栄養科学イラストレイテッド
生化学 改訂第2版
- 2012年08月24日発行
- B5判
- 232ページ
- ISBN 978-4-7581-0873-7
- 3,080円（本体2,800円＋税）
- 在庫：なし
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わかる！身に付く！イラスト満載の生化学入門テキスト．国試ガイドラインに合わせて，栄養士を目指す方に必要な知識を丁寧に解説しました．姉妹書の自習版「生化学ノート」と一緒に使えばさらに実力UP
目次
第1章 細胞の構造【正木恭介】
1. 細胞の基本構造
2. 細胞質，細胞内小器官，細胞骨格
- 細胞質（cytoplasm）
- 核（nucleus）
- リボソーム（ribosome）
- 小胞体（endoplasmic reticulum：ER）
- ゴルジ体（Golgi body）
- リソソーム（lysosome）
- ミトコンドリア（mitochondria）
- 細胞骨格（cytoskeleton）
3. 生体膜
- 生体膜の構造
- 生体膜の機能
- チャネル（channel）とポンプ（pump）
- 受容体（receptor）
4. 細胞同士の結合
- 接着性結合
- 密着結合
- ギャップ結合
- 臨床栄養への入門 細胞の特殊性と糖尿病性合併症
第2章 糖 質【薗田 勝】
1. 糖質の基礎
- 単糖の鎖状構造
- 異性体
- 環状構造とアノマー
- 主な糖誘導体
2. 糖質の分類
- 主な二糖類
- 主な多糖類
- 複合糖質
- 臨床栄養への入門 糖質制限食と必須糖質
第3章 脂 質【前田宜昭】
1. 脂質の基礎
2. 脂質の分類
- 単純脂質
- 複合脂質
- 誘導脂質
- その他の（誘導）脂質
- 臨床栄養への入門 脂質検査の基準値
第4章 タンパク質とアミノ酸【武田 篤】
1. アミノ酸
- アミノ酸の構造と種類
- アミノ酸の性質
2. ペプチド
- ペプチド結合
- 生理活性ペプチド
3. タンパク質
- 分類
- 高次構造
- タンパク質の性質
- 臨床栄養への入門 タンパク質およびアミノ酸による栄養学的予防と治療
第5章 酵 素【碓井之雄】
1. 酵素の分類と性質
- 酵素の分類と名称
- アイソザイム
- 補因子
- 逸脱酵素と疾患
- 酵素の性質
2. 酵素反応速度論
- 酵素反応と基質濃度
- グルコキナーゼとヘキソキナーゼ
- 阻害
3. 酵素活性の調節
- チモーゲンの活性化
- アロステリックエフェクターによる調節
- 化学修飾による調節
- 臨床栄養への入門 アスピリンの作用と酵素
第6章 核 酸【穂苅 茂】
1. 核酸の基礎
- 核酸とは
- ヌクレオチドの構造
- ヌクレオチド鎖の構造
2. 核酸の種類
- デオキシリボヌクレオチド
- DNA（デオキシリボ核酸）
- RNA（リボ核酸）
3. 核酸と遺伝子
- 遺伝子の分布
- 遺伝子の構造
- 遺伝情報
- 臨床栄養への入門 血流に乗って旅するDNA
第7章 ビタミン【正木恭介】
1. ビタミンとは
2. 脂溶性ビタミン
- ビタミンA（vitamin A）
- ビタミンD（vitamin D）
- ビタミンE（vitamin E）
- ビタミンK（vitamin K）
3. 水溶性ビタミン
- ビタミンB1（vitamin B1）
- ビタミンB2（vitamin B2）
- ナイアシン（niacin）
- ビタミンB6（vitamin B6）
- 葉酸（folic acid）
- ビタミンB12（vitamin B12）
- ビオチン（biotin）
- パントテン酸（pantothenic acid）
- ビタミンC（vitamin C）
- 臨床栄養への入門 ビタミンAの輸送体と栄養評価
第8章 ミネラル【薗田 勝】
1. ミネラルとは
2. ミネラルの生理的意義
3. 多量ミネラル
- ナトリウム
- カリウム
- クロール（塩素）
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
4. 微量ミネラル
- 鉄
- 亜鉛
- 銅
- マンガン
- ヨウ素
- セレン
- クロム
