スコープ操作の初歩からEUS・ERCP,トラブル対処まで胆膵内視鏡に必要な知識と技を,熟練ドクターが詳しく解説した大好評書の改訂版!豊富な写真と動画で微妙なコツもよくわかる.最新のWGC法なども解説!
本書の付録DVDに収録されている動画のダイジェストとサンプルです.
消化器内視鏡の中で胆膵内視鏡は治療手段としてますます重要になっている。欧米では、大腸内視鏡とともにERCP関連内視鏡が花形である。もちろん正確な診断があってのことであるが、消化器内視鏡の現状と未来は治療手段としての発展であろう。
本書は好評であった初版(2008年発行)を改訂したものであるが、編者の糸井先生も述べているように「最近報告されている手技」を追加して編集されており、学会での討論にも活用できる強みが感じられる。新たな手技は必要に迫られて生み出されるもので、注意点は「やってみなければわからない」ものである。編者も述べている通り手技には完成したものはない。悪戦苦闘して出来上がった手技を次世代へ伝承していくのが先達の務めであろう。また、入門書らしく乳頭部へのカニュレーションに至る前の章立てに約100ページが割かれていて、注意点が事細かに記述されている。必要に応じて読み返すのに便利である。筆者の病院で若い世代に読書感を聞いたところ、すでに初版本は購入して活用しており、入門書として是非薦めたいとのことであった。
胆膵内視鏡はデバイスの開発とEUSの活用で変貌したともいえよう。例えばガイドワイアなしの手技は考えられず、切石、ステント挿入、極細スコープの挿入などにも必須の手段となっている。特にEUSに関しては治療への導入が我が国で遅れていたので危惧していたが、やっと欧米に肩を並べられるようになってうれしく感じている。また、抗凝固剤使用に対する考え、セデーションに対する細かい配慮等についても時代に即した考えと使用法を紹介してくれて親切である。出血を伴う手技が多いだけに読者の手助けになろう。このように、使いこなすべき手段についても細かい配慮と記載がされている。
基本的な事項は糸井先生と東京医科大学のグループによって記述されているので、主要部分にブレがないのが大変良かったと思う。執筆者が多いと得てして読者はどうして良いかわからなくなるものであるが、それがないのは本書の利点であろう。本書は、東京5大学の研究会が母体となって生まれたそうである。筆者も研究会へ出席したことがあるが、活発な議論からいろいろなヒントがあったに違いない。また、分担筆者は44名に上るが、各項目の執筆者のほかに、指導者層のベテランの先生方がコラム欄にアドバイス的な事項を述べていて肩の凝らない、楽しい読みものになっている。
現在の基本手技は第一世代のわれわれ内視鏡医には理想であって現実ではなかった。若い世代には本書を参考にして新たな手技を、デバイスを開発してほしいと期待している。(藤田力也[昭和大学名誉教授・癌研有明病院顧問・横浜新緑総合病院理事長])
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