】

• 栄養不良患者の頻度
• 栄養不良と在院日数
• 栄養不良の影響
• 栄養不良と医療費
• 栄養不良と合併症 ・ 死亡率

３．栄養療法の目的と効果 【曽田益弘】

• 栄養療法の効果
• 栄養サポートチーム （NST）
• 栄養療法計画
• 栄養療法の経済的効果

４．栄養障害のスクリーニングとアセスメント 【岩佐正人】

５．栄養スクリーニング 【岩佐正人】

• 主観的包括的アセスメント（SGA）
• BMI
• 身長
• MUST
• 体重
• MNAR

６．栄養アセスメント 【早川麻理子】

• 栄養歴
• 窒素バランスと窒素平衡
• 身体計測
• 免疫能の指標
• 生化学検査
• 予後栄養指数（PNI）
• 血清タンパク質
• 総エネルギー消費量（TEE）

第2章　侵襲に対する生体反応

１．古典的な生体反応の推移の分類【長谷部正晴】

• 侵襲
• 神経内分泌相関
• 創傷治癒
• タンパク異化

２．侵襲に対するサイトカインと内分泌反応 【深柄和彦】

• TNF-α
• HMGB-1
• IL-1
• コルチゾール
• IL-6
• アドレナリン・ノルアドレナリン
• 炎症性サイトカイン
• 成長ホルモン
• IL-4
• インスリン
• IL-10

３．飢餓と侵襲に対する生体反応の違い【深柄和彦】

• 腹腔内白血球
• 腸管虚血再灌流

第3章　栄養素とその代謝

１．各栄養素の消化・吸収部位と動態 【田平洋一】

• 糖質の消化吸収
• ビタミンの吸収
• タンパク質の消化吸収
• ミネラルの吸収
• 脂肪の消化吸収

２．糖質代謝 【宇佐美 眞，三好真琴】

• 嫌気的解糖
• クエン酸回路
• 好気的解糖
• 糖新生

３．タンパク質代謝 【宇佐美 眞，三好真琴】

• アミノ酸
• 分岐鎖アミノ酸（BCAA）
• ペプチド
• 尿素回路
• タンパク質の高次構造

４．脂質代謝 【入山圭二】

• 脂質
• 必須脂肪酸
• 飽和脂肪酸，不飽和脂肪酸
• β酸化
• n-6系多価不飽和脂肪酸
• カルニチン
• n-3系多価不飽和脂肪酸
• エイコサノイド
• 中鎖脂肪酸（MCFA）

５．電解質 【田中芳明】

• ナトリウム（Na）
• カルシウム（Ca）
• カリウム（K）
• マグネシウム（Mg）
• クロール（塩素，Cl）
• リン（P）

６．微量元素 【田中芳明 】

• 鉄（Fe）
• クロム（Cr）
• 亜鉛（Zn）
• マンガン（Mn）
• 銅（Cu）
• モリブデン（Mo）
• セレン（Se）

７．ビタミン 【田中芳明】

• ビタミンB1
• ビオチン
• ビタミンB2
• 葉酸
• ビタミンB6
• ビタミンA
• ビタミンB12
• ビタミンD
• ビタミンC
• ビタミンE
• ナイアシン
• ビタミンK
• パントテン酸

８．食物繊維 【田中芳明】

• 不溶性食物繊維
• 水溶性食物繊維

第4章　各栄養素の必要量と投与量

１．日本人の食事摂取基準（2005年度版）【宮澤　靖】

２． エネルギー投与量の算出方法 【宮澤　靖】

• エネルギー消費量（EE）
• 簡便的な投与量の計算式
• Harris-Benedictの式
• エネルギー基質の燃焼比率
• 急性期のエネルギー投与
• 栄養素の投与エネルギー比率