- モリブデン
- 臨床栄養への入門 マグネシウム欠乏と2型糖尿病
第9章 糖質の代謝【日比野康英】
1. 糖代謝の概要
2. 糖質の消化と吸収
- 糖質の消化
- 細胞内への単糖の輸送
3. 糖代謝の概要：主要な3経路
- 解糖系とクエン酸回路
- ペントースリン酸経路
- UDP-グルコースを経由する経路（グリコーゲン合成とグルクロン酸経路）
4. 解糖系
- 解糖系の反応
- 解糖系の反応を調節するステップ
- 解糖系でのATP生成
- グルコース以外の単糖の利用
- 解糖系からクエン酸回路への導入
5. クエン酸回路の全体像
- クエン酸回路の反応
- 還元当量の利用とATPの合成と運搬
- クエン酸回路の効率的利用
6. グルコースの完全酸化
- 還元当量の輸送
- ATP生成の収支
7. グリコーゲンの合成と分解
- グリコーゲンの合成
- グリコーゲンの分解
8. 糖新生
- 糖新生の反応経路
- 糖新生の材料
- 糖新生のためのATP消費
9. 糖の相互変換経路
- ペントースリン酸経路（五炭糖リン酸経路）
- グルクロン酸経路
10. 血糖値の調節
- グリコーゲンの合成と分解による調節
- 解糖系と糖新生系による調節
- インスリンの作用
- グルカゴン，エピネフリンなどの作用
11. 糖質代謝の異常と疾病
- 糖尿病
- 糖質代謝にかかわる先天性代謝異常
- 臨床栄養への入門 解糖系と医療
第10章 脂質の代謝【島﨑弘幸】
1. 脂肪酸の生合成
2. 脂肪酸の酸化
3. ケトン体の生成
4. 不飽和脂肪酸の代謝
5. エイコサノイドの代謝
6. アシルCoAグリセロール・リン脂質の代謝
- トリアシルグリセロールの生合成
- リン脂質の生合成
7. 脂質の輸送と蓄積
- リポタンパク質の基本構造
- 脂質の体内輸送
- 脂質の蓄積（脂肪組織）
8. コレステロールの合成・輸送・蓄積
- コレステロールの合成
- コレステロールの輸送
- コレステロールの蓄積
9. コレステロールの代謝産物
- 胆汁酸と腸肝循環
- ステロイドホルモン
10. 脂質の代謝異常
- 脂質異常症（高脂血症）と動脈硬化
- リピドーシス
- 臨床栄養への入門 肥満症
第11章 タンパク質の分解とアミノ酸代謝【小山岩雄／薗田 勝】
1. タンパク質の分解とアミノ酸プール
- 消化管でのタンパク質の消化
- 窒素出納と窒素平衡
- アミノ酸プール
- アミノ酸の分解
2. アミノ酸の炭素成分の代謝（エネルギー源）
- 糖原性アミノ酸
- ケト原性アミノ酸
3. アミノ酸の窒素成分の代謝（尿素生成）
- アミノ基転移反応
- 酸化的脱アミノ反応（アンモニア生成）
- オルニチン回路（尿素生成）
4. アミノ酸から合成される生体物質
- アミノ酸の脱炭酸反応（モノアミン生成）
- その他のアミノ酸からの生体物質
- メチル基供与体としてのメチオニン
- 非必須アミノ酸の合成
- 特殊なアミノ酸の合成
- 異なる組織での血中を介したアミノ酸代謝
5. アミノ酸の代謝異常
- 先天性疾患
- 尿細管の異常
- 臨床栄養への入門 肝不全と分枝アミノ酸製剤
第12章 生体エネルギー学【薗田 勝】
1. 高エネルギーリン酸化合物
- アデノシン三リン酸（ATP）
- 基質レベルのリン酸化
- 異化と同化
2. 生体酸化
- 酸化還元酵素
- 活性酸素
3. 呼吸鎖と酸化的リン酸化
- 呼吸鎖
- ATP合成酵素
- 化学浸透圧説と脱共役タンパク質
- 臨床栄養への入門 エネルギー不足とケトン体─ATPは貯蔵できない
第13章 中間代謝の概要【木元幸一】
1. 糖質代謝と脂質代謝の相互関係
- クエン酸回路（TCA回路）
- 糖質と脂質の異化経路
- 同化経路における糖質と脂質
- フルクトースの代謝
- ホルモンによる調節
2. 糖質代謝とアミノ酸代謝
- アミノ酸の異化経路と同化経路
- 尿素回路とクエン酸回路
- 分岐鎖アミノ酸
- グルコース-アラニン回路
- コリ回路
- 臓器間の代謝
- 臨床栄養への入門 より深く理解すること
第14章 ヌクレオチドの代謝【村上昌弘】
1. プリンヌクレオチドの生合成
- IMP（イノシン一リン酸）の生合成
