改訂 バイオ試薬調製ポケットマニュアル

欲しい試薬がすぐにつくれる基本操作と注意・ポイント

  • 田村隆明/著
  • 2014年08月22日発行
  • B6変型判
  • 275ページ
  • ISBN 978-4-7581-2049-4
  • 3,190(本体2,900円+税)
  • 在庫:あり
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実用性バツグン!10年以上にわたって実験室で利用され続けているベストセラーがついに改訂!!溶液・試薬の調製法や実験の基本操作はこの1冊にお任せ.デスクとベンチの往復にとっても便利なポケットサイズ!

目次

Ⅰ部 溶液・試薬データ編

第1章 基本溶液

1. 酸とアルカリ
  • 塩酸(塩化水素)
  • 酢酸
  • 水酸化ナトリウム
  • 水酸化カリウム
  • 希アンモニア水
2. 塩溶液
  • 塩化ナトリウム
  • 塩化カリウム
  • 塩化マグネシウム
  • 酢酸マグネシウム
  • 酢酸ナトリウム
  • 酢酸カリウム
  • 塩化カルシウム
  • 酢酸カルシウム
  • 酢酸アンモニウム
  • 硫酸マグネシウム
3. 緩衝液(バッファー)
  • トリス塩酸バッファー
  • トリス酢酸バッファー
  • HEPESバッファー
  • MOPSバッファー
  • リン酸バッファー
  • 酢酸ナトリウムバッファー
  • クエン酸ナトリウムバッファー
4. その他
  • EDTA
  • EGTA
  • SDS
  • 非イオン性界面活性剤[BriJ 58,Nonidet P-40,Triton X-100,Tween 20,Tween 80]
  • ショ糖
  • サルコシル

第2章 遺伝子工学実験

1. 保存溶解溶液
  • TE
  • T50E1
  • TEN
  • DEPC水
2. 核酸の抽出
  • アルカリ溶解法:溶液Ⅰ
  • アルカリ溶解法:溶液Ⅱ
  • アルカリ溶解法:溶液Ⅲ
  • リゾチーム
  • STET/STETL
  • TNM
3. 核酸の精製と検出
  • 水飽和フェノール
  • トリス・フェノール
  • CIA(クロロホルム・イソアミルアルコール)
  • フェノール・クロロホルム
  • 70%エタノール
  • エチジウムブロマイド
  • DNA沈殿用PEG
  • プロナーゼ
  • プロテナーゼK
  • DNaseフリーRNase
  • TE飽和ブタノール
  • ジエチルエーテル

第3章 核酸解析実験

1. 制限酵素反応液
  • Lowバッファー
  • Mediumバッファー
  • Highバッファー
  • KClバッファー
  • SalⅠバッファー
  • Tバッファー
2. 制限酵素以外の酵素反応液
  • ヌクレオチド(dNTPを中心に)
  • T4ポリヌクレオチドキナーゼ
  • アルカリホスファターゼ
  • T4 DNAリガーゼ
  • BigDye®希釈バッファー
  • クレノーフラグメント
  • PCR
  • その他の酵素の反応液[T4DNAポリメラーゼ,M-MuLV逆転写酵素,ターミナルトランスフェラーゼ(TdT),DNaseⅠ,S1ヌクレアーゼ,マイクロコッカルヌクレアーゼ,Bal31ヌクレアーゼ,Mung Beanヌクレアーゼ,RNase H]
3. ハイブリダイゼーション
  • SSC
  • SSPE
  • 脱イオンホルムアミド
  • サザンブロッティング溶液
  • サザンハイブリダイゼーション溶液

