栄養科学イラストレイテッド:運動生理学
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栄養科学イラストレイテッド

運動生理学

  • 麻見直美,川中健太郎/編
  • 2019年03月20日発行
  • B5判
  • 224ページ
  • ISBN 978-4-7581-1356-4
  • 3,080(本体2,800円+税)
  • 在庫:あり
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健康の維持・増進に必要な運動と食事との関係など,管理栄養士として運動・栄養指導を行う際に必要となる知識をわかりやすく解説.スポーツ栄養士や健康運動指導士,健康運動実践指導者をめざす方にも役立つ1冊.

目次

はじめに 運動生理学と栄養学のかかわり【麻見直美,川中健太郎】

1 身体運動の効果:運動生理学

2 身体運動と食事のかかわり:運動栄養学

3 スポーツ栄養学とは

第1章 骨格筋の構造と筋収縮【後藤一成,土屋吉史】

1 骨格筋の構造

A マクロ的な筋の構造と機能
B 筋線維(筋細胞)
C 筋原線維
D アクチンフィラメントとミオシンフィラメント

2 筋収縮のしくみ

A 活動電位の伝播
B 筋小胞体からのカルシウム放出
C アクチンフィラメントとミオシンフィラメントの相互作用

3 筋線維の種類

A 速筋線維と遅筋線維
B スポーツ選手の筋線維組成

4 筋肉の収縮様式

A 静的収縮
B 動的収縮

5 最大筋力の優劣に影響する要因

A 神経系の要因
B 筋系の要因

6 トレーニングによる筋力や筋量の変化

A 神経系の改善
B 筋肥大
C トレーニングにおける栄養素等の摂取の重要性

〈スポーツ栄養への入門〉運動が食欲に及ぼす影響:運動後には食事量が減少する?

章2章 神経系の役割【澁谷顕一】

1 神経系の構造と機能

A ニューロンの構造
B 神経系の分類

2 中枢神経系

A 脳を構成する細胞と構造
B 大脳
C 間脳
D 小脳
E 脳幹
F 脊髄

3 末梢神経系

A 感覚神経
B 運動神経
C 自律神経

4 筋と神経の関係

A 筋紡錘
B 伸張反射
C ゴルジ腱器官

5 運動単位と筋線維の動員パターン

A 運動単位
B 興奮閾値
C 筋線維タイプと動員パターン

〈運動と栄養への入門〉運動の自動化とフェニルアラニン摂取の必要性

第3章 運動と循環・呼吸 飛奈卓郎,熊原秀晃

1 血液の循環と心臓の働き

A 体循環と肺循環
B 心臓の拍動と刺激伝導系
C 心臓の働きと心電図
D 運動時における心臓の働き

2 血圧

A 血圧の種類
B 運動と血圧の関係

3 毛細血管の働き

A 毛細血管の構造
B 筋線維の種類と毛細血管密度

4 呼吸と肺の働き

A 呼吸器系の概要
B 肺の構造
C 肺換気(呼吸運動)のしくみ
D 呼吸の調節
E 呼吸機能の指標
F 運動時の呼吸の変化

5 肺と組織でのガス交換

A 肺胞でのガス交換
B 組織でのガス交換
C 血液によるガス運搬

6 酸素摂取量

A 酸素摂取量の求め方
B 運動時の酸素摂取量
C 最大酸素摂取量

7 運動時のエネルギー代謝

A 運動中に利用されるエネルギー基質
B 呼吸商
C 無酸素性作業閾値

8 トレーニングによる心臓ならびに骨格筋の適応

A 心臓の適応
B 骨格筋の適応

〈スポーツ栄養への入門〉持久走の後に立ち止まらない理由とは?

