プライマリ・ケアでうつを診たら

見立てから治療まで、やさしくわかるうつ病診療

  • 河西千秋/編著,加藤大慈/共著
  • 2016年03月31日発行
  • A5判
  • 206ページ
  • ISBN 978-4-7581-1787-6
  • 3,300(本体3,000円+税)
  • 在庫:あり
PDFダウンロード

抑うつ状態の患者さんに出会ったとき,どう対応すればよいか,治療の基盤であるコミュニケーションのとり方,信頼関係をどう構築するか,自殺のリスク・アセスメントなど,わかりやすく解説!ケーススタディやコラムも充実!

目次

はじめに

第1章 見立て

1 うつ?うつ状態?うつ病?

まぎらわしいことばたち
病名は医学的診断名を用いること
“うつ”、“抑うつ”、“うつ状態”、“抑うつ状態”の使い分け

2 うつ病の診断(診断基準)

一般に使用される診断基準
診断基準を用いる際の注意点
抑うつ状態、もしくはうつ病をきたしやすい状況

3 うつ病の一般症状

うつ病の一般症状とは
抑うつ気分
興味と喜びの消失
活力の減退による易疲労感の増大や活動性の減少
集中力と注意力の減退
自己評価と自信の低下
罪責感と無価値感
自傷あるいは自殺の観念や行為
将来に対する希望のない悲観的な見方
睡眠障害
食欲不振

4 知っておくべきその他の症状

一般症状以外の重要な症状
身体化症状
日内変動
念慮、妄想
精神運動抑制、制止
昏迷

5 うつ病のスクリーニング

うつ病のスクリーニング
スクリーニング・ツールの種類
スクリーニング・ツールを使用する際の注意点

6 うつ病をみつけ出すこつ

うつ病を見つけ出すには
まずは疑ってかかること
可能性を広くとって問診を
患者さんの生活の様子、言動から得られるヒント

7 うつ病の経過

うつ病の経過
経過から読み取れること

第2章 治療

1 うつ病の標準的治療

うつ病の治療の基本要素
うつ病治療の流れ

2 治療が必要かどうかの判断、治療のタイミング

治療が必要かどうかの判断
治療開始のタイミングをどのように考えればよいのか

3 精神療法

精神療法とは
精神療法の種類
心理教育
一般精神療法
認知行動療法

4 薬物治療

薬物治療、その前に
薬物治療の開始にあたって留意すること
抗うつ薬投与の開始
抗うつ薬の基礎知識
治療におけるさまざまな疑問

5 ソーシャルワーク

ソーシャルワークとは
医師自身もソーシャルワーカー
ソーシャルワークに際して留意すべきこと

6 リハビリテーション

うつ病治療におけるリハビリテーション
リハビリテーションの種類
作業療法、あるいはデイケア
リワーク・デイケア

7 再発予防と治療の終結

再発シナリオ
再発予防に必要なこと
治療終結の条件
いつまで治療を継続したらよいのか

8 うつ病の再発

再発とは
再発のリスクは
双極性障害への移行

9うつ病と自殺

うつ病と自殺関連行動
自殺の危険因子と防御因子
自殺について尋ねる
自殺実行の危険性をアセスメントする
自殺を防ぐ

10 プライマリ・ケア医とうつ病診療

プライマリ・ケア医によるうつ病診療
うつ病診療のステップ
専門的治療を行う際の要件と限界
精神科医との連携

第3章 領域別のうつ病診療と必要な知識

1 勤労者のうつ病

勤労者のうつ病診療に際して
診療上の配慮
診断書の作成
病気休暇と休職の違い
産業医や保健師との連携

2 高齢者のうつ病

高齢者とうつ病
病歴の聴取の前に
発病の契機
症候の特殊性
認知症との鑑別診断
薬物療法を行ううえでの注意
ケアの体制づくり

3 学生のうつ病

学生のうつ病診療に際して
問診から見えてくるもの
診療上の配慮
薬物治療における注意事項
親(保護者)との連携
学内資源との連携

4 身体疾患に合併するうつ病

うつ病を合併しやすい身体の疾病
診察の際に留意しておくべきこと

第4章 ケーススタディ

症例1 働く人のうつ病 その1~リワーク・デイケアを利用

症例2 働く人のうつ病 その2~休む場所

症例3 働く人のうつ病 その3~復職後のケア

症例4 高齢者のうつ病 ~ 認知症との鑑別が重要

症例5 身体症状が目立ち他科を転々としたうつ病(仮面うつ病)

