まず考えること,すべきことは何か?すぐ役立つ入門書として好評を博した初版を全面的に刷新!現場で使いやすい症候別,疾患別の構成はそのままに,診療のポイント,コツを大幅追加!小児を診ることがあるなら必携!
目次
第1章 これだけは知っておきたい小児診療の進め方・考え方
1. 小児診療とは(総論) - 人類の未来のために【細谷亮太】
- 1 小児診療に携わる医師の役割/2 小児診療は総合診療/3 「子ども中心」だが家族の健康も大切/4 小児診療のなかで親をも支援する/5 能書のあとに,さあ診療,治療/6 小児診療と予防医学/7 小児診療はやりがいのある仕事
2. 医療面接・診察・検査のコツ - 持てるものすべてを使って磨き上げよう【横谷 進】
- 1 はじめに/2 医療面接/3 診察/4 検査/5 おわりに
3. 薬の使い方
1)薬物治療の基礎 ―剤形いろいろ・飲ませ方など【伊藤けい子】
- 1 はじめに/2 小児の薬用量/3 小児の薬剤投与の注意点/4 剤形いろいろ/5 薬の上手な飲ませ方
2)小児の輸液 ―安全で確実な輸液のしかた【五十嵐隆】
- 1 小児の体液の構成と水分代謝の特性/2 輸液製剤の種類/3 輸液のしかた/4 脱水症の治療第Ⅰ期:欠乏に対する輸液(急速初期輸液)/5 第Ⅱ期:緩速均等輸液/6 第Ⅲ期:24時間均等維持輸液/7 小児(特に新生児,乳児)の輸液ラインのとり方のコツ・ポイント
3)小児の抗菌薬の選び方【齋藤昭彦】
- 1 抗菌薬を処方する前に/2 抗菌薬を処方するにあたって/3 Empiric therapy(初期治療)に重要な事項/4 治療開始後に重要な事項
4. 小児の成長・発達 - 子どもの成長・発達を判断することは,その子どもの歴史を理解することである【草川 功】
- 1 はじめに/2 新生児期/3 1カ月時/4 乳児期/5 幼児期/6 学童期・思春期/7 おわりに
5. 院内感染対策 - 自分が子どもにうつさない,そして子どもからうつらないために【稲井郁子】
- 1 はじめに/2 手洗い/3 基本となる対策:標準予防策と感染経路別予防策/4 その他の対策
6. 予防接種,学校伝染病【神谷 元】
第2章 いざというとき困らないための処置のコツ
1. 小児のCPR(心肺蘇生) - 迅速心肺評価法と心肺蘇生の実際【太田邦雄】
- 1 小児の評価法と初期治療/2 小児の一次救命処置と二次救命処置
2. 耳鼻咽喉科小児救急疾患への対応のコツ【田山二朗】
3. 異物誤飲 - 前もって資料,薬品,器具をそろえておく必要がある【山中龍宏】
- 1 はじめに/2 前もってそろえておくべき資料/3 問い合わせ先/4 基本的な処置/5 検体の保存/6 診断と評価/7 治療/8 たばこ誤飲の症状と対処法
4. 外傷(事故・虐待など) - 常に虐待の可能性を考えて診療する【山中龍宏】
- 1 はじめに/2 頭部外傷/3 胸部外傷/4 腹部外傷/5 虐待
第3章 よくある症候別,小児の診断と治療の進め方
1. 発 熱 - 重症細菌感染を見逃すな!【細谷要介/麻生誠二郎】
- 1 はじめに/2 症例/3 全身状態(重症度・緊急度)の評価/4 発熱疾患を鑑別するためのアプローチ/5 発熱疾患鑑別の際の注意点/6 検査/7 薬の選択,使用法/8 専門医へのコンサルテーション/9 入院の適応/10 保護者への説明のポイント
2. 嘔吐,下痢,腹痛 - 胃腸炎…ですか?【吉原宏樹】
- 1 はじめに/2 嘔吐の鑑別診断と治療/3 下痢の鑑別診断と治療/4 腹痛の鑑別診断と治療/5 症例
3. 鼻汁,咳嗽 - 発熱・呼吸困難・経口摂取の低下を伴う場合,長引いている場合は要注意【岩田 敏】
- 1 はじめに/2 病態生理/3 医療面接,身体所見のとり方・診断のしかた/4 治療/5 症例
4. 喘鳴,呼吸困難 - 呼吸の異常の鑑別診断【岡田賢司/西間三馨】
