PT・OTビジュアルテキスト:地域理学療法学
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PT・OTビジュアルテキスト

地域理学療法学

  • 重森健太/編
  • 2015年10月13日発行
  • B5判
  • 310ページ
  • ISBN 978-4-7581-0797-6
  • 4,950(本体4,500円+税)
  • 在庫:なし
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日本の地域からではなく,グローバルに地域を捉えた新しい地域理学療法学.理学療法士からみた予防,防災,学びに役立つ自己学習・実習課題,国試対策の練習問題も兼ね備えた充実の1冊.

目次

第1章 総論

(1) 地域リハビリテーションの概念【井口 茂】

[1] 地域リハビリテーションの歴史と概念
  • 1)地域リハビリテーションの歴史
  • 2)地域リハビリテーションの考え方
  • 3)地域リハビリテーションの定義と活動指針
[2] 地域リハビリテーションの範囲
  • 1)地域の捉え方
  • 2)ケアの範囲と地域リハビリテーション
  • 3)医療・保健・介護からみた地域リハビリテーションの範囲
[3] 地域の中でのリハビリテーションの位置づけ
  • 1)保健医療圏における地域リハビリテーション
  • 2)地域包括ケアと地域リハビリテーション
  • 3)地域リハビリテーションにおける「障害」の捉え方
[4] 世界の動向
  • 1)CBRの歴史と考え方の変遷
  • 2)CBRの定義と構成要素
  • 3)CBRの実践方法
  • 4)CBRの実践とわが国の地域リハビリテーションの相違

(2) 地域理学療法の概念【佐藤三矢】

[1] 地域理学療法とは
  • 1)「地域」は在宅生活だけではない
  • 2)地域理学療法の枠組み
  • 3)従来イメージからの脱却
  • 4)新しい地域理学療法のはじまり
  • 5)求められる「生活行為の向上」
  • 6)理学療法士に求められる新たな素養
  • 7)介護予防の変化
  • 8)医療現場での変化
  • 9)これからの地域理学療法とは
[2] 地域における理学療法士の役割(他職種連携)
  • 1)専門職の連携(IPW)
  • 2)コミュニケーション能力の重要性
  • 3)他職種連携の事例紹介
  • 4)認知症を熟知する作業療法士や介護職員に学ぶ
[3] 地域における理学療法士の“これまで”と“今後の展望”
  • 1)今後の時流
  • 2)理学療法士の社会的信頼を高める
  • 3)地域理学療法の現場は広げることができる

第2章 地域理学療法の関連制度と関連法規【明㟢禎輝,芥川知彰】

(1) 社会保障制度の整理

[1] 社会保障の流れ
[2] 健康増進制度の変遷

(2) 地域理学療法の関連法規

[1] 医療保険制度
[2] 介護保険制度
  • 1)目的
  • 2)保険者と被保険者
  • 3)介護サービス利用の流れ
  • 4)サービス内容
  • 5)介護認定の有効期間
  • 6)福祉用具
[3] 障害者総合支援法
  • 1)目的
  • 2)サービス
  • 3)給付の対象者
  • 4)サービス利用の流れ
[4] バリアフリー新法
  • 1)バリアフリー関連の変遷
  • 2)バリアフリー新法の概要
付録表 身体障害者障害程度等級表

(3) 地域における社会資源

[1] 社会資源とは
[2] 社会資源の種類
  • 1)社会資源の分類
  • 2)地域理学療法に関連する社会資源(サービスを中心に)
[3] 社会資源に関連する諸制度
[4] 対象者別にみた社会資源
  • 1)高齢者が対象になる社会資源
  • 2)障害児(者)が対象になる社会資源
[5] 地域理学療法における社会資源の課題
  • 1)介護保険の地域格差
  • 2)専門職の人材不足
自己学習項目:地域の社会資源調査
国家試験練習問題(2章)

第3章 住環境評価と住環境整備【岡本加奈子】

[1] 高齢者の生活と環境とのかかわり
  • 1)高齢者の環境適応能力と環境圧力の生態学的モデル
  • 2)高齢者の住宅事故の特徴(東京消防庁調査より)
[2] 住環境評価
  • 1)ICFの視点
  • 2)介護保険法における住環境評価の流れ
  • 3)各行為の分析
[3] 住環境整備
  • 1)住環境整備の共通事項
  • 2)住環境整備の実際
[4] バリアフリーとユニバーサルデザイン
  • 1)バリアフリーとは
  • 2)ユニバーサルデザインを生活の中に取り入れる
自己学習項目
  • 1)身近なバリアフリーとユニバーサルデザインを探し,コメントを書いてみよう
  • 2)自宅に危険が潜んでいないか,「住まいの安全チェックリスト」を使って自宅をチェックしてみよう

