栄養科学イラストレイテッド

基礎化学

  • 土居純子/著
  • 2017年11月22日発行
  • B5判
  • 176ページ
  • ISBN 978-4-7581-1353-3
  • 2,640(本体2,400円+税)
  • 在庫:あり
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「なぜ化学が重要なの?」「栄養学とどこが関連しているの?」「化学が苦手だから,必要なところだけ勉強したい」そんな声にすべて応えます!教養基礎科目の教科書としてはもちろん,入学前の基礎固めにもオススメ!

目次

はじめに 栄養学と化学のかかわり

はじめに

1 これまでの勉強とこれからの勉強

  • A これまでの勉強
  • B 発展も活躍も“違い”が重要
  • C “違い”のつくりかた
  • D 誰も正解がわからない問題へのチャレンジ

2 栄養学とは,なにを追究していく学問?

  • A “栄養”の定義
  • B 身近にある栄養学のヒント
  • C ヒントを学びにつなげる
  • D 身近にあるからこその問題点
  • E “栄養”のさまざまなかたち
  • F 基本を大切にする

3 栄養学に必要な化学

  • A 栄養学は理系
  • B なぜ化学が重要なのか?
  • C 化学は職場の共通言語

第1章 水について知る

1 なぜ,“水”なのか?

  • A 空気と水の違い
  • B からだにとって重要な水

2 水の性質

  • A 水の構造
  • B 電荷がつくる水の性質
  • C 溶けるということ

3 水の状態

  • A 水の三態
  • B 状態を変えるために必要なエネルギー
  • C 液体であることの利点
  • D ほかの液体ではダメなのか?

4 栄養学のなかの“水”

  • A ヒトのからだのなかの水
  • B 食物(食品)と水

第2章 元素・原子・分子とはなにか?

1 元素と原子(分けられるもの分けられないもの)

  • A 混合物と純物質
  • B 元素と原子
  • C 元素の性質はなにによって決まるか?

2 周期表を読み解く

  • A 周期表の成り立ち
  • B 周期表からわかる元素の性質

3 分子とはなにか?

  • A なにとなにを結合させるか?
  • B 非金属元素同士の結合
  • C 非金属元素と金属元素の結合

4 物質の状態

  • A 物質の物理的な変化と化学的な変化
  • B 状態をあらわす用語を理解する
  • C 物質の三態
  • D 固体の特徴
  • E 液体の特徴
  • F 気体の特徴
  • G 融点・沸点の正体

5 栄養学のなかの“分子・物質の状態”

  • A ヒトのからだのなかの分子・物質の状態
  • B 食物(食品)と分子・物質の状態

第3章 溶液の濃度

1 空気と水の復習

  • A 空気の性質を覚えていますか?
  • B 水の性質を覚えていますか?

2 溶液・溶質・溶媒

  • A 溶液・溶質・溶媒の定義
  • B “溶ける”とはどういうことか?

3 溶けている物質の量(濃度)

  • A “重さ”を考える
  • B 質量だけではうまくいかない
  • C 質量パーセント濃度
  • D 物質量(モル)とモル濃度

4 密度と比重

  • A 密度とはなにか? 体積・容積とはなにか?
  • B 密度をどう使うか?
  • C 比重とはなにか?
  • D 丸暗記はやめよう

5 栄養学のなかの“濃度”

  • A ヒトのからだのなかの濃度
  • B 食物(食品)のなかの濃度

第4章 溶液のいろいろな性質

1 溶液の性質の考え方

2 沸点上昇・凝固点降下

  • A 固体・液体・気体と沸点・凝固点の復習
  • B 溶液内での溶媒と溶質の関係
  • C 沸騰では一体なにが起こっているか?
  • D 固体になるときの溶質と溶媒の関係

3 浸透・浸透圧

  • A 分子が動くことによって生じる圧力
  • B 濃度の異なる水溶液の圧力
  • C 半透膜の性質と浸透
  • D 濃度で考える浸透圧

4 溶質の溶け方と溶解度

  • A 溶質の種類と溶け方
  • B 溶質がイオン結合で構成されている場合
  • C 溶質が共有結合で構成されている場合
  • D たくさん溶かすためには?

5 コロイド溶液

  • A コロイドのポイントは粒子の大きさ
  • B コロイド溶液と光の関係
  • C コロイド粒子が沈殿しない理由

6 栄養学のなかの“溶液のいろいろな性質”

  • A ヒトのからだのなかの溶液の性質
  • B 食物(食品)のなかの溶液の性質

第5章 酸と塩基

1 グループ分けで考える溶液の性質

  • A 物質のグループ分け
  • B 電解質をさらに分類する
  • C 酸・塩基の定義

2 電離度とはなにか? 酸と酸性の違いはなにか?

  • A 電解質の性質を示す“電離度”
  • B 酸・塩基における水のかかわり
  • C 水の電離度

3 酸性・塩基性の度合をあらわすpH

  • A 水を基準にして,水素イオン濃度に着目する
  • B pHの計算

4 緩衝作用(緩衝液)

  • A からだのなかの変化を穏やかにする
  • B 弱酸・弱塩基のもつ緩衝作用
  • C 中和によって生じる“塩”
  • D 緩衝液の実際

5 栄養学のなかの“酸と塩基”

  • A ヒトのからだのなかの酸と塩基
  • B 食物(食品)のなかの酸と塩基

付録 有機化学の基礎

『第3章 溶液の濃度 5 栄養学のなかの“濃度”』より抜粋

基礎化学 立ち読み1 基礎化学 立ち読み2 基礎化学 立ち読み3 基礎化学 立ち読み4 基礎化学 立ち読み5 基礎化学 立ち読み6 基礎化学 立ち読み7 基礎化学 立ち読み8 基礎化学 立ち読み9 基礎化学 立ち読み10
書評・感想
  • 化学を毛嫌いする学生への導入として非常に効果的であるように感じた。特に、栄養学と化学を結び付ける高校生は少なく、入学後すぐに化学で挫折する学生が多い。簡潔かつ丁寧にまとめられているテキストは、化学に抵抗のある学生でも身につきやすいのではないかと感じる。

    私立大学教員

  • 非常にかゆいところに手が届くような構成で読み物として楽しめる印象です。

    私立大学教員

  • 内容が栄養学に必要な重要事項に限定してある点、ヒトの体や食物(食品)との関連性が示されている点は、これまでの化学の教科書にはない特徴です。苦手な学生も苦痛にならない授業ができそうです。

    私立大学家政学部教授

  • この本で、学生に化学の必要性についてわかって欲しいと思います。

    私立大学栄養学部准教授

  • 高校で化学を選択していない学生が多い学科での講義のため,食品・栄養に関連付けて化学に興味を持たせるような構成になっていることが良い.

    私立大学栄養学部教授

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