栄養科学イラストレイテッド:基礎栄養学 第5版
栄養科学イラストレイテッド

基礎栄養学 第5版

  • 田地陽一/編
  • 2024年12月24日発行予定
  • B5判
  • 224ページ
  • ISBN 9784758113779
  • 定価:3,190円(本体2,900円+税)
  • 未発行
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栄養学における「栄養」の定義は,一般的に使われている「栄養」という言葉と多少意味が異なるかもしれない.これについてきちんと説明しよう.…

田地陽一(新渡戸文化短期大学栄養学研究室 教授)

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多くの管理栄養士養成校で採用いただいている教科書が2025年版の食事摂取基準に対応!栄養素の消化・吸収・代謝がわかると好評の図表を多数追加し,200点以上に!姉妹版ノート併用でより理解が深まります.

目次

◆ 第5版の序【田地陽一】

◆ 基礎栄養学で使われる英単語一覧

第1章 栄養の概念【田地陽一】

1 栄養の定義

A 栄養とは
B 栄養素の種類とはたらき
C 三大栄養素はどこにたどり着くのか

2 栄養と健康・疾患

A 栄養学の歴史
B 欠乏症と過剰症
C メタボリックシンドローム・生活習慣病
D 食事摂取基準

3 遺伝形質と栄養の相互作用

A 体の設計図であるDNA,遺伝子,ゲノム
B 遺伝子多型とは
C 生活習慣病と遺伝子多型
D 倹約(節約)遺伝子仮説

[臨床栄養への入門]オーダーメイド医療

第2章 食物の摂取【深津佳世子(佐々木)】

1 満腹感・空腹感と食欲

A 満腹感
B 空腹感
C 食欲

2 摂食量の調節

A 中枢の摂食調節
B 末梢の摂食調節
C 摂食調節物質

3 食事のリズムとタイミング

A 日内リズムと栄養補給
B 夜食・欠食

[臨床栄養への入門]レプチンを用いた治療について

第3章 消化・吸収と栄養素の体内動態【木村万里子】

1 消化器系の構造と機能

A 口腔・咽頭・食道・胃・小腸・大腸の基本構造と機能
B 肝臓の構造と機能

2 消化・吸収と栄養

A 水溶性栄養素
B 疎水性栄養素

3 消化過程(分泌源別の酵素・活性化・基質・終末産物)の概要

A 唾液腺
B 胃腺
C 膵臓
D 胆嚢
E 小腸

4 管腔内消化の調節

A 脳相,胃相,腸相
B 自律神経による調節
C 消化管ホルモンによる調節

5 膜消化・吸収

A 膜の透過
B 受動輸送
C 膜動輸送
D 能動輸送

6 栄養素別の消化・吸収

A たんぱく質
B 炭水化物(糖質,食物繊維)
C 脂質
D ビタミン
E ミネラル(無機質)
F 水

7 栄養素の体内動態

A 門脈系(水溶性栄養素)
B リンパ系(疎水性栄養素)
C 細胞外液

8 生物学的利用度(生物学的有効性)

A 消化吸収率
B 栄養価

9 栄養素の排泄

A 便による排泄
B 尿による排泄
C 皮膚・肺からの排泄

[臨床栄養への入門]栄養素の消化・吸収に影響するさまざまな要因

第4章 炭水化物の栄養【田地陽一】

1 炭水化物の概要

2 糖質の分類

A 単糖類
B 二糖類
C 糖類
D 多糖類
E 糖アルコール

3 エネルギー源としての作用

A エネルギー源としての役割
B 炭水化物エネルギー比率
C その他の代謝経路

4 血糖とその調節

A インスリンの作用
B 血糖曲線

5 糖質の体内代謝

A 食後の糖質代謝
B 食間期(空腹時)の糖質代謝
C 赤血球における糖質代謝

6 他の栄養素との関係

A 糖質と脂質の相互変換
B 糖質とたんぱく質の関係
C ビタミンB1必要量の増加

7 食物繊維

A 食物繊維の分類とはたらき
B 難消化性糖質
C 腸内細菌
D 食物繊維の目標摂取量

8 アルコールの代謝

[臨床栄養への入門]糖尿病とは

第5章 脂質の栄養【田地陽一】

1 脂質の種類とはたらき

A トリグリセリド(トリアシルグリセロール)
B 脂肪酸
C リン脂質
D コレステロール

2 脂質の臓器間輸送

A リポたんぱく質
B 遊離脂肪酸
C ケトン体

3 脂質の体内代謝

A 食後の脂質代謝
B 空腹時(食間期)の脂質代謝
C エネルギー源としての脂肪酸(β酸化とクエン酸回路)