第4章 運動とエネルギー源【川中健太郎】

1 エネルギー源となる栄養素

A 筋収縮の直接的なエネルギー源であるATP
B ATP再合成に必要なエネルギー産生栄養素:糖質・脂質・タンパク質
C 運動中の主要なエネルギー源である糖質と脂質

2 糖質と脂質の貯蔵量・貯蔵形態

A 糖質の貯蔵
B 脂質の貯蔵
C 身体内の糖質と脂質の貯蔵量

3 運動中のエネルギー源としての糖質・脂質の使い分け

A 運動強度に応じたエネルギー源の使い分け
B 自覚的な運動強度とエネルギー源の使い分け

4 糖質と疲労

A 肝グリコーゲンの枯渇と中枢性疲労
B 筋グリコーゲンの枯渇と末梢性疲労
C 運動終了後の筋グリコーゲン回復

5 運動と糖尿病

A 骨格筋のインスリン抵抗性と糖尿病
B 骨格筋にインスリン抵抗性が生じるしくみ
C 運動がもたらす糖尿病の予防・治療効果

6 エネルギー供給系

A 有酸素系
B 乳酸系
C ATP-CrP系
D 有酸素運動と無酸素運動
E トレーニングがエネルギー供給系に及ぼす影響
F 筋線維の種類とエネルギー供給系

〈スポーツ栄養への入門〉運動中の糖質摂取

〈スポーツ栄養への入門〉スポーツ選手の糖質摂取量

第5章 エネルギー消費量【緒形ひとみ】

1 総エネルギー消費量の内訳

A 基礎代謝量
B 食事誘発性熱産生
C 活動時代謝量(活動誘発性体熱産生)
D 身体活動とメッツ(METs)
E 身体活動レベル

2 エネルギー消費量の推定法

A 直接熱量測定法(直接法)
B 間接熱量測定法(間接法)

3 エネルギー必要量の推定方法

A 栄養アセスメントによる算出法
B 推定式からの算出法

〈スポーツ栄養への入門〉増量と減量

第6章 身体組成・体格【大河原一憲】

1 身体組成

A 身体組成とは
B 成分モデル
C 内臓脂肪組織と皮下脂肪組織
D 白色脂肪組織と褐色脂肪組織

2 身体組成の測定方法

A 間接法(実験室レベル)
B 簡便法(現場レベル)

3 肥満と痩せ

4 スポーツ選手の体格・身体組成

〈運動と栄養への入門〉減量指導における留意点

第7章 筋肉づくりとタンパク質【中井直也】

1 タンパク質代謝のしくみ

A タンパク質とは
B タンパク質の合成
C タンパク質の分解
D アミノ酸の分解

2 タンパク質代謝に影響を与える要因

A 摂食・絶食が筋肉のタンパク質合成と分解に及ぼす影響
B 運動が筋肉のタンパク質合成と分解に及ぼす影響
C 加齢が筋肉のタンパク質合成と分解に及ぼす影響
D 筋肉のタンパク質合成と分解にかかわるホルモン

3 筋肉づくりのためのタンパク質必要量

A 1日のタンパク質必要量
B タンパク質必要量に影響を与える因子
C タンパク質の過剰摂取

4 筋肉づくりに効果的なタンパク質

A 植物性タンパク質と動物性タンパク質
B ホエイとカゼイン
C 分岐鎖アミノ酸(BCAA)

5 筋肉づくりのためのタンパク質摂取タイミング

A 運動後の摂取タイミング
B 睡眠前の摂取タイミング
C 摂取間のインターバル時間

〈運動と栄養への入門〉筋肉づくりとビタミンD

第8章 骨づくりと栄養素・身体活動【麻見直美】

1 骨の構造

A 人体を構成する骨の構造
B 骨の基本構造
C 骨細胞,骨芽細胞,破骨細胞

2 骨の機能

A 支持機能
B 運動機能
C 保護機能
D 代謝機能
E 造血機能

3 骨の代謝

A 骨量
B 骨吸収と骨形成
C リモデリングとモデリング
D 骨代謝機構とそれにかかわる栄養素の代謝

4 運動・重力と骨量

A 重力と骨量
B 運動(身体活動)と骨量
C スポーツ選手の骨量

5 栄養素等の摂取と骨量

A カルシウム
B タンパク質
C エネルギー
D その他の栄養素等

6 Female Athlete Triad

A Female Athlete Triad(FAT)とは
B FATの現状
C FATへの対策(予防および改善案)

