私たちは,臨床の現場で今日も悩む.発熱患者を診察して抗菌薬が必要だと判断しても,“数ある抗菌薬のなかで何をどれくらい投与しようか…”,“何とか選択した抗菌薬が実はもともと内服していた薬剤との併用が禁忌で使えない…”,“血液検査で腎機能障害が見つかり投与量の調整が必要…”,“そもそもこの患者に本当に抗菌薬は必要なのか…”と,悩みが尽きることはない.私たちのように相談できる同僚や上級医がいれば幸運だ.しかしすべての医師がチーム診療や屋根瓦方式で指導を受けられる環境におかれているわけではなく,マニュアル本や成書を傍らに置き,途方に暮れている医師も多いに違いない.
本特集では,臨床医,特に研修医が抗菌薬の選択,使用の際に遭遇する頻度の高い疑問や悩ましい問題に対して,臨床研修病院で“若手”より若干お年を召した中堅で,研修医とともに悩みながら診療にあたっている臨床医の方々を中心に執筆をお願いした.
「これだけは知っておきたい抗菌薬の基本」の稿では,抗菌薬を学び,処方する際にどこから手をつけたらよいのか頭を抱える研修医に向けて,最低限押さえるべきポイントを提示する.
「抗菌薬の選び方について教えてください」の稿では,沖縄県立中部病院で実践されている抗菌薬の基本ステップが,リアルな症例呈示に沿って具体的に紹介されている.
「こんなときは抗菌薬は不要です!」の稿では,診療でよく遭遇する市中感染症において,抗菌薬が必要な場合とそうでない場合に関して最新のエビデンスをもとに論じられている.
(中略)
以上の9稿は,いずれも労作揃いである.本誌を手に取られた読者が,診療で遭遇する抗菌薬についての疑問や悩みが少しでも払拭されることを編者として心から祈念している.
上級医は何をどう考えて処方しているのか?−研修医が本当に知りたいその思考プロセスを基本から丁寧に解説.抗菌薬の選択,投与の量・期間・速度,変更のタイミングなど,誰もが悩むあれこれをすっきり解決します!
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第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) | +2000円 | ||
第2地帯(ヨーロッパ) | +2200円 | ||
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