必ず知っておくべき薬の使い方の基本と最新情報を、適応から処方例まで解説!喘息、糖尿病、肝炎、パーキンソン病など、よく出会う疾患の治療のほか、新薬を扱う際の心構え、MRとのつきあい方も学べます!
目次
第1章 循環器治療薬の基本と新常識
1.うっ血性心不全の体液貯留の薬物治療【澤村匡史】
- うっ血性心不全の治療での利尿薬の位置づけ
- ループ利尿薬
- その他の利尿薬
- トルバプタン
- 塩分制限と水分制限
2.降圧治療における配合剤の使い方【北川 泉/梶波康二】
- 降圧療法の進め方
- どの薬剤を選ぶか(病態に合わせた選択)
- どの薬剤を選ぶか(薬剤からの選択)
- 配合剤の特徴
3.抗血小板薬の使い分け【仲井 盛】
- 各抗血小板薬の特徴
- 抗血小板薬の休止
- 疾患別抗血小板薬の使い方
- ワルファリンと抗血小板薬の併用
- Advanced Lecture
第2章 呼吸器治療薬の基本と新常識
1.喘息【知花なおみ】
- 外来での喘息治療:評価と治療ステップ
- 喘息治療薬
- Advanced Lecture:SMART療法:single inhaler maintenance and reliever therapy
2.慢性閉塞性肺疾患の薬物療法~安定期COPDの吸入薬および内服治療を中心に【喜舎場朝雄】
- 抗コリン薬について
- 吸入ステロイドについて
- ICS/LABA配合剤について
- 去痰薬について
- マクロライド系抗菌薬について
- COPDの急性増悪の治療について
- Advanced Lecture
第3章 肝臓疾患における治療の基本と新常識
1.B型・C型慢性肝炎の治療 誰をいつどのように治療するのか【山崎 大】
- B型慢性肝炎:1. 自然経過 2. 治療対象 3. 治療目標 4. 抗ウイルス療法
- Advanced Lecture
- C型慢性肝炎:1. 治療対象 2. 治療目標 3. 抗ウイルス療法 4. 肝庇護療法
2.肝硬変合併症に対する薬物治療の基本【加藤 新】
- 肝硬変症の臨床症状
- 肝硬変症の薬物療法の目標
- 肝硬変合併症に対する薬物療法
- Advanced Lecture
第4章 糖尿病薬・インスリンの基本と新常識
1.2型糖尿病における経口糖尿病薬の使い方【星 哲哉】
- 概論:経口糖尿病薬選択のポイント
- 各論:1. ビグアナイド薬(BG薬) 2. スルホニル尿素薬(SU薬) 3. DPP-4阻害薬 4. チアゾリジン薬(TZD薬) 5. 速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬) 6. α-グルコシダーゼ阻害薬(αGI薬)
2.インスリン療法【有村愛子/出口尚寿】
- インスリン治療の適応
- インスリン療法を理解するための基礎知識
- インスリン製剤
- 強化インスリン療法
- 経静脈栄養管理時のインスリン療法
- インスリンと経口血糖降下薬の併用
- GLP-1製剤
第5章 脂質代謝異常・高尿酸血症治療薬の基本と新常識
1.脂質代謝異常治療薬【平良 剛】
- どう検査を進めるか
- 各薬剤の特徴
- どの薬剤を選択するか?
- 薬物治療開始のタイミングと治療目標
2.高尿酸血症治療薬【篠原直哉】
- 薬の種類
- 適応
- 処方の際の注意点
- 高尿酸血症治療薬以外の薬
- 新薬
第6章 分子標的薬・生物学的製剤の非専門医のための基本
1.血液疾患における分子標的薬の基本【中野伸亮】
2.関節リウマチ治療における生物学的製剤の基本【尾崎貴士/山下裕之】
- 生物学的製剤の種類
- 日常診療における関節リウマチの治療指針
- 投与禁忌と慎重投与
- 副作用とその対策
- 生物学的製剤の選択(初回投与時)
- 症例
- Advanced Lecture
第7章 その他の薬の基本と新常識
1.末期腎不全や透析時の治療薬【宮良 忠】
- 貧血管理
- 高カリウム血症
- 代謝性アシドーシス
- CKD-MBD
- 尿毒症性物質
- 球形吸着炭 クレメジン®
2.排尿障害の治療薬【西垂水和隆】
- 排出障害治療薬
- 蓄尿障害治療薬
- Advanced Lecture:1. コリン作動性クリーゼ 2. 残尿測定法
3.疼痛治療薬【仲谷 憲】
- がんの痛みからの解放(WHO)〔がん疼痛治療ガイドライン 1986年〕
- 痛み(疼痛)の定義〔国際疼痛学会(IASP)1979年〕
- 痛みの分類
- NSAIDsとアセトアミノフェン
- オピオイド
- 鎮痛補助薬
- Column:オピオイドと麻薬
4.抗不安薬と睡眠薬の使い方 ベンゾのべからず7カ条【井上幸代】
- ベンゾジアゼピン系薬剤とは
- ベンゾのべからず7カ条
- じゃあ,何を処方するの? ~なるべくベンゾ以外を使おう~
- Advanced Lecture:ベンゾのやめ方
5.海外旅行のときに気をつける感染症の予防【加藤康幸】
- マラリア予防内服(Malaria chemoprophylaxis)
- 海外渡航者のための予防接種(Travelers’ vaccine)
- 狂犬病曝露後発症予防(Post-exposure prophylaxis for rabies)
- Advanced Lecture:ドラッグ・ラグ
6.抗HIV療法(ART)【今村顕史】
- 抗HIV療法の難しさ
- 抗HIV療法の基本
- バックボーンとキードラッグ
- 効果増強剤と合剤について
- 現在の治療ガイドラインを再確認
- 抗HIV薬の副作用
- 相互作用には注意が必要
- 薬剤耐性と服薬アドヒアランス
- 長期合併症と治療開始時期
- Advanced Lecture
7.パーキンソン病治療薬の新しい展開【神里尚美】
- 病態と治療の既要
- L-Dopa(L-ドパ)
- ドパミン作動薬
- その他のパーキンソン病治療薬
- Advanced Lecture
第8章 薬を使うときの基本的な心構え
1.新薬が出てきたら… ―使う前に考えること―【尾原晴雄】
- 新薬について,まず考える
- 新薬の処方に際して
- 新薬を処方した後
- 新薬に関する情報収集 ―医師と製薬会社の関係を中心に―
2.polypharmacy(特に高齢者医療)【仲里信彦】
- polypharmacyの原因
- polypharmacyによる有害事象(特に高齢者)
- polypharmacyを回避するために
3.P-Drug(パーソナルドラッグ)【小西竜太】
第7章『4. 抗不安薬と睡眠薬の使い方〜ベンゾのべからず7ヵ条』より抜粋
−後略−
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- 【本書名】レジデントノート増刊:意外と知らない!? 日常治療薬の基本と新常識
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