第4章 タンパク質実験

1. 抽出溶液
  • 細胞溶解液(RIPAバッファー)
  • タンパク質抽出液
2. 安定化剤
  • ATP(タンパク質用)
  • DTT
  • プロテアーゼインヒビター[アプロチニン,ロイペプチン,E-64,ペプスタチンA,PMSF,p-APMSF,AEBSF,アンチパイン,キモスタチン,Bestatin]
  • 70%グリセロール
  • BSA(ウシ血清アルブミン)
  • アジ化ナトリウム
3. 免疫学的実験
  • ウエスタンブロッティング溶液
  • タンパク質転写溶液
  • ブロッキング溶液
  • 免疫沈降反応結合液
  • 抗体除去バッファー
4. その他
  • グルタチオン
  • 硫酸アンモニウム
  • イミダゾール
  • TCA
  • 尿素

第5章 電気泳動

1. 電気泳動バッファー
  • TAE
  • TBE
  • SDS-PAGE 泳動バッファー
2. 核酸用ゲル・試薬
  • アガロースゲル
  • アクリルアミド溶液
  • ポリアクリルアミドゲル
  • 尿素ゲル
  • 通常ゲル用ローディングバッファー
  • 変性ゲル用ローディングバッファー
3. タンパク質用ゲル・試薬
  • SDSポリアクリル アミドゲル
  • SDSサンプルバッファー
  • CBB染色液
  • 脱色液
  • アミドブラック
4. その他,共通に使用されるもの
  • SYBR®Green/Gold染色液
  • 過硫酸アンモニウム(APS)

第6章 大腸菌実験

1. 培地
  • LB培地
  • SOB培地/SOC培地
  • NZYM培地
  • M9培地
  • 富栄養培地
  • 酵母用培地
2. 培地添加物
  • 寒天培地
  • 抗生物質(大腸菌実験用)[アンピシリン,カナマイシン,ストレプトマイシン,クロラムフェニコール,テトラサイクリン]
  • IPTG
  • X-gal
3. ファージ実験用試薬
  • SMバッファー
  • ファージ沈殿液

第7章 細胞実験

1. 生理的塩溶液
  • Earle液
  • PBS(−)
  • TBS
  • HBS
  • 生理食塩水/生理的食塩水
  • リンガー液
2. 培養液用添加物
  • グルタミン溶液
  • 炭酸水素ナトリウム
  • 軟寒天培地
  • 抗生物質(細胞培養用)[ペニシリンG,ストレプトマイシン,カナマイシン,ツニカマイシン,アンフォテリシンB,G418]
  • トリプシン溶液
  • トリパンブルー
  • トランスフェクション溶液
3. 染色と観察
  • ギムザ染色液
  • パラホルムアルデヒド溶液
  • ヘマトキシリン溶液
  • エオシン溶液
  • 水溶性封入剤
4. 細胞解析用試薬
  • シクロヘキシミド
  • チミジン
  • HAT培地
  • ノコダゾール
  • BrdU(ブロモデオキシウリジン)

Ⅱ部 基本操作編

第1章 基本溶液

1. 計量器具
  • 計量器具の特性
  • 計量器具の材質と洗浄
2. 濃度計算と確認
  • 濃度計算
  • 分光光度計の使い方:手動操作の場合
  • 濃度の確認
3. 秤量とメスアップ
  • 天秤
  • メスアップ
4. 試薬と水のグレード
  • 試薬
5. pHとバッファー
  • pH
  • 水溶液のpH
  • pHメーター
  • バッファー(緩衝液)
6. 容器の材質と保存条件
  • 材質の選定
  • 保存容器の強度と安全性
  • 保存条件
7. 器具と試薬の滅菌
  • 瓶の滅菌
  • 溶液の滅菌
  • 滅菌が必ずしも必要でないもの

第2章 遺伝子工学実験

1. 核酸の保存と安定性
  • DNA
  • RNA
2. 核酸の沈殿・濃縮
  • 塩濃度
  • 沈殿剤
  • 後処理
3. 分光光度計による核酸の定量
4. DNAの断片化
5. RNA実験のポイント
  • 細胞からのRNA抽出
  • 二次的RNase汚染の防止
  • 物理化学的安定性の維持