- 1 はじめに―呼吸の異常/2 見逃してはならない呼気性喘鳴をきたす疾患の診断と治療/3 見逃してはならない吸気性喘鳴をきたす疾患
5. けいれん - けいれんは…まず止める(バイタルサインに注意しながら)【麻生誠二郎】
- 1 はじめに/2 症例/3 病歴の聴取/4 一般的な救急処置/5 薬物療法/6 検査/7 専門医へのコンサルテーション・入院の適応/8 保護者への説明のポイント
6. 鼻血,皮下出血 - 血液と血管の病気について【田中瑞恵/松下竹次】
- 1 はじめに/2 出血傾向のある場合/3 アレルギー性紫斑病
7. 発疹,湿疹,蕁麻疹 - 小児で大切な皮膚疾患【山田律子/松下竹次】
8. 頸部リンパ節腫脹【長谷川大輔】
- 1 はじめに/2 診断のポイント/3 頸部リンパ節腫脹をきたす代表的疾患/4 おわりに
9. 視力低下 - 診断のしかたと小児の検査法【武田憲夫】
- 1 小児の診察の困難性/2 診察方法/3 眼科のルーチン検査/4 検査時の散瞳について/5 外傷の場合の注意点/6 診断~どのような疾患があるか/7 すぐに治療を開始すべき,あるいは眼科医にコンサルトすべき疾患/8 各論
10. チアノーゼ - 重症度の評価が患児の生死を左右する【朴 仁三】
- 1 はじめに/2 症例/3 病態生理/4 身体所見/5 検査および診断/6 治療
11. 黄 疸 - 病歴,家族歴を丁寧にとる!【高木一孝】
- 1 はじめに/2 黄疸の診断/3 緊急を要する黄疸/4 医療面接/5 身体所見のとり方のポイント/6 鑑別の際の注意点/7 黄疸の年齢による鑑別診断の進め方/8 主な疾患―特徴と鑑別点/9 おわりに
12. 浮 腫 - 病態を考えて適切な対応を【小林由典/阪井裕一】
- 1 はじめに/2 症例/3 病態生理/4 診療のアプローチ/5 入院適応
13. 先天異常と遺伝カウンセリング - 先天異常の患者さんと出会ったらどうするの?【酒井規夫】
- 1 先天異常とは/2 先天異常の原因と頻度/3 身体所見の取り方/4 診断のための検査/5 保護者への説明のポイント/6 遺伝カウンセリングについて/7 注意点,アドバイス
Mini Lecture 国際化により問題になってくる疾患【中野貴司】
第4章 疾患別ケーススタディで学ぶ小児診療のポイント
1. 腸重積症 - 疑うことが大切!【大熊喜彰】
2. 細菌性髄膜炎 - 起炎菌の同定と感受性検査が非常に重要【赤城邦彦】
- 1 細菌性髄膜炎の徴候―年齢による違い/2 細菌性髄膜炎の起炎菌―年齢による違い/3 細菌性髄膜炎:支持療法を必要とする急性期合併症/4 診断・治療のポイント
3. 小児の1型糖尿病 - 尿が出ていれば大丈夫?【小松なぎさ】
4. 気道異物 - 1歳男児はむせやすい?【川㟢一輝/遠藤美紀】
5. 成長障害と肥満 - この組み合わせに注意【横谷 進】
6. 行動異常・広汎性発達障害 - 親子の関係性が大事【渡辺久子】
- 1 乳幼児期/2 学童期・思春期/3 戦後の不健康やせの増加/4 食行動障害の要因/5 発達障害とは/6 発達障害様の不安定行動の増加/7 発達障害の鑑別診断/8 発達障害の多面的理解/9 発達障害の療育の基本
7. 反復感染症 - 原発性免疫不全症を中心に【中澤裕美子/小野寺雅史】
8. 先天性心疾患 - 「疑うこと」と「早めのコンサルト」が早期診断・治療の決め手【朴 仁三】
9. インフルエンザ - 予防に勝る治療はなし.ワクチン接種【堀越裕歩】
- 1 問診のポイント/2 診断のポイント/3 治療のポイント/4 専門家へのコンサルテーション/5 予防のポイント
10. 流行性耳下腺炎 - 数%に無菌性髄膜炎を合併する,難聴は意外に多い(1,000例に1例)【中山哲夫】
- 1 潜伏期間/2 耳下腺が腫れているみたいだけどムンプスなのかな?
