基本編 ―原理と基本知識―

1 ライフサイエンス研究における質量分析の活用法を知ろう【杉浦悠毅】

2 MS実験の具体イメージを持とう【杉浦悠毅】

3 “見つける”質量分析 定性MSの基礎と原理【杉浦悠毅／新間秀一】

4 “量る”質量分析 定量MSの基礎と原理【杉浦悠毅／新間秀一】

5 “可視化する”質量分析 イメージングMSの基礎と原理【杉浦悠毅／新間秀一】

実践編 ―プロトコールを中心に―

Ⅰ章　質量分析で未知因子を “見つける”

1 リガンド結合タンパク質を見つける【加部泰明／末松　誠／半田　宏】

2 翻訳後修飾の検出と同定 チューブリンの新規翻訳後修飾の発見を例に【池上浩司／新間秀一／瀬藤光利】

3 発現変動タンパク質を見つける 新規プロテオミクスによる絶対定量を例に【松本雅記／中山敬一】

4 疾病バイオマーカーを見つける CE/MS による大うつ病性障害血液バイオマーカー発見を例に【藤森玉輝／大橋由明／川村則行】

5 微生物種を迅速に同定する【松山由美子／工藤寿治／川口寿太郎／韮澤　崇】

Ⅱ章　質量分析で既知因子を “量る”

6 アミノ酸を量る PFAAプロファイルによるがん早期発見法【今泉　明／吉田寛郎】

7 酸性リゾリン脂質を量る【中西広樹】

8 マイクロRNAを量る【坂口裕理子／鈴木　勉】

9 ガス分子を量る チオールプローブを用いたH2Sの定量【菱木貴子】

10 細胞のエネルギー代謝を量る 低酸素環境下での代謝フラックスの定量【南嶋洋司】

11 細胞の酸化ストレスを量る 親電子化合物8-nitro-cGMPの定量を例に【澤　智裕／居原　秀／赤池孝章】

12 タンパク質の“構造変化”を量る【山本竜也】

Ⅲ章　質量分析で “可視化する”

13 細胞の“エネルギー代謝”をイメージングする【杉浦悠毅／梶村眞弓】

14 慢性炎症組織でリゾリン脂質をイメージングする【杉浦悠毅／花田　充／本多久楽々】

15 “薬物動態”をイメージングする【新間秀一／濱田哲暢】

16 1細胞・1小器官の代謝を細胞動態とともに見る【水野　初／升島　努】

Ⅳ章　質量分析研究のストラテジー

17 代謝システム生物学の新たな理解に向けて【末松　誠／大村光代／森川隆之／笠原正貴／久保亜紀子／南嶋洋司／梶村眞弓】

本書の結びにあたって～質量分析の旅に出る皆さんへ～【末松　誠】

付録【杉浦悠毅】

1．初心者のための質量分析用語集

2．各実験目的に適した質量分析計タイプの紹介

3．ライフサイエンス・医学における質量分析受託機関一覧

Column ～先端的アプリケーション紹介～【杉浦悠毅】

・ ところ変われば品変わる

・ 異分野の装置の融合 マスサイトメーターによる多重抗体標識と細胞分析

・ 金属元素分布のイメージングMS