イラストレイテッドシリーズ:改訂第3版 分子生物学イラストレイテッド
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イラストレイテッドシリーズ

改訂第3版 分子生物学イラストレイテッド

  • 田村隆明,山本 雅/編
  • 2009年02月27日発行
  • B5変型判
  • 349ページ
  • ISBN 978-4-7581-2002-9
  • 5,390(本体4,900円+税)
  • 在庫:あり
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簡潔な解説と見て理解できるイラストで大好評のテキストが改訂!基本は確実に押さえつつ,最新知見を補充.RNAバイオロジー,幹細胞生物学など注目の領域もカバーし,分子生物学の今が学べる一冊です.

目次

1章 分子生物学の骨格とその構成要素

1. 分子遺伝学と分子生物学【田村隆明】

  • 分子生物学が取り組む課題
  • 分子生物学の材料
  • 分子生物学の歴史

2. 生命の基本単位:細胞【田村隆明】

  • 生物の系譜
  • 細胞の機能と構造

3. 情報高分子【田村隆明】

  • DNA,RNAの構成成分:ヌクレオチド
  • 線状分子としての核酸の構造
  • RNAの構造と機能
  • アミノ酸
  • ペプチドとタンパク質

2章 遺伝情報の保持と伝達

1. DNAの複製【多田周右/榎本武美】

  • 複製の原則
  • DNA鎖伸長反応
  • DNA複製開始機構

2. 転写機構【大熊芳明】

  • RNAポリメラーゼ
  • プロモーター
  • 基本転写因子
  • 転写開始後の過程
  • オペロン

3. 翻訳【渡辺公綱/鈴木 勉/姫野俵太】

  • 遺伝暗号(コドン)
  • アミノアシルtRNA
  • ペプチド鎖合成反応

4. 変異と修復【花岡文雄】

  • 変異原と変異の種類
  • DNA損傷の修復機構
  • 複製時における修復

5. 遺伝子組換え【篠原 彰】

  • 組換えの種類
  • 相同組換えの分子機構
  • 減数分裂期組換え
  • 非相同組換え
  • その他の組換え

3章 原核生物の遺伝要素

1. ゲノムとその発現【柳原克彦/仁木宏典】

  • 原核細胞の基本構造
  • 原核細胞のゲノム構造
  • ゲノムの遺伝子配置
  • 染色体分配と凝縮
  • 染色体外因子
  • 細胞分裂と細胞骨格タンパク質

2. バクテリオファージ【米崎哲朗】

  • バクテリオファージの多様性
  • バクテリオファージの生活環・溶菌過程
  • テンペレートファージ:溶原化機構
  • 遺伝子水平伝搬役としてのファージ

3. プラスミド【加納康正】

  • プラスミドの機能
  • プラスミド複製
  • その他のプラスミド
  • プラスミドの取り扱い

4章 真核生物の遺伝子とその構造

1. ゲノムの構造【木南 凌】

  • 染色体のなかの遺伝子
  • 反復するDNA配列

2. クロマチン【伊藤 敬】

  • ヌクレオソーム構造
  • ヌクレオソーム形成
  • クロマチン再構築
  • ヒストン翻訳後修飾とクロマチン構造変化

3. エピジェネティクス【中尾光善】

  • エピジェネティクスとは
  • DNAのメチル化
  • ヒストンの修飾
  • クロマチンの形成
  • エピジェネティックな生命現象とヒト疾患

4. 転写制御機構【柳澤 純】

  • 真核生物の転写制御
  • 配列特異的転写制御因子
  • 刺激応答の視点から捉える転写因子
  • クロマチン転写の活性化と転写補助因子

5. 転写後調節【石黒 亮/中村義一】

  • mRNAの修飾
  • mRNAのスプライシング
  • mRNAのエディティング
  • RNAの輸送
  • mRNAの翻訳調節
  • mRNAの分解と翻訳制御
  • ncRNAによる制御
  • rRNAの修飾
  • tRNAの転写後調節

