すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた〜病態・重症度・患者背景から見極める、適切な治療選択
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すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた

病態・重症度・患者背景から見極める、適切な治療選択

  • 仲瀬裕志/著
  • 2023年09月26日発行
  • A5判
  • 220ページ
  • ISBN 978-4-7581-1080-8
  • 定価:5,500円(本体5,000円+税)
  • 在庫:あり
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日本において潰瘍性大腸炎(UC)は1928年1)に,クローン病(CD)は1932年2)にはじめて報告されましたが,当時は自己免疫性疾患との認識はなく,有効な治療法はありませんでした.…

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薬剤の種類が多い,病態が多様など悩ましいIBD.疑うべき症状から,病態・疾患活動性と結びつけた治療の考え方・実際の処方まで最新知見をふまえ解説.合併症や高齢・小児・がん患者等でおさえるべきこともわかる

目次

◆ 序

第1章 IBDの知っておくべき基礎知識

1)IBDとは〜どのような疾患なのか?

2)歴史〜いつ報告されたのか?

3)疫学〜海外・日本の動向とは?

column

◆ Crohn先生も驚いている!?

第2章 IBDの病因・病態

1)IBD発症に関連する因子〜遺伝的素因・環境因子・腸内細菌の重要性

2)免疫異常がもたらす複雑な病態〜腸管上皮細胞・免疫細胞・サイトカインからIBDをみる

column

◆ FMT 治療はIBD にも有効?
◆ 細菌の分類と学名についておさらいしよう
◆ Tfh細胞とは
◆ pTreg のなかにも種類がある
◆ IBD 治療薬によるB 細胞への影響はある?

第3章 IBDの診断

1)どのような場合にIBDを疑って診断を進めていくか?

2)診断基準と鑑別〜厚生労働省診断基準

column

◆ IBD の情報を入手しよう

第4章 IBDにおける画像検査

1)画像検査をどのように活用するか?

2)各検査の特徴

第5章 IBDの治療

§1 治療の基本

1)治療概念の変遷

2)UC治療の基本アルゴリズム

3)CD治療の基本アルゴリズム

4)専門施設へ紹介すべきタイミング

§2 内科治療と副作用

1)5-ASA製剤

2)ステロイド

3)チオプリン製剤(免疫調節薬)

4)カルシニューリン阻害薬(免疫抑制薬)

5)血球成分除去療法

6)抗TNF-α抗体製剤(生物学的製剤)

7)抗IL-12/23p40抗体製剤(生物学的製剤)

8)インテグリン阻害薬(生物学的製剤)

9)JAK阻害薬(低分子化合物)

10)抗IL-23p19抗体製剤(生物学的製剤)

§3 最新治療

1)GLP-2 アナログ(テデュクルチド)

2) MSC療法

§4 IBDの外科治療

1)UCの外科治療

2)CDの外科治療

column

◆ アドヒアランス向上をめざした投与法における課題
◆ 5-ASAのdrug delivery systemに少しふれてみよう
◆ 新規ステロイドが使用可能に!
◆ TPMT活性ってなに?
◆ タクロリムスはmade in Japan
◆ CAPで治療の選択肢が広がる!
◆ 抗TNF-α抗体製剤をどう選択する?
◆ S1P 受容体モジュレーター
◆ 脂肪組織由来幹細胞は移植できる

第6章 IBDの合併症

1)知っておくべき腸管外症状

2)関節炎

3)感染症

4)血栓症

5)炎症性発がん

6)骨粗鬆症,サルコペニア

7)原発性硬化性胆管炎(PSC)

8)皮膚病変

column

◆ CMV感染診断は難しい?
◆ GDH抗原検査とは?
◆ CD関連直腸肛門管がん
◆ CD関連小腸がん
◆ dysplasiaの診断基準について,勉強しよう

第7章 IBDのspecial situation

1)高齢IBD患者

2)小児IBD患者の治療・管理

3)がん患者のIBD管理

4)IBD患者における妊娠

5)IBDとSARS-CoV-2感染

column

◆ 日本IBD COVID-19患者登録コホート(J-COSMOS)の最終解析

Advanced

これからのIBD治療に向けて〜OmicsパネルのIBD病態解明・治療への応用

column

◆ AIを用いた粘膜治癒評価

◆ 索引

書評・感想
  • 書評 内藤裕二(京都府立医科大学大学院医学研究科生体免疫栄養学 教授)

    札幌医科大学の仲瀬裕志教授が執筆された「すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた」と題する本の書評を依頼された.仲瀬先生は京都大学大学院のご出身で,若い頃からIBD領域の臨床,研究で活躍されていて京都・滋賀地域のIBD診療に大きな貢献をされ,平成28年に札幌医科大学の教授に就任された. …

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  • 【本書名】すべての臨床医が知っておきたいIBDの診かた〜病態・重症度・患者背景から見極める、適切な治療選択
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