症例6 抗うつ薬によって躁転した一例~実は双極性障害

症例7 自傷をくり返した症例~ 自殺のリスクアセスメントと治療的対応

症例8 中学生のうつ病 ~ 児童の特徴と治療上の注意点

症例9 抗うつ薬中断後の断薬症状

症例10 ステロイドによる精神病性障害、うつ病性障害

症例11 アルコールとうつ病 〜うつ病に隠された問題

症例12 職場で問題視されていたうつ病の事例

症例13 がん患者のうつ病 その1~痛みもうつ病の一症状

症例14 がん患者のうつ病 その2~吐き気もうつ病の一症状

症例15 がん患者のうつ病 その3~適応障害とうつ病

症例16 がん患者でうつ病と間違われた症例 その1~ノバミン®によるアカシジア

症例17 がん患者でうつ病と間違われた症例 その2~低活動型せん妄

索引

Column

“現代型うつ”や“新型うつ”、“なんちゃってうつ病”とは

精神科診断力をつけるためには

うつ病患者さんを励ましてはいけないのか?

カウンセリングをしてもらっていない

抗うつ薬の増量

抗うつ薬の減量

この処方はどこがよくない?

第1選択薬の使い分け

薬物代謝の個人差による影響

究極の社会資源

気分転換のための旅行は効果的か?

うつ病は心の風邪?

自殺をしない約束

自殺をしない念書

精神科?精神神経科?神経精神科?メンタルヘルス科?

患者さんの言い分、会社の言い分

産業医などの産業保健スタッフと精神科医の連携

休職者のうつ病治療マネージメント

働く人のうつ病のコメントと具体的な投げかけ方

修正型電気けいれん療法

購入方法・送料について

本書は全国の羊土社取扱書店にてご購入いただけます.店頭にて見当たらない場合は,下記情報を書店にお伝え下さい.

  • 【本書名】プライマリ・ケアでうつを診たら〜見立てから治療まで、やさしくわかるうつ病診療
  • 【出版社名】羊土社

お近くに取扱書店が無い場合,特に海外でご覧になりたい場合,羊土社HPでのご注文および発送も承っておりますので,下記ご参照のうえ,注文をご検討ください.

羊土社HPでのご注文について

本書を羊土社HPにてご購入いただきますと,本体価格に加えて,送付先・お支払い方法などにより下記の費用がかかります.お手続き等詳細は書籍購入案内のページをご参照ください.

分類 項目 費用
国内 消費税 +300円
送料 +500円
手数料(代引きのみ) +300円
海外 航空便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +610円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +780円
第2地帯(ヨーロッパ) +780円
第3地帯(アフリカ、南米) +1010円
EMS便送料 第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) +1400円
第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) +2000円
第2地帯(ヨーロッパ) +2200円
第3地帯(アフリカ、南米) +2400円

※この表は本書のみご購入いただいた場合の費用をまとめたものです.他の書籍を同時に購入する場合はお申し込み金額や重量により費用が異なってまいりますのでご注意ください.

法人向け 購入のお問い合わせ

法人での書籍の一括購入につきまして,「見積書や請求書払い」「複数の発送先への対応」「研修用などで使用する書籍の選定についてのアドバイス」等、下記フォームよりお気軽にお問い合わせください。

こちらの書籍もお勧めいたします

  • 9784758127271
  • 9784758127264
  • 9784758127257
  • 9784758124225
  • 9784758127226
  • 9784758124201
  • 9784758127165
  • 9784758117524
  • 9784758117302
  • 9784758123082

本書が販売されている主な電子書店をご紹介いたします

電子版を購入する

サイドメニュー開く