〈運動と栄養への入門〉望ましい食生活の実践と骨

第9章 体温調節と水分補給【林 恵嗣】

1 熱産生

A 食事による熱産生
B 寒冷環境下での熱産生

2 熱放散

A 蒸発性熱放散
B 非蒸発性熱放散

3 体温調節機構

A 温度の受容
B 暑熱順化
C 寒冷順化
D 運動トレーニングによる変化

4 脱水・熱中症対策

A 運動時の発汗と脱水
B 熱中症

5 水分・電解質補給

A 水分・電解質補給法
B 運動誘発性低ナトリウム血症
C 運動と味覚の変化

〈運動と栄養への入門〉熱中症対策とタンパク質

第10章 加齢に伴う身体機能の変化【大藏倫博】

1 筋力・筋量の変化

A 筋力の変化
B 筋量の変化
C 筋線維レベルでの変化
D サルコペニア
E 運動の効果

2 骨量の変化

A 加齢と骨量減少
B 骨粗鬆症
C 運動の効果

3 全身持久力の変化

A 最大酸素摂取量の変化
B 呼吸器系機能が全身持久力に与える影響
C 循環器系機能が全身持久力に与える影響
D 運動の効果

4 ロコモティブシンドローム

〈運動と栄養への入門〉フレイル予防における運動と食事の意義

第11章 運動と健康 飛奈卓郎,熊原秀晃

1 運動処方

A 運動のメリットとデメリット
B 運動条件
C 運動強度の考え方
D 相対的強度
E 運動処方の手順

2 LT強度の運動による疾患予防効果とそのしくみ

A 肥満
B 糖尿病
C 高血圧
D 脂質異常症
E 認知症
F がん
G 免疫

3 新しい運動処方の考え方

A スロージョギングとウォーキング
B 高強度短時間運動
C 栄養状態と運動効果

〈運動と栄養への入門〉肥満の解消には運動と食事制限の併用が理想的?

第12章 身体活動と健康【菅 洋子】

1 身体活動の現状

A 身体活動とは
B 各年代における身体活動等の現状

2 身体活動の健康への影響

A 身体不活動の健康への悪影響
B 身体活動量を増やすことによる効果
C 加齢による身体活動減少と健康への悪影響

3 健康づくりのための身体活動基準および指針

A 運動指針作成の背景
B 身体活動基準2013
C 体力の基準
D アクティブガイド

〈運動と栄養への入門〉身体活動を理解することの必要性

第13章 スポーツ選手の食事管理【武田哲子,麻見直美】

1 スポーツ活動の目的に合わせた食事の考え方

2 トレーニング期間の食事

A 通常トレーニング期の食事
B 強化合宿における食事

3 試合前の食事

A 試合前の調整期間の食事
B グリコーゲンローディング
C 試合時間を考慮した食事調整
D 糖質補給とグリセミックインデックスの活用
E 危機管理を中心とした食事(栄養補給)の考え方

4 試合後の補食・食事

A 試合間に素早く回復するための補食
B 糖質およびタンパク質補給の目安
C 水分補給
D 試合後の食事の工夫

5 スポーツ選手の増量・減量

A 増量のための食事
B 長期計画による減量時の食事
C 試合に向けた短期間での減量と食事

6 スポーツ貧血対策

A スポーツ貧血とは
B スポーツ貧血の予防
C スポーツ貧血の治療

7 コンディショニングとビタミン・ミネラルの摂取

A エネルギー産生に重要なビタミン類
B 抗酸化ビタミン
C カリウム
D 塩素
E 亜鉛

8 スポーツにおけるサプリメントの利用

A サプリメントとは
B 食品とサプリメント
C スポーツ選手が利用するサプリメント

9 運動と食物アレルギー

A 食物アレルギーとは
B 食物アレルギーの原因食品
C 食物依存性運動誘発アナフィラキシー

〈スポーツ栄養への入門〉あなたはどうなりたいか?

書評・感想
  • 本学には栄養学科があり、スポーツ栄養教育に力を入れています。それらの学生にとって本書はイラストが多く、抵抗少なく活用できると思いました。

    私立大学教員

  • 短大栄養士養成の内容としては詳細に明記されていること、また図もカラーで大変分かりやすいです。また比較的新しい資料なども含まれており、この1冊だけで授業が可能かと感じました。

    短期大学教員

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  • 【本書名】栄養科学イラストレイテッド:運動生理学
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