第4章 地域におけるリスクマネジメント【山野 薫】

[1] 地域におけるリスクマネジメント
  • 1)リスクマネジメントの概要
  • 2)医療や福祉における「質保証」とリスクマネジメントの関係
  • 3)理学療法におけるリスクマネジメントの概要
  • 4)地域理学療法におけるリスクマネジメントの考え方
[2] リスクマネジメントに必要な知識と技術
  • 1)対象者(身体状況)に関するリスクマネジメント
  • 2)環境のリスクマネジメント
[3] リスクマネジメントからみたバリアフリーとユニバーサル
実習課題:地域マップ作り
国家試験練習問題(3・4章)

第5章 対象者の捉え方(疾患別)

(1) 脳血管疾患【梛野浩司】

[1] 脳血管疾患について
  • 1)概要
  • 2)高齢化による増加
  • 3)地域を意識した介入
[2] 医療保険制度下での地域理学療法
  • 1)脳血管疾患の分類とその特徴
  • 2)脳損傷部位による症状の違い
  • 3)脳血管疾患急性期 
  • 4)急性期理学療法のリスクマネジメント
  • 5)急性期理学療法の進め方
  • 6)回復期理学療法の進め方
[3] 介護保険制度下での地域理学療法
  • 1)サービスと脳血管疾患
  • 2)サービスの効率化
[4] 日常生活指導のポイント
[5] 臨床評価の紹介
実習課題:片麻痺患者の生活体験
国家試験練習問題(5章-1)
付録 ADL 基本動作によるアプローチ

(2) パーキンソン病【岡田洋平】

[1] パーキンソン病について
  • 1)概要
  • 2)症状と経過
[2] 医療保険制度下での地域理学療法
  • 1)理学療法の効果
  • 2)病期別理学療法
[3] 介護保険制度下での地域理学療法
[4] 理学療法介入のポイント
  • 1)歩行障害に対して
  • 2)バランス障害に対して
[5] 日常生活指導のポイント
  • 1)移動動作
  • 2)立ち上がり
  • 3)姿勢保持
  • 4)起居動作
  • 5)セルフケア
  • 6)書字動作
[6] 臨床評価の紹介
  • 1)Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)
  • 2)症状日誌
  • 3)Freezing Of Gait Questionnaire(FOGQ)
  • 4)Timed Up and Go test(TUG)
  • 5)Berg Balance Scale(BBS),Balance Evaluation Systems Test(BESTest)
  • 6)転倒
  • 7)6分間歩行テスト
  • 8)Trail Making Test(TMT)-A,B
  • 9)Frontal Assessment Battery(FAB)
  • 10)Parkinson’s Disease Questionnaire-39(PDQ-39)
  • 11)The Schedule for the Evaluation of Individual Quality of Life Direct Weighting(SEIQoLDW)
実習課題:すくみ足の評価
国家試験練習問題(5章-2)

(3) 骨関節障害【𠮷田一也】

[1] 骨関節障害とは
  • 1)骨関節障害の概要
  • 2)骨関節障害の理学療法
[2] 膝部の機能解剖
  • 1)膝部の構造
  • 2)膝部の機能
[3] 変形性膝関節症とは
  • 1)変形性関節症の概要
  • 2)変形性膝関節症の概要
  • 3)変形性膝関節症の症状
[4] 医療保険制度下での地域理学療法
  • 1)手術療法
  • 2)保存療法
[5] 介護保険制度下での地域理学療法
[6] 日常生活指導のポイント
  • 1)体重管理
  • 2)疼痛管理
  • 3)動作指導
[7] 臨床評価の紹介
  • 1)医師による鑑別診断
  • 2)理学療法評価
実習課題:膝OAの体験
国家試験練習問題(5章-3)

(4) 内部障害【内田 学】

[1] 呼吸器疾患の代表的な疾患
  • 1)慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)
[2] 医療保険制度下での地域理学療法
  • 1)呼吸リハビリテーション
  • 2)薬物療法
  • 3)酸素療法
  • 4)人工呼吸療法
  • 5)外科療法
[3] 介護保険制度下での地域理学療法
[4] 医療機関から地域に展開させるために必要な地域理学療法
[5] 日常生活指導のポイント
  • 1)呼吸困難時の対応
  • 2)ADL動作の工夫
[6] 臨床評価の紹介
  • 1)COPDにおける検査の実際
  • 2)呼吸器疾患におけるフィジカルアセスメント
  • 3)その他,必要に応じて実施する機能評価
実習課題:COPDの疑似体験
国家試験練習問題(5章-4)

