糖尿病は高血圧とともに大変ありふれた疾患で，平成25年の厚生労働省の国民健康・栄養調査によれば，「糖尿病が強く疑われる者」の割合は男性16.2％，女性9.2％であるとされ，平成24年の同調査では「糖尿病が強く疑われる者」は約950万人，「糖尿病の可能性を否定できない者」は約1,100万人と推計されています．両者を合わせると約2,050万人であり，これほど多くの患者さんがいれば，糖尿病がメインプロブレムとなる患者はもちろんのこと，他疾患で通院している患者さんでも糖尿病を合併しているケースを頻繁に目にするのも当然のことでしょう．

糖尿病は，複数の診療領域におよぶ多彩な合併症を引き起こし，また経過が長いため，複雑性，包括性，継続性という点で，そのマネージメントにあたっては，病院総合診療医や家庭医がその本領を発揮できる疾患と言えます．
（後略）

継続的に糖尿病患者さんを診るための必須事項を凝縮！合併症チェック項目，適切な治療目標と経口薬・インスリンの使用法，専門医へ紹介する場合などを実診療にそって解説．フローチャートで治療の流れも一目でわかる

特集

患者さんに合わせて、いつもの糖尿病診療をまるごと見直そう！
合併症の評価と管理・薬剤選択・他職種との連携など、適切にできていますか？

編集／南郷栄秀

特集にあたって【南郷栄秀】

どのようにして糖尿病を見つけるか？【米永暁彦】

忘れるな！動脈硬化リスクファクターと合併症【岡部大地／南郷栄秀】

糖尿病に対する食事療法と運動療法のエビデンス【西田裕介／南郷栄秀】

患者さんに合わせた血糖コントロール目標の決め方【岡田　悟】

何からはじめる？どう使う？経口血糖降下薬の選び方【南郷栄秀】

インスリンの使い方【服部大輔／南郷栄秀】

もう迷わない！入院中のスマートな血糖管理【南郷栄秀】

思いもよらない糖尿病緊急症【入江　仁】

診療所外来，在宅での糖尿病管理のコツ【太田　浩】

小児・思春期の糖尿病をどう診る？【成瀬裕紀】

周産期の耐糖能異常をどう診る？【池田裕美枝／安日一郎】

糖尿病専門医から総合診療医へのアドバイス【岩岡秀明】

糖尿病診療における看護師のかかわり方【曽根晶子】

糖尿病診療における薬剤師のかかわり方【五十嵐　俊】

寄稿

総合診療への期待

がん患者の包括的支援をめざして連携を【清水千佳子】

連載

どうなる日本!?こうなる医療!!

そこが知りたい！医療・介護総合確保推進法(1)
病床機能報告制度による急性期病院へのインパクトと在宅医療シフト【宮田俊男】

研修では教えてくれない！ノンテクニカルスキル

第7回　コミュニケーションスタイル　後編
～言語とモチベーションの源の違いを知り，コミュニケーションやチームづくりの改善をしよう【園田由紀】

医師として知っておくべき介護・福祉のイロハ

第7回　やっていますか？退院時カンファレンス
～一度はじめたらやめられない，そのメリットとは？【堀越　健】

聞きたい！知りたい！薬の使い分け

第7回　不眠症治療薬
～「薬で眠らせる」は不可！そもそも治療が必要な不眠か？【田ヶ谷浩邦／村山憲男／深瀬裕子】

誌上EBM 抄読会診療に活かせる論文の読み方が身につきます！

第6回　NSAIDsにレバミピドを併用すべきか？【水野裕基／野口善令】

Common disease診療のためのガイドライン早わかり

第7回　高血圧【永田拓也】

《新連載》なるほど!使える!在宅医療のお役立ちワザ

第1回　ポケットエコーは聴診器の仲間！地域の味方！　前編
～診療力100倍！診断から判断へのパラダイムシフト！【小林　只】

思い出のポートフォリオを紹介します

第7回　複数の健康問題
～Patient-Centered Medical Home【弓野　綾／喜瀬守人】

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【本書名】Gノート：患者さんに合わせて、いつもの糖尿病診療をまるごと見直そう！〜合併症の評価と管理・薬剤選択・他職種との連携など、適切にできていますか？
【出版社名】羊土社

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		第2地帯（オセアニア、中近東、北米、中米）	+2000円
		第2地帯（ヨーロッパ）	+2200円
		第3地帯（アフリカ、南米）	+2400円