第5章　栄養と免疫、および生体防御機構

１．免疫とは 【南野昌信】

• 貪食細胞
• 抗原提示細胞
• NK細胞
• 抗体
• 補体
• T細胞

２．消化管と免疫 【南野昌信】

• 腸管関連リンパ組織（GALT）
• クリプトパッチ（CP）
• 孤立リンパ小節 （ILF）
• 粘膜免疫循環帰巣経路（CMIS）
• 腸管上皮細胞間リンパ球 （IELs）
• 栄養不良と免疫機能低下
• 粘膜固有層リンパ球（LPLs）

第6章　経腸栄養法

１． 経腸栄養法の適応と投与方法 【大熊利忠】

• 生体防御機能
• 半消化態栄養剤（LRD）一般処方群
• グルタミン（Gln）
• 特殊処方の栄養剤
• DAO
• 成分栄養剤
• 二糖類分解酵素
• クローズド・システム
• 分泌型免疫グロブリンA（s-IgA）
• 経鼻栄養チューブ
• ストレスホルモン
• 経腸栄養専用注入ポンプ
• 筋タンパクの崩壊
• トライツ靭帯
• 胃瘻，空腸瘻
• 空腸瘻専用栄養チューブ
• 幽門後ルート
• needle catheter jejunostomy
• 経腸栄養剤

２．早期経腸栄養法 【大熊利忠】

• 除脂肪体重
• GFO
• 安静時エネルギー消費量（REE）

３．Immunonutrition 【田平洋一】

• 条件つき必須アミノ酸
• n-3系脂肪酸とimmunonutrition
• アルギニンとimmunonutrition
• 核酸（DNA，RNA）とimmunonutrition
• グルタミンとimmunonutrition

４．PEG（経皮内視鏡的胃瘻造設術）【小川滋彦】

• プル・プッシュ法
• バルーン型
• イントロデューサー法
• PEGの合併症
• バンパー型

５．経腸栄養法の合併症 【大熊利忠 】

• 誤嚥性肺炎
• 10%食用酢による閉塞防止
• 下部食道括約筋（LES）
• 下痢
• 経鼻栄養チューブ先端の位置
• 栄養剤の細菌汚染
• 口腔ケア
• Clostridium difficile
• 胃アトニーおよび胃運動機能不全
• Refeeding Syndrome
• エリスロマイシン

６．プロバイオティクスとプレバイオティクス 【牛田一成】

• 発酵乳
• プロバイオティクス
• 短鎖脂肪酸（SCFA）
• プレバイオティクス
• 善玉菌
• 食物繊維の発酵

第7章　経静脈栄養法

１．経静脈栄養法の適応 【井上善文】

• 中心静脈カテーテル（CVC）
• 血栓性静脈炎
• 中心静脈栄養法の呼称
• 末梢静脈栄養法における感染予防対策
• 末梢静脈栄養法（PPN）

２．中心静脈カテーテル 【井上善文】

• 中心静脈カテーテルの呼称
• 中心静脈カテーテルの挿入方法
• Broviacカテーテル・Hickmanカテーテル
• 中心静脈カテーテル挿入時の高度バリアプレコーション
• 完全皮下埋め込み式カテーテル（ポート）
• CVCラインの管理
• ピック（PICC）

３．静脈注射用脂肪乳剤の投与上の注意 【入山圭二】

• 人工脂肪粒子
• リポタンパクリパーゼ（LPL）
• 人工脂肪粒子の加水分解
• アポリポタンパク
• カイロミクロン（CM）
• 人工脂肪粒子のリポタンパク化
• リポタンパク
• 脂肪乳剤投与速度の上限