(5) 小児疾患【儀間裕貴,柳沼和美】

[1] 小児地域理学療法の背景と対象
  • 1)背景
  • 2)目的
  • 3)対象
[2] 理学療法士がかかわる機関と現状
  • 1)NICU
  • 2)急性期小児病棟
  • 3)医療型障害児入所施設(旧重症心身障害児施設・肢体不自由児施設)
  • 4)訪問看護ステーション
  • 5)保育所,幼稚園,学校,特別支援学校
[3] 小児地域理学療法の実際
  • 1)NICUにおける新生児期・乳児期の取り組み
  • 2)乳児期・幼児期の取り組み
  • 3)学童期の取り組み
  • 4)成年期以降の取り組み
[4] 評価方法
  • 1)発達スクリーニング検査
  • 2)粗大運動能力尺度(gross motor function measure:GMFM)
  • 3)粗大運動能力分類システム(Gross Motor Function Classification System:GMFCS)
  • 4)The Functional Independence Measure for Children(Wee FIM)
  • 5)リハビリテーションのための子どもの能力低下評価法(Pediatric Evaluation of Disability Inventory:PEDI)
実習課題:症例への評価・介入
国家試験練習問題(5章-5)

第6章 予防理学療法

(1) サルコペニアと介護予防【山田 実】

[1] はじめに
  • 1)介護予防とは
  • 2)フレイル,サルコペニアとは
[2] サルコペニアの理解
  • 1)サルコペニアの判定
  • 2)サルコペニアのメカニズム
[3] 世界の動向(システマティックレビュー)
  • 1)フレイルに対する運動介入の効果
  • 2)サルコペニアの予防・改善効果
[4] わが国における介護予防の実際
[5] 介護予防教室運営のコツと実践例
  • 1)遠隔通信式介護プログラム
  • 2)効果の実感が重要
  • 3)理学療法士に期待されること
[6] おわりに

(2) 認知症予防【牧迫飛雄馬】

[1] 世界の動向(文献レビュー)
  • 1)健常者に対する運動介入の効果
  • 2)MCIに対する運動介入の効果
  • 3)認知症に対する運動介入の効果
[2] わが国における認知症予防の実際
  • 1)認知症予防のターゲット
  • 2)認知症発症の危険が高い高齢者のスクリーニング
  • 3)認知症予防のための多面的な運動プログラムの概要
  • 4)MCI高齢者に対する多面的なプログラムの効果
[3] 認知症予防教室運営のコツと実践例
  • 1)プログラムの構造化
  • 2)各プログラム構成要素における実践留意点および実践のコツ
  • 3)予防教室の運営における留意点

(3) 転倒予防【松林義人】

[1] 世界の動向(文献レビュー)
[2] わが国における転倒予防の実際
  • 1)転倒予防の必要性
  • 2)運動機能の評価
  • 3)ADLの評価
  • 4)活動性の評価
  • 5)精神心理・認知面の評価
  • 6)転倒予防の介入を実施するにあたっての注意事項
  • 7)転倒予防のための介入
  • 8)介入の効果
  • 9)介入効果を継続させるための工夫
[3] 転倒予防教室運営のコツと実践例
  • 1)対象者募集の工夫
  • 2)介入方法の実際
  • 3)介入方法の工夫

第7章 行政における理学療法【逢坂伸子】

[1] 行政理学療法士の役割機能
[2] 行政理学療法士が従事している分野
  • 1)子どもに関する分野
  • 2)障害者に関する分野
  • 3)高齢者に関する分野
  • 4)その他
[3] 地域包括ケアにおける行政理学療法士の役割
  • 1)地域包括ケアの5つの視点による取り組み
[4] 地域包括ケアの取り組み事例
  • 1)ケアマネジャーに対するリハビリテーション教育
  • 2)理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の同職種連携
  • 3)介護予防活動:住民主体の介護予防
[5] 行政理学療法士が備えるべき知識と技術
  • 1)コーディネイト力とマネジメント力
  • 2)地域評価からPをはじめる

第8章 地域の防災と災害支援【小野部純】

[1] 災害時のチーム医療(理学療法士の役割)
  • 1)災害時の医療活動
  • 2)災害と防災の定義
  • 3)災害発生時の医療
  • 4)リハビリテーション支援活動の目的と意義
  • 5)関連団体・行政などとの連携
  • 6)災害支援チームのあり方
  • 7)情報の一元化と共有化
[2] 理学療法士ができる災害支援
  • 1)理学療法士の専門性について
  • 2)評価と情報の管理・共有
  • 3)各災害フェーズでの理学療法士の役割
[3] 防災訓練で理学療法士が備えるべき知識と技術
  • 1)一般的な防災知識と技術
  • 2)理学療法士として備えるべき防災知識と技術

巻末付録

国家試験練習問題 正答

書評・感想
  • 要点がわかりやすいので、導入として使いやすい。

    専門学校理学療法学科講師

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