実験医学 2020年8月号 Vol.38 No.13
RAN翻訳と相分離で紐解く リピート病
くり返し配列の“長さ”が発症の原因となる謎に挑む
- 2020年07月20日発行
- B5判
- 147ページ
- ISBN 978-4-7581-2534-5
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企画者のことば
リピート病は，遺伝子翻訳領域のリピート配列の異常伸長を原因とするポリグルタミン病などいわゆるコーディングリピート病を中核に研究が進展してきた．ポリグルタミン鎖の異常伸長によるタンパク質ミスフォールディング・凝集を介した病態メカニズムが明らかにされ，タンパク質凝集阻害薬，核酸医薬などの治療法開発研究が進んでいる．一方，ノンコーディングリピート病では，従来からのRNA毒性の研究に加えて，最近新規のRAN翻訳機構が発見され，新たな病態メカニズム研究が展開されている．…
永井義隆（大阪大学大学院医学系研究科神経難病認知症探索治療学）
くり返し配列の異常伸長がなぜ神経・筋疾患につながるのか．「RAN翻訳」や「相分離」のキーワードで紐解かれる疾患共通のメカニズムに迫ります．他，マウス以外の疾患モデル生物の最新トレンドも紹介しています．
目次
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特集
RAN翻訳と相分離で紐解くリピート病～くり返し配列の“長さ”が発症の原因となる謎に挑む
企画／永井義隆
RNA結合タンパク質によるRNA foci形成およびRAN翻訳の制御【石黒太郎，石川欽也，永井義隆】
リピート結合化合物による治療への展望【中谷和彦】
DNA，RNAを標的としたポリグルタミン病の新規治療戦略【安藤昭一朗，加藤泰介，小野寺 理】
いま知りたい!!
企画／井ノ上逸朗
未診断患者の確定診断をめざしたモデル生物等研究活用体制の創起と期待【今西典昭，関戸悠紀】
ゼブラフィッシュを用いたヒト疾患研究【川上浩一】
連載
News & Hot Paper Digest
カレントトピックス
腫瘍内在性炎症を介した腎がん肺転移の分子メカニズム【江帾正悟，西田 純，宮園浩平】
昆虫の季節適応【富岡憲治】
論文査読のリアル―査読で消耗しない心構えとテクニック
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- 【本書名】実験医学：RAN翻訳と相分離で紐解く リピート病〜くり返し配列の“長さ”が発症の原因となる謎に挑む
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