第3章 核酸解析実験

1. DNAの変性とTm
  • DNAの変性法
  • Tmとは
2. 核酸精製用ゲル濾過
3. 透析
  • 透析チューブの前処理
  • 透析

第4章 タンパク質実験

1. タンパク質定量法
  • 乾燥重量法
  • ビウレット(Biuret)法
  • ローリー(Lowry)法
  • ビシンコニン酸(Bicin-choninate)法(BCA法)
  • クーマシーブルーG法(Bradford法)
  • 紫外部吸収法(UV法)
2. タンパク質の精製法
  • 沈殿
  • 膜分画
  • 電気泳動
  • 遠心分離
  • クロマトグラフィー
3. 濃縮法
  • 沈殿
  • クロマトグラフィー
  • 限外濾過
  • 脱水
  • 凍結乾燥

第5章 電気泳動

1. 分子量マーカーとその分離パターン
  • アガロースゲルによるDNAの分離
  • ポリアクリルアミドゲルによるDNAの分離
  • SDS-PAGEによるタンパク質の分離
2. ゲルからの試料の抽出
  • DNAをアガロースゲルから
  • DNAをポリアクリルアミドゲルから
  • タンパク質をアクリルアミドゲルから
3. ゲル保存法

第6章 大腸菌実験

1. 培養プレート作製法
2. 代表的大腸菌の遺伝型
3. プラスミドの導入

第7章 細胞実験

1. 細胞の凍結保存
2. 細胞数の計測
  • 血球計算板による細胞測定法
  • それ以外の細胞測定法
3. 固定染色法
4. 培養容器の規格
5. 血清の準備
  • 血清の種類
  • 保存
  • 血清の非動化
  • 血清のロットチェック
  • マイコプラズマチェック

付録

1. ラジオアイソトープデータ
2. 遠心力
3. おもなバッファーの適用pH範囲
4. 硫安(硫酸アンモニウム)溶液の濃度
5. アミノ酸
6. 紫外部吸収とタンパク質濃度
7. 核酸とタンパク質の換算式
8. 酵素反応液
9. 大腸菌のベクター
書評・感想

《改訂版によせられた読者の声》

  • 持ち運びに便利な大きさで、使いやすいと思います。付録の内容も便利です。(仲嶋 一範 [慶應義塾大学医学部解剖学教室 教授])

《初版によせられた読者の声》

  • まだ、研究室に入って1年ほどしかたっていないので、初めてつくる試薬とかが多く、事あるごとに先輩に作り方を聴いていたのですが、この本のおかげで、初めてつくる試薬でも、先輩の手を煩わせることなく自分だけでつくれるようになりました。また、試薬のつくり方だけでなく、基本的な実験の手法とかも載っていて初心者にはありがたい一冊です。(理学部生物学科4年生)
  • わかりやすく使いやすいと感じた.メモ欄は使いやすい.(国立大学教授)
  • 試薬の組成だけでなく、作り方のポイントから用途・特徴まで書いてあり、面倒な濃度計算もいらず非常に便利です。実験における基本的な操作、情報も収録されているので「ど忘れした」「今さら人に聞けない・・・」なんてこともこの本で解決できるのではないでしょうか。初心者にとってはかゆいところに手が届く一冊です。(国立大学生物系学生)
  • この本を手にする前はいちいち業者のカタログなどから組成を調べなかればならない場合がよくあった。しかし、この本のおかげでその手間が省くことができるようになった。この情報量で2,900円は買いだ。(理学部学生)
  • 試薬調整に必要な情報が簡潔に、かつわかりやすくまとめられており、非常に使いやすい構成になってます。バイオ実験に関する基礎的な知識も入っており、盛り沢山な内容です。これは買って損はない一冊。(国立大学学生)
  • ネットや教科書に載っていそうで載っていない調製のレシピが記載されていて助かった。
  • 今更恥ずかしくて聞けないような初歩的な試薬調製に使用した。助かった。
  • バイオ実験を行う上で必要な試薬が非常に簡潔に、わかりやすくまとめられている。試薬調整を行う時は常に本書を傍らに置いている。

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