11. 結核・結核性髄膜炎 - 不明熱の鑑別診断に含むべき疾患【近藤信哉】
- 1 どんな小児に結核を疑うか/2 リスク・グループとしての0歳児/3 BCGの結核阻止効果は万全ではない
12. 自己炎症性疾患 - 周期性発熱症候群:古くて新しい疾患概念.遅れて参上?【真部 淳】
- 1 はじめに/2 診察のポイント/3 PFAPAについて
Column
- 小児の難病とは
- 坐剤の恐怖?
- ちょっとした誤解? 勝手な解釈?
- 漢方薬はどういう風に飲ませるの?
- hospital induced hyponatremia
- 小児院内心停止の原因
- 外耳道昆虫異物を殺すには
- 外耳道のBB弾
- 行方不明になった鼻腔BB弾異物
- 処置には愛情を
- 誤飲を予防する方法はないのでしょうか?
- 統計的に身体的虐待を予測する
- CRTとは?
- PATとは?
- Rochester Criteriaとは?
- BaucherらのSBI予測モデルとは?
- 研修医の直感
- 好中球減少時の発熱に注意
- 本当に止まっている?
- 決して見逃してはいけない,被虐待児症候群
- 病気があっても元気な子ども(院内学級)
- 眼が赤ければ結膜炎でしょうか?
- 視力検査の結果を
- 100%信頼してよいでしょうか?
- アトピー性皮膚炎で失明?
- 外傷? 虐待? 揺さぶり?
- 低酸素血症の続発症
- 臨床遺伝専門医のすすめ
- マラリアと診断したら,薬剤の入手は?
- 胃腸炎の間に潜む腸重積.
- あのまま帰宅させなくてよかった.
- 細菌性髄膜炎の診断・治療時の注意点
- デキサメタゾン(デカドロン®)療法の
- 使用をめぐって
- 小児でBMIを活用するために
- チアノーゼ性心疾患でSaO2を70%以上に
- 保つのは何故か
- 新型インフルエンザ騒動でも
- 動じなかったトロント
- ムンプスワクチンは推奨できるのか?
- 前にもムンプスと言われたのですが??
- 医師の魅力
購入方法・送料について
本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.
- 【本書名】ジェネラル診療シリーズ:いざというとき必ず役立つ 小児診療のコツ改訂版〜症候・疾患別に、まず考えること、すべきことがわかる!
- 【出版社名】羊土社
お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.
羊土社HPでのご注文について
本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.
分類 |
項目 |
費用 |
国内 |
消費税 |
+450円 |
送料 |
+500円 |
手数料(代引きのみ) |
+300円 |
海外 |
航空便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1100円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+1410円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+1410円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+1850円 |
EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
+1820円 |
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
+2540円 |
第2地帯(ヨーロッパ) |
+2800円 |
第3地帯(アフリカ、南米) |
+3420円 |
※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.
法人向け 購入のお問い合わせ
法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。