4 貯蔵エネルギーとしての作用

A トリグリセリドの合成
B 脂肪細胞の役割
C 褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞

5 摂取する脂質の量と質の評価

A 脂肪エネルギー比率
B 各脂肪酸の食事摂取基準

6 脂肪酸由来の生理活性物質

7 他の栄養素との関係

A ビタミンB1節約作用
B 脂肪酸の利用とビタミンB2必要量
C 脂質とビタミンEの必要量
D エネルギー源としての糖質の節約作用

[臨床栄養への入門]脂質異常症

第6章 たんぱく質の栄養【永井俊匡】

1 アミノ酸・たんぱく質の構造・機能

A アミノ酸
B ペプチド
C たんぱく質
D アミノ酸配列と高次構造

2 たんぱく質の合成と分解

A たんぱく質の合成
B たんぱく質の分解

3 たんぱく質・アミノ酸の体内代謝

A 食後・食間期のたんぱく質・アミノ酸代謝
B たんぱく質・アミノ酸代謝の臓器差
C アミノ酸の代謝
D アルブミン
E 急速代謝回転たんぱく質(RTP)

4 アミノ酸の臓器間輸送

A アミノ酸プール
B 分枝(分岐鎖)アミノ酸の特徴

5 摂取するたんぱく質の量と質の評価

A たんぱく質効率比
B 窒素出納
C 窒素係数(=6.25)
D 生物価と正味たんぱく質利用率
E 不可欠(必須)アミノ酸
F アミノ酸価(アミノ酸スコア)
G アミノ酸の補足効果

6 他の栄養素との関係

A エネルギー代謝とたんぱく質
B 糖新生とたんぱく質代謝
C アミノ酸代謝とビタミン

[臨床栄養への入門]アミノ酸に関連する先天性代謝疾患

[臨床栄養への入門]たんぱく質代謝・アミノ酸代謝に関する栄養指標

[臨床栄養への入門]時代は「食べるな」から「食べろ」へ?―ロコモ,フレイル,サルコペニア―

第7章 ビタミンの栄養【大口健司】

1 ビタミンの分類

A 脂溶性ビタミン
B 水溶性ビタミン

2 ビタミンの栄養学的特徴と機能

A 補酵素とビタミン
B 抗酸化作用とビタミン
C ホルモン様作用とビタミン
D 血液凝固とビタミン
E エネルギー代謝とビタミン
F 糖質・脂質・アミノ酸の代謝とビタミン
G 核酸代謝とビタミン
H 一炭素単位代謝とビタミン
I カルシウム代謝とビタミン

3 ビタミンの吸収と体内利用

A 脂溶性ビタミンと脂質の消化・吸収の共通性
B 水溶性ビタミンの組織飽和と尿中排出
C 腸内細菌叢とビタミン
D ビタミンB12吸収機構の特殊性

[臨床栄養への入門]ビタミンDと低カルシウム血症

第8章 ミネラルの栄養【大口健司】

1 ミネラルの分類

A 多量ミネラル
B 微量ミネラル

2 ミネラルの栄養学的特徴と機能

A 硬組織とミネラル
B 神経・筋肉の機能維持とミネラル
C 血圧調節とミネラル
D 糖代謝とミネラル
E 酵素とミネラル

3 ミネラルの吸収と体内利用

A カルシウムの吸収と体内利用
B 鉄の吸収と体内利用

[臨床栄養への入門]肝機能の異常とウィルソン病

第9章 水・電解質の栄養的意義【寺島健彦,石田淳子】

1 生体内の水

A 水の分布

2 水の出納

A 水の特徴
B 1日の水の出納

3 脱水・浮腫

A 浸透圧
B 脱水
C 浮腫

4 電解質代謝と栄養

A 水・電解質・酸塩基平衡の調節
B 高血圧とナトリウム・カリウム

[臨床栄養への入門]アシドーシスとアルカローシス

第10章 エネルギー代謝【海野知紀】

1 エネルギー代謝の概念

A 基礎代謝量
B 安静時代謝量
C 睡眠時代謝量
D 活動時代謝量
E メッツ(METs),身体活動レベル(PAL)
F 食事誘発性熱産生(DIT)

2 エネルギー代謝の測定法

A 直接法と間接法
B 呼気ガス分析
C 呼吸商,非たんぱく質呼吸商
D 二重標識水法

3 生体利用エネルギー

A 物理的燃焼値,生理的燃焼値
B 臓器別エネルギー代謝

[臨床栄養への入門]個人の推定エネルギー必要量の把握

◆ 付表 日本人の食事摂取基準(2025年版)

◆ 索引

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