４．経静脈栄養法の合併症と対策 【櫻井洋一】

• カテーテルに起因する合併症
• 代謝性合併症
• カテーテル関連血流感染（CRBSI）
• 消化器合併症
• 機械的合併症

第8章　各疾患の栄養管理

１．周術期の栄養管理 【福島亮治】

• 食道切除患者の栄養管理
• 術後の早期経腸栄養
• 膵頭十二指腸切除患者の栄養管理

２．急性膵炎 【大島　拓，織田成人，貞廣智仁，仲村将高，安部隆三，瀬戸口大典】

• 重症急性膵炎（SAP）
• 選択的消化管除菌法（SDD）
• バクテリアルトランスロケーション（BT）

３．多発外傷 【海塚安郎 】

• 強化インスリン療法
• 急性期外傷（重症）患者栄養管理・施設プロトコール
• 幽門後チューブ留置栄養法

４．重症熱傷 【海塚安郎 】

• 熱傷深度
• 重症患者における腸管管理
• 熱傷面積
• 重症熱傷患者の早期経腸栄養
• 熱傷重症度

５．短腸症候群 【小山　諭，畠山勝義】

• 高炭水化物・低脂肪食
• 短腸症候群と短鎖/中鎖脂肪酸
• シュウ酸結石
• 短腸症候群と微量栄養素
• 短腸症候群と可溶性食物繊維

６．脳卒中 【橋本洋一郎，米村公伸，佐藤悦子】

• 脳卒中専門病棟
• 嚥下性肺疾患
• 脳卒中クリニカルパス
• GFO療法
• ワルファリン
• 脳梗塞患者の口腔ケア（口腔内清掃）

７．腎不全（急性，慢性）【秋山和宏】

• 必須アミノ酸輸液
• アンモニアの尿素化
• 必須アミノ酸輸液と高アンモニア血症
• 必須アミノ酸輸液とアルギニン

８．メタボリックシンドローム 【武田英二，深谷牧子，澤田直樹】

• 肥満
• 動脈硬化症
• 高血糖（耐糖能異常）

９．炎症性腸疾患 【福田能啓】

• 体重減少
• 下痢によるマグネシウム・カリウム低下
• 血清アルブミン，プレアルブミン
• 乳糖投与の禁止
• ビタミン，ミネラル
• 食事中シュウ酸
• 鉄欠乏とフェリチン
• 必須脂肪酸欠乏症
• 亜鉛，セレン

10．肝疾患 【遠藤龍人，加藤章信，鈴木一幸】

• 鉄制限食療法
• 就寝前軽食摂取療法（LES）
• 分岐鎖アミノ酸療法
• 蛋白不耐症

第9章　高齢者の栄養管理

１．高齢者の包括的栄養管理 【川西秀徳】

• 高齢者の栄養スクリーニング
• 血清アルブミンと高齢者
• 高齢者パーソナル栄養アセスメント

２．アンチエイジング医療から見た栄養ケアと抗酸化ストレス 【川西秀徳】

• テイラーメイド・ホリスティック・アンチエイジングプログラム
• 生体の酸化ストレスに対する防御機構
• 野菜，果物の抗酸化能
• 酸化ストレス
• 酸化ストレスの測定

３．褥瘡 【岡田晋吾】

• 褥瘡治療に必要な栄養素
• 褥瘡とアルブミン
• 褥瘡と亜鉛
• 褥瘡対策におけるチーム医療

４．呼吸不全と慢性閉塞性肺疾患（COPD）【吉川雅則 ，木村　弘】

• 呼吸不全
• COPDにおける代謝亢進
• 慢性閉塞性肺疾患（COPD）
• COPDの全身性炎症
• COPDの全身への影響

第10章　食事・調理の科学

１．摂食・嚥下障害【金谷節子】

• 栄養の経済効果
• 嚥下評価
• 高齢者と肺炎
• フードテスト
• 嚥下メカニズム
• 嚥下食（嚥下障害食）

２．食事の形態【金谷節子】

• 嚥下食ピラミッド
• 嚥下寿司
• 嚥下食食事基準
• 嚥下物性

３．特別（治療）食【金谷節子】

• 食事の種類
• 主成分栄養管理

４．栄養補助食品【金谷節子】

• 微量栄養素の投与
• ORAC（オラック）食
• 緑茶カテキン
• 嚥下食用増粘剤（とろみ調製材）

５．アンチオキシダントクッキングと真空調理，クックチル，クックフリーズ【金谷節子】

• 調理法の種類
• 加熱温度と時間（T-T管理）
• 真空調理
• HACCPによる調理工程管理

索引