6. タンパク質の制御【水島 昇/大隅良典】

  • 分子シャペロン
  • タンパク質トラフィックの制御
  • 翻訳後修飾
  • タンパク質分解

5章 RNAバイオロジー

1. 新しいトランスクリプトーム像【石山晃博/林崎良英】

  • 従来のトランスクリプトーム像
  • RNA新大陸の発見
  • 新しいトランスクリプトーム像
  • non-coding RNA
  • mRNA型non-coding RNA

2. 非コード低分子RNA【古野正朗】

  • 非コード低分子RNAの概要
  • スプライシングにかかわる核内低分子RNA
  • RNAの修飾にかかわる核小体低分子RNA
  • 遺伝子発現抑制にかかわる低分子RNA
  • その他の非コード低分子RNA

3. RNAによる遺伝子サイレンシング【西田知訓/塩見美喜子】

  • RNAサイレンシング
  • RNAi
  • miRNAによる翻訳抑制
  • piRNAを介した遺伝子発現抑制

4. RNAがかかわる生理機能と疾患【安田 純】

  • RNAがかかわる生理機構
  • RNA異常が関与する疾病

6章 真核細胞の機能

1. 細胞接着【永渕昭良】

  • 細胞間接着
  • 細胞基質間接着
  • 細胞接着の多彩な機能

2. 細胞骨格【孤嶋慎一郎/馬渕一誠】

  • 細胞骨格の種類と基本的な性質
  • 細胞運動と細胞骨格
  • 細胞分裂と細胞骨格

3. 細胞内物質輸送

  • 細胞内輸送【中山和久】
  • モータータンパク質【豊島陽子】
  • 核膜輸送【浅利宗弘/米田悦啓】

7章 真核細胞の増殖と死

1. 細胞刺激と受容体【遠田悦子/松島綱治】

  • 主な受容体の諸相
  • 微生物感染にかかわる受容体
  • 多様なリガンドに応答するための2つのストラテジー
  • 臨床応用
  • マイクロドメイン/ラフト

2. シグナル伝達【後藤由季子】

  • シグナル伝達のストラテジー
  • シグナル伝達の進化的保存と多様性

3. 細胞周期【野島 博】

  • 真核生物の細胞周期制御
  • 細胞周期エンジン
  • 細胞周期のブレーキ
  • M期制御とタンパク質分解酵素系
  • 細胞周期のチェックポイント制御
  • M期キナーゼと中心体成熟の制御

4. アポトーシス【田沼靖一】

  • アポトーシスの特性
  • アポトーシスの事象
  • アポトーシスの分子機構
  • DNA修復とアポトーシス
  • アポトーシスの意義

5. 細胞の癌化と個体レベルの発癌【渋谷正史】

  • 癌遺伝子群と増殖シグナル伝達
  • 癌抑制遺伝子の発見
  • 癌抑制遺伝子による細胞周期・アポトーシスの制御
  • 癌の微小環境と腫瘍血管の問題

8章 高次生命現象

1. 免疫系による認識と反応の分子機構【渡邊 武】

  • 自然免疫と獲得免疫(適応免疫)
  • 自然免疫系と獲得免疫系との相互作用
  • 獲得免疫系の多様性
  • 免疫グロブリンの多様性の源であるAID
  • 主要組織適合系複合体(MHC)遺伝子群と組織適合抗原の多型性
  • MHC抗原と抗原提示
  • 胸腺内でのT細胞分化と正の選択,負の選択
  • 免疫細胞の活性化と補助刺激分子
  • クラススイッチ,抗体機能の多様性の獲得
  • サイトカインと免疫応答の多様性
  • CD4陽性ヘルパーT細胞(TH)のサブセットとその機能
  • CD8陽性キラーT細胞(TC)による生体防御

