脳の興奮性神経伝達の約80%はグルタミン酸を用いているといわれており，このレセプターを解析することは神経情報の伝達機構，脳の高次機能，脳の病態の理解に必須であると考えられています．そこで今月号は自治医科大学の川合述史先生に「グルタミン酸レセプター」として，急速に発展する脳研究の最先端を特集していただきました．

特集

グルタミン酸レセプター

企画／川合述史

グルタミン酸レセプター研究の新しい展開【川合述史】

グルタミン酸レセプターチャネルの構造と機能【崎村建司／三品昌美】

カイニン酸型レセブターのチャネル電流【小澤瀞司】

NMDA型グルタミン酸レセプターと転写因子【David W. Saffen，Andrew J. Cole，Jay M. Baraban，Paul F. Worley】

長期抑圧と一酸化窒素【渋木克栄】

発達とグルタミン酸レセプター【畠　義郎／津本忠治】

脳虚血とグルタミン酸レセプター【桐野高明】

精神疾患とグルタミン酸レセプター【西川　徹】

トピックス

CURRENT TOPICS

線虫の形態形成における癌遺伝子産物関連蛋白質の役割【古賀誠人／大島靖美】

ミトコンドリア病におけるミトコンドリア遺伝子変異−MERRF症候群におけるtRNA Lys領域の点突然変異【米田　誠】

真核細胞における翻訳機構の新しい展開−リボソームのインターナルイニシエーション【飯塚成志】

ミニレビュー

B型肝炎ウイルスX遺伝子は肝癌を誘発する【小池和彦】

エイズ研究速報！　Tリンパ球膜の新セリンプロテアーゼ−AIDSウイルス受容体の可能性【勝沼信彦／木戸　博】

連載

バイオシグナル実験法シリーズ　情報伝達系基礎実験法＜アラキドン酸代謝情報伝達解析法＞

アラキドン酸代謝測定法Ⅱ−リポキシゲナーゼ系【和泉孝志／清水孝雄】

NEWテクノロジー

活性ゲル内リン酸化法−カゼインキナーゼⅡの同定・解析への適用【宮田愛彦】

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【本書名】実験医学：グルタミン酸レセプター
【出版社名】羊土社

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