国内随一の技術者集団・ジェノスタッフ社のメンバーが総力を結集!免疫染色・in situハイブリダイゼーションで“正しい結果”を得るための研究デザインから結果の解釈まで,この1冊で達人の技が学べます
目次
序文
序章 染色をはじめる前に考えること
1.免疫染色とin situ Hybridization
2.蛍光か発色か?
3.染色をはじめるにあたって,最初に考えること
第1章 動物の解剖と固定
[1] 動物実験をはじめる前に
1.適切な動物実験を行うための一般原則
2.適正な動物飼育を行うための動物福祉
3.マウス・ラットの試料採取に必要な麻酔薬と安楽死処置
4.最後に
[2]切片・固定液の種類と器具の準備
1.切片の種類
2.動物の解剖~切片作製までの流れ
3.固定液の種類と組成
4.解剖,灌流固定に用いる実験器具
[3]解剖,灌流固定法の実際
1.灌流固定か,浸漬固定か?
2.灌流固定の方法
第2章 組織のサンプリング
[1]灌流固定を必要とする組織
1.脳
2.下垂体
3.脊髄
4.後根神経節
5.肝臓
6.腎臓,副腎
7.膵臓
8.脾臓
9.気管+甲状腺
10.胸腺
11.唾液腺
12.舌
13.白色脂肪,褐色脂肪
14.子宮,卵巣
15.乳腺
[2]灌流固定を必要としない組織
1.胃,十二指腸
2.小腸,大腸
3.皮膚
4.眼
5.骨組織①:大腿骨
6.骨組織②:膝関節
7.骨組織③:内耳(蝸牛)
8.骨組織④:歯(下顎)
9.血管
10.胎仔,新生仔,胎盤
11.筋肉
12.精巣,精巣上体
13.ゼノグラフト
[3]どちらでもよい組織
1.心臓
2.骨髄
3.膀胱
4.肺
[4]培養細胞のサンプリング
1.調製方法の種類と選び方
2.プロトコール
3.染色例
第3章 ブロック作製
[1]組織の前処理
1 パラフィン包埋のための固定後の処理
2 脱脂
3 脱灰
[2] パラフィンブロックの作製(包埋)
1 パラフィン包埋
2 ブロックの成形
3 パラフィンブロックの保存
[3] 凍結ブロックの作製
1 未固定凍結ブロックの作製
2 既固定凍結ブロックの作製
3 凍結ブロックの保存
第4章 薄切
[1] パラフィン切片の作製と保存
1 切片の厚み
2 パラフィン切片作製の手順
3 パラフィン切片の保存
[2] 凍結切片の作製と保存
1 凍結切片作製時の温度・厚さ
2 凍結切片作製の手順
第5章 免疫組織化学染色
[1] 抗体を選ぶ
1 抗体の候補を選ぶ
2 候補の絞込
[2] 染色の流れ
1 条件検討に用いる切片の準備
2 脱パラフィン~前処理(抗原賦活化,各種ブロッキングなど)
3 一次抗体反応
4 検出系
[3] 免疫染色の準備
1 器具
2 試薬(LSAB法)
3 ABC法,ポリマー法,mouse on mouseで使用する試薬
[4] 免疫染色プロトコール(LSAB法)
1 作業前の準備
2 プロトコール
3 簡易プロトコール
[5] 染色結果を評価する
1 免疫染色の条件検討
2 免疫染色の答え合わせ(免疫染色)
第6章 in situ ハイブリダイゼーション(ISH)
[1] ISHの原理
1 プローブの種類
2 ISHの手順
3 染色のコントロールのとり方
[2] プローブの設計
1 設計の注意点
2 設計方法
[3] プローブを作製する
1 設計した遺伝子配列の増幅
2 プローブ領域のクローニング
3 in vitro transcription反応によるDIG標識RNA合成
4 ドットブロット法によるプローブの濃度測定
[4] ISH染色
1 準備
2 染色条件の設定
3 プロトコール
4 染色例
第7章 多重染色,その他の染色
[1] ISH(発色)+免疫染色(発色)
1 二重染色の条件検討
2 二重染色の手順
[2] 免疫染色+免疫染色
1 免疫染色(発色)+免疫染色(発色)
2 免疫染色(蛍光)+免疫染色(蛍光)
[3] HE染色
1 試薬
2 プロトコール
[4] TUNEL染色
1 TUNEL染色の原理
2 プロトコール
コラム(達人への一歩)
①サンプルや染色方法によって固定液を選ぶ
②大切なシグナルを失わないための灌流固定
③灌流固定による組織の形態の変化
④PCR法を用いたマウス胎仔の性判別法
⑤溶剤の使い回しはほどほどに
⑥RNaseにはどこまで気をつければ良いのか?
⑦湿度が染色の成否を左右する?!
⑧使える抗体はGoogle先生に聞こう
⑨臨床検体でのISH
⑩ISHのネガコンはセンス鎖のみでよいのか?
⑪プラスミドからのRNA合成用鋳型調製
⑫プローブのアルカリ処理に要注意
⑬最適なProK濃度の探し方
⑭ハイブリチャンバーの気密性と湿度調節
⑮長すぎるハイブリ時間にご用心
⑯ISH発色停止のタイミング
⑰カウンターステインの種類とコツ
⑱ISHの検出感度と遺伝子の発現分布
⑲二重染色ができない組み合わせの抗体について
『第3章 ブロック作製 [2] パラフィンブロックの作製(包埋)』より抜粋
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細胞・組織染色のエキスパートであるジェノスタッフ社が,これまでに蓄積してきた経験と叡智を結集し,染色実験を成功させるうえで重要なノウハウを分かりやすく解説しています.
細胞・組織染色の実験をこれから行う学生にとっての必読書であるだけでなく,染色実験の経験者にとっても目から鱗が落ちる一冊だと思います.
後藤義幸(千葉大学真菌医学研究センター 感染免疫分野 微生物・免疫制御プロジェクト)
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生体の固定方法や細胞の調製法といった,染色の“キモ”となる過程から詳細に解説してあるのは実験上,大変参考になる.近年,本書で紹介されている染色は外注することが多くなってきたが(実は私も),いったいどういった工程で行われているか,原理から学ぶこともでき,学生のみならず私のような若手研究者が読むには最適な参考書とも言える.
早川晃司(東京大学大学院農学生命科学研究科)
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組織の調製方法から詳しく記載されており、初心者から熟練者まで使える幅広い教科書である。また、抗体を用いた染色は間違った結果(解釈)を得ることがあるが、本書での指導から研究者が注意すべき点がわかりやすくて良い。
進藤英雄(国立国際医療研究センター/東京大学大学院医学系研究科)
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素人の私にも読みやすく,わかりやすかっただけではなく,豊富な経験に基づく様々なノウハウが惜しげもなく書かれていてとても興味深く拝読しました.たくさん掲載されている染色された組織の画像もきれいで,見入ってしまいました.
今村理世(東京大学 創薬機構)
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染色について全てが分かる一冊です.手技が写真で示されており分かりやすいです.
上田容子(日本歯科大学 生命歯学部解剖学第1講座)
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- 【本書名】実験医学別冊:細胞・組織染色の達人〜実験を正しく組む、行う、解釈する免疫染色とISHの鉄板テクニック
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