2. 発生の制御機構【浅島 誠/駒崎伸二】

  • ホメオボックス遺伝子
  • 母性因子と体軸形成
  • 中胚葉形成と原腸胚形成
  • 神経管の形成
  • 器官形成

3. 神経系の分化,形成,再生【田賀哲也/鹿川哲史/清水健史/福田信治】

  • 神経幹細胞の未分化性維持
  • 神経幹細胞の自己複製機構
  • 胎生の進行に伴うニューロン分化シグナルとグリア分化シグナルの優位性の変遷
  • 神経幹細胞の分化制御シグナル間における相互抑制的作用
  • アストロサイト分化シグナルを増幅する2つのシグナルループ
  • 神経系の再生に向けた試み

4. 老化【石井直明】

  • ヒトの老化の過程
  • 老化関連遺伝子とその働き

9章 生命システムへの挑戦

1. システムズバイオロジー

  • 概日時計【南 陽一/上田泰己】
  • 細胞シグナリングの情報処理機構【久保田浩行/黒田真也】
  • バイオインフォマティクス【宮野 悟】

2. ゲノム医学【高橋祐二/辻 省次】

  • 「ゲノム医学」とは
  • ゲノム医学の進歩
  • ゲノム医学の支柱〜バイオインフォマティクスとELSI
  • ゲノム医学の実際
  • ゲノム医学のこれから〜パーソナルゲノム時代の到来

3. 分子標的薬の開発

  • 抗体医薬【大田信行】
  • RNA医薬【宮川 伸/藤原将寿/中村義一】
  • ケミカルバイオロジー【萩原正敏】

4. 幹細胞生物学・再生医学

  • ES細胞【吉田進昭】
  • 組織幹細胞とiPS細胞【八代嘉美/中内啓光】
  • 再生医学【中畑龍俊】

5. 植物バイオテクノロジーと遺伝子組換え食品【本瀬宏康/渡辺雄一郎】

  • 植物への遺伝子導入法
  • アグロバクテリウムの感染機構
  • バイナリーベクターの開発
  • アグロバクテリウムの感染による遺伝子導入法
  • 基礎研究と実用作物における応用例

索 引

書評・感想
  • 10年ほど前に、本書の初版を手にして、これまでのテキストに見られない斬新な構成とわかりやすいイラストに魅了され、研究室に配属された学部学生に推奨しました。  -略-  待望の第3版は、初版の「簡単かつ明快」の精神を受け継ぎつつ、分子生物学と細胞生物学の境界領域の現象もわかりやすく解説してあります。 また、最新の知見であるiPS細胞やシステムズバイオロジーも、イラストをみながらわかりやすく勉強できます。  -略-  研究室ビギナーのためのテキストとして推奨できるだけでなく、大学院生の辞書代わりにも手元に置いておきたい一冊であるかとおもいます。分子生物学を専門にしないが、かなりの知識が必要とされる薬学系、保健看護医療系の学生・院生にも推奨できます。(鈴木利治 教授(北海道大学))
  • 分子生物学の基礎を理解する際に、もっとも分かりやすい本である。図も非常に綺麗で、適切な場所に挿入されているために、多くの学生がこの本により「分子生物学の基礎が初めて理解できた」と感嘆の声を上げている。いまや、分子生物学の「バイブル」といっても過言ではない。(北里英郎 教授(北里大学医療衛生学部))
  • この一冊で足りるといってもいいぐらい、分子生物学のかなり広い領域について、最新の情報も含め、かなり詳しく、しかも、2色刷りで理解しやすい図をもちいながら、わかりやすく解説されている。大学院生の教科書として、また、一般の研究者の基礎知識の勉強用として手元におきたい一冊である。価格は少し高いが内容的には相応のものがある。(上田 均 教授(岡山大学大学院自然科学研究科))
  • カラーでとても分かりやすく説明されていて基本から応用まで学ぶことができた。
  • だいたいのことは載っており、新しい分野の情報も得られた。
  • 学部時代の授業で購入し、イラストが非常にわかりやすかったため分子生物学に興味がわきました。

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  • 【本書名】イラストレイテッドシリーズ:改訂第3版 分子生物学イラストレイテッド
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