−概論− シグナル伝達研究の最前線　疾患発症の新たな分子機序解明と分子標的薬開発【的崎　尚，岡田雅人，中島元夫】

第1章 シグナル伝達研究Ⅰ：因子から現象へ

1.Ca2＋シグナルとSTIM1【馬場義裕，黒崎知博】

2.MAPキナーゼ経路を介したストレス応答と疾患【武田弘資，西頭英起，一條秀憲】

3.チロシンキナーゼシグナルとがん形質発現【小根山千歳，岡田雅人】

4.がんの浸潤形質獲得過程における低分子量Gタンパク質 Arf6シグナル伝達【橋本　茂，森重真毅，小川栄治，橋本あり，小野寺康仁，佐邊壽孝】

5.ユビキチン修飾によるタンパク質機能制御機構の分子基盤【岩井一宏】

6.活性酸素種（ROS）によるタンパク質の酸化還元修飾とシグナル伝達【三木裕明】

7.受容体型チロシンキナーゼRor2によるWntシグナルの制御【西田　満，南　康博】

8.オートファジーを制御するシグナル伝達経路【野田健司，吉森　保】

9.細胞接着分子ネクチンと細胞内シグナル伝達─細胞接着から病態における役割まで 【宮田宗明，力武良行，高井義美】

第2章 シグナル伝達研究Ⅱ：現象から因子へ

1.XBP1と双極性障害【加藤忠史】

2.タンパク質ポリグルタミン酸化酵素とポリグリシン化酵素の発見─新しい翻訳後修飾酵素群の同定とそのユニークな役割【池上浩司，瀬藤光利】

3.Dok-7シグナルと筋無力症【山梨裕司】

4.PIRシグナルと免疫疾患【高井俊行，中村　晃，遠藤章太】

5.多発性硬化症へのセマフォリン分子群の関与【熊ノ郷 淳】

6.CD47-SHPS-1系による樹状細胞の機能制御【齊藤泰之，村田陽二，大西浩史，的崎　尚】

7.STAT3シグナルと免疫疾患【峯岸克行，烏山　一】

8.SOCS/STATによる発がんの制御【吉村昭彦，杉山由紀，樋渡清司，橋本雅之】

9.ヘリコバクター・ピロリCagAによる細胞がん化メカニズム【齊藤康弘，紙谷尚子，畠山昌則】

10.Aurora-Aの発がんにおける役割【張　東威，佐谷秀行】

11.Vasohibinによる血管新生のネガティブフィードバック調節【鈴木康弘，佐藤靖史】

12.血管平滑筋細胞から骨芽細胞への分化調節機構【田中　亨，倉林正彦】

13.心不全発症における心筋内血管新生とp53，Hif-1による制御機序【岡　亨，小室一成】

14.Dok1と肥満，インスリンシグナル【野口哲也，細岡哲也，春日雅人】

15.アディポネクチン/アディポネクチン受容体とメタボリック症候群【山内敏正，門脇　孝】

16.FoxOと膵β細胞【北村忠弘，北村ゆかり】

第3章 シグナル伝達研究から創薬開発へ

1.創薬ターゲットとしてのプロテインキナーゼの網羅的解析【吉川智啓，三宅正人，藤田芳司】

2.細胞内シグナル伝達の可視化とその創薬への応用【大場雄介，津田真寿美】

3.タンパク質-タンパク質相互作用（PPI）を阻害する低分子化合物の設計【細田雅人，松崎尹雄，肥塚靖彦】

4.核内受容体を介した転写制御と創薬【仲島由佳，赤荻健介，小松蓉子，柳澤　純】

5.リン脂質メディエーターによるシグナル伝達誘導と創薬への応用【室伏きみ子】

6.プロテインキナーゼを分子標的とするシグナル伝達阻害【中島元夫，ドリアーノ・ファブロ】