実験医学 2022年10月号 Vol.40 No.16

免疫チェックポイント阻害薬の“耐性”に挑む

がん免疫サイクルから見出す戦略

  • 冨樫庸介/企画
  • 2022年09月20日発行
  • B5判
  • 127ページ
  • ISBN 978-4-7581-2560-4
  • 定価:2,200円(本体2,000円+税)
  • 在庫:あり
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企画者のことば

免疫チェックポイント阻害薬の有効性が多くのがん種で証明され,がんの治療体系を大きく変えた.しかし,単剤での効果は20〜30%程度と限定的であることから,その耐性メカニズムの解明がバイオマーカーの開発や有効性を高めるうえで重要である.特に,ヒト臨床検体の解析から遺伝的に均一なマウスの系だけでは見出せないような耐性メカニズムがさまざまに報告されている.免疫チェックポイント阻害薬は最終的には細胞傷害性T細胞を活性化させることで有効性を発揮するため,このT細胞活性化プロセスに沿った形で耐性メカニズムを理解し,そのメカニズムを克服するような新たな治療開発が進められている.…

冨樫庸介(岡山大学学術研究院医歯薬学域腫瘍微小環境学分野)

特集の概論を読む

がん治療を変えた免疫チェックポイント阻害剤.有効性の鍵となる,がんの耐性メカニズムとは?抗原認識から遊走浸潤まで,T細胞活性化の各プロセスを巡る,がんと免疫の攻防を詳解/英語論文執筆のお助けツール集

目次
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特集

免疫チェックポイント阻害薬の“耐性”に挑む〜がん免疫サイクルから見出す戦略
企画/冨樫庸介
腫瘍免疫におけるCD8 T細胞疲弊の分子機序【藤澤宗太郎,田辺 和,玉井利克,倉知 慎】
抑制性細胞の抗腫瘍免疫応答への影響【岩澤智裕,熊谷尚悟,西川博嘉】
耐性克服をめざす新薬開発状況【小金丸茂博,設楽紘平】

いま知りたい!!

青木聡樹,落合佳樹,加藤裕介

連載

News & Hot Paper Digest
カレントトピックス
クローズアップ実験法
膨張顕微鏡法による一次繊毛と中心小体の観察【加藤洋平,千葉秀平,中山和久】
Conference & Workshop “開催しました”
立場を越えて,科学振興の作戦会議を~JAASの設立とキックオフミーティング【下平剛司】
バイオベンチャー奮闘記
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5文字をひろえ!【山田力志】

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  • 【本書名】実験医学:免疫チェックポイント阻害薬の“耐性”に挑む〜がん免疫サイクルから見出す戦略
  • 【出版社名】羊土社

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