- IMP（イノシン一リン酸）からATP，GTPの生合成
- サルベージ回路（プリン塩基の再利用）
2. ピリミジンヌクレオチドの生合成
- ウリジン一リン酸（UMP）の生合成経路
- ウリジン一リン酸（UMP）からUTP，CTPの生合成
3. デオキシリボヌクレオチドの生合成
4. 核酸の分解
- プリンヌクレオチドの分解
- ピリミジンヌクレオチドの分解
- 臨床栄養への入門 ATP（エネルギー）とIMP（うま味成分）と尿酸（痛風）
第15章 遺伝子発現とその制御【日比野康英】
1. 生命の基本原理
- セントラルドグマ
- ゲノム
2. 核酸の合成
- 半保存的複製
- 転写
- 転写単位
- RNAのプロセッシング
3. タンパク質合成
- 遺伝暗号
- アミノアシルtRNA
- ポリペプチド鎖合成反応
- ポリペプチド鎖から機能タンパク質への変換
4. 遺伝子発現の調節
- 転写レベルでの調節
- 翻訳レベルでの調節
- クロマチンレベルでの調節
5. DNAの損傷と修復
- 変異原と突然変異
- DNA損傷の種類と修復機構
6. 遺伝子病
- 先天性代謝異常症
- その他の遺伝子病
7. 栄養と遺伝子
- 代謝調節と遺伝子発現
- 栄養素による遺伝子発現
8. 遺伝子と多型
- 遺伝子多型
- 遺伝子多型と栄養
9. 遺伝子工学
- 遺伝子組換え技術
- バイオテクノロジー
- 臨床栄養への入門 タンパク質医薬と抗体医薬／ゲノムの個人差を問う
第16章 個体の調節機構とホメオスタシス【中島孝則】
1. 情報伝達の機序と役割
- 神経系の情報伝達
- 内分泌系の情報伝達
- 情報伝達物質
2. 情報伝達物質と細胞応答
- シナプスにおける情報伝達
- 受容体と細胞内情報伝達系
3. ホルモンと生体調節
- 下垂体後葉ホルモンによる生体調節
- 甲状腺ホルモンによる生体調節
- ホルモンによるカルシウム代謝調節
- 消化管ホルモンによる消化管機能の調節
- 膵臓ホルモンによる血糖調節
- 副腎皮質ホルモンによる生体調節
- 副腎髄質ホルモンによる生体調節
- 性ホルモンによる生体調節
- 脂質代謝の調節
- 松果体ホルモンによる催眠作用
- オータコイドによる生体調節
- サイトカインによる生体調節
- 臨床栄養への入門 糖尿病とインスリン療法
第17章 生体防御機構【林 修】
1. 免疫機構とその特徴
- 生体防御機構における免疫系の特徴
- 免疫とその器官
- B細胞とT細胞
- 体液性免疫と細胞性免疫
- 抗体の構造と働き
- 粘膜局所免疫
- 感染と能動免疫，受動免疫
2. アレルギー
- アレルギー疾患の成因と分類
- 食物アレルギー
- アレルギーの診断と治療，対処
3. 自己免疫疾患と免疫不全
- 自己免疫疾患
- 免疫不全症
- 臨床栄養への入門 食物アレルギーと減感作療法－新たな試み
Column Index
- シュライデン，シュワンとウィルヒョーによる「細胞説」
- 糖質の過剰摂取は活性酸素産生を引き起こす？
- 水に溶けるもの，溶けないもの
- アルコールには高級と低級がある？
- 動植物界におけるろう（wax）の役割
- 身近に存在する光学異性体
- RNAワールドとDNAワールド
- ビタミンの発見 高木カッケー，敏腕梅太郎（高木兼寛：脚気，鈴木梅太郎：ビタミンB1)
- Molybdenosis
- 必須糖がないのはなぜ？
- パパイン
- 筋肉系アミノ酸
- 肝性脳症
- BUN
- 冬期うつ病
- 老人性皮膚そう痒症
- 最終代謝産物の再利用
- 生体のATP貯蔵量は少ないが合成量は体重量を超える
- 活性酸素は悪玉か？
- 酸素消費量と寿命と抗酸化
- マラソン
- うま味成分
- ゲノムとは？
- アドレナリンとエピネフリン
- 学校生活管理指導表（アレルギー疾患用）
- 各章がコンパクトにまとまっていて理解しやすい。挿入図がシンプルで良い。（私大薬学部）
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- 【本書名】栄養科学イラストレイテッド：生化学 改訂第2版
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