『実験医学』の好評連載が待望の単行本化!博士号を活かした生き方とは?博士に必要なスキルとは?将来と真剣に向き合う時,必ず力になる一冊.実際に道を切り拓いた先輩の声も満載!全ての大学院生,ポスドク必見.
目次
第1章 データでわかる最新バイオ博士研究者事情
1.博士号はなぜ必要か【仙石慎太郎】
- 修士課程は職業訓練,博士課程は職業「人」訓練
- 欧米では,博士号がないと研究者として認められない
- 論文博士制度がなくなる?
- 博士号取得の目標は「独り立ち」スキルの獲得
2.博士号とPh.D.の違い【仙石慎太郎】
- 「Ph.D.」と「博士」はもともと似て非なるもの
- 日本の「博士」は欧米の「Master」に近い?
- 「博士=専門家」という拘束
- 博士号取得により開ける未来
- あるべき21世紀の研究者像
3.博士号取得者の現状【三浦有紀子】
- 「博士号」取るべきか,取らなくてもいいのか,取らない方がいいのか!?
- 米国におけるPh.D.取得者の就業状況
- 日本の研究関係従業者数に占める博士号取得者数
- 博士号取得者の年収
4.博士号取得者のキャリアパス【三浦有紀子】
- 博士課程在籍者,ポスドクのキャリアプラン
- 博士課程修了者の進路
- ポストドクターの進路
- 課程博士と論文博士
- 博士号取得者の自己評価
第2章 博士に求められるスキル
1.戦略的思考力【仙石慎太郎】
- 研究のプロフェッショナルとは?
- 戦略的な思考はプロフェッショナルに不可欠
- 戦略とは何か?
- 戦略的思考法を研究で実践するには?
- 戦略とは「何をやらないか」を決めること
- 戦略的思考とマネジメント
- アカデミアにおける戦略的思考の実践例
- 日本の大学院教育は大丈夫か?
2.問題発見・解決力【仙石慎太郎】
- 問題の発見・解決力とは?
- 検討範囲を設定する
- 課題を洗い出し,絞り込む
- 重要課題を特定し,解決策を立案する
- 結論づけ,意思決定する
3.コミュニケーション・スキル【仙石慎太郎】
- ミーティングには4つのモード(類型)がある
- ラボラトリーでの実践例
- ミーティング運営のコツ
- プレゼンテーションの技法
- 「知の活用」手法を体系的に捉える
4.プロジェクト・マネジメントのスキル【仙石慎太郎】
- プロジェクト・マネジメントとは
- プロジェクト・マネジメントの方法論
5.キャリア設計【三浦有紀子】
- 幅広い見識をもつ
- 客観評価を利用する
- 粘り強くなる
- デッドラインを意識する
- トレンドに流される危うさ
6.キャリアアップのための具体的行動【三浦有紀子】
- 自分を知ってもらうこと
- 相手を知ること
- 当たり前のことを当たり前にできること
- 前向きな人にこそチャンスは訪れる
- いつまでに結論を出すべきか
第3章 事例から学ぶ『研究』と『キャリア』のマネジメント術【仙石慎太郎】
1.審良静男 博士
2.森下竜一 博士
3.加藤茂明 博士
4.中辻憲夫 博士
- 学生との距離感を見極め,インテグリティーを堅持する
5.良いラボの条件〜ケーススタディの考察
- 明確な使命感(ミッション),価値観,構想(ビジョン),戦略
- シンプルな組織形態
- 組織・プロセスの可視化・構造化
- オープン・コラボレーションの実践
第4章 実録 バイオ博士人材の多様なキャリアパス【三浦有紀子】
1.研究者としての自分が最も活躍できる場所を求めて
2.アンテナを広く張ってチャンスを逃さない努力を
3.本質を突き詰める〜研究するのと同じ気持ちで取り組む
4.専門性と文章力の融合で実現したライフワーク
5.目的達成を目指して,模索しながら過ごした大学院時代
6.想像を超えたところに自分の能力を活かせる場所がある
7.ビジネスの立場から研究成果の事業化に携わるという選択
- 安西智宏 博士(�ファストトラックイニシアティブ)
8.研究者の新しい立ち位置〜日本型ファンディングエージェンシーを目指して〜
- 笠岡(坪山)宜代 博士(独立行政法人 国立健康・栄養研究所)
9.納得がいくまであきらめないことで開けた道
- 東 義明 博士(University of Kansas)
10.博士課程とはマネジメント教育の場
索引
Column
- 大学教員の待遇
- ポスドクの待遇
- 『孫子』にみる戦略的思考法
- 科学者の知的作業
- 競争的資金の課題選定
- ミーティングの参加者
- プレゼンにおける予習と復習の効能
- オンリーワンの力
- 英語力の本質
- 大学における2007年問題
- 大学教員に求められるもの
- 技術翻訳の現場
- まだ全部は読んでいないのですが、全体に読み易そうな感じです。意識を変えていく作業に近いので、言わば、推理小説的な要素も有り、ホントかな? 自分は??と一問一答しながら読んでいます。読み終わった自分が楽しみです。(企業研究員)
- 身につまされることが多くあり、反省しきりの内容であった。(大学研究職員)
- 学位を取る事の将来性、意義付けが厳しい意味で役立った。また、戦陣の経験談がとても参考になった。それぞれの分野で、どういう展開を目指しているのか、現在活躍中の方々の考えには鼓舞させられた。(臨床医)
- 構成が系統立っており、読みやすかった。(企業営業職)
- 来年、ドクターコース進学をするかどうか悩んでいたときに、先生から薦められ読みました。厳しい現実が書かれていましたが、逆境に負けず私もドクター取得に挑戦したいと思いました。
- 現在の自分のポジションを考える上で、多様な分野における博士という学位の位置づけに関する情報が盛り込まれており、今後の指針を決定する上で参考になった。
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- 【本書名】博士号を取る時に考えること 取った後できること〜生命科学を学んだ人の人生設計
- 【出版社名】羊土社
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第2地帯(ヨーロッパ) |
+780円 |
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EMS便送料 |
第1地帯(アジア、グアム、ミッドウェイ等) |
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第2地帯(オセアニア、中近東、北米、中米) |
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第3地帯(アフリカ、南米) |
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