緒言　グアニンヌクレオチドによる蛋白質の活性調節―その歴史的展望【上代淑人】

Ⅰ　αβγ 型GTP結合蛋白

１　総論

αβγ三量体型G蛋白質の基本的な性質と実験法【堅田利明／宇井理生】

２　G蛋白質の構造と機能

１ G蛋白質の遺伝子と構造【小笹　徹／上代淑人】

２ G蛋白質の精製と精製蛋白質の多様性【高橋勝宣／柴崎久幸／小林一郎／堅田利明】

３ 光受容とG蛋白質【深田吉孝／吉澤　透】

４ アデニル酸シクラーゼとG蛋白質【伊東　広】

５ ホスフォリパーゼCとG蛋白質【坂野喜子／野沢義則】

６ ホスフォリパーゼA2とG蛋白質【村山俊彦】

７ カリウムイオンチャネルとG蛋白質【倉智嘉久】

８ CaチャネルとG蛋白質【河西春郎】

９ 細胞の分化増殖とG蛋白【小島　至】

１０ NDPキナーゼとG蛋白質【木村成道】

１１ 酵母接合因子による情報伝達系のG蛋白質【松本邦弘／John Reid】

１２ 神経組織とGTP結合蛋白質【浅野富子】

３　GTP結合蛋白質連結受容体

１ βアドレナリン受容体の構造と機能【黒瀬　等】

２ ムスカリン受容体一最近の進歩，特にG蛋白質βγサブユニットによるアゴニスト依存性リン酸化の促進について【芳賀達也／芳賀和子】

３ オピオイドレセプタ一―レセプタ一―G蛋白質連関の多様性についての新展開【植田弘師／佐藤公道】

４ プロスタグランジン受容体とG蛋白質【伊藤誠二】

５ 卜ロンボキサンA2受容体とGTP結合蛋白質【牛首文隆／成宮　周】

６ ロイコトリエン受容体とGTP結合蛋白質【渡辺　毅／清水孝雄】

７ 脳神経系グルタミン酸受容体【杉山博之】

８ プリン作動性受容体の情報伝達機構とG蛋白質【岡島史和】

９ 増殖因子受容体とG蛋白【西本育夫】

１０ マストパランとG蛋白質との相互作用―受容体アナログとしてのマストパラン―【東島　勉】

Ⅱ　ras p21

１　ras p21と細胞の癌化【清水憲二】

２　細胞の分化とras p21の活性制御【佐藤孝哉／上代淑人】

３　ras蛋白とアデニル酸シクラーゼ【片岡　徹】

４　ras p21と遺伝子発現の制御機構【藤岡宏幸／堀　裕一／貝淵弘三】

５　GAPの機能と酵母で発見されたGAP相同遺伝子，IRA【田中一馬／中福雅人】

６　ras蛋自のpost translational modification【玉野井冬彦】

Ⅲ　ras p21類似低分子量GTP結合蛋白質

１　総論

低分子量G蛋白質【高井義美】

２　ras p21類似低分子量GTP結合蛋白質の調節蛋白質

１ GTPase活性促進蛋白質(GAP)【山本寿郎／菊池　章】

２ GDP解離抑制蛋白質(GDI)【佐々木卓也／菊池　章】

３ GDP解離促進蛋白質(GDS)【山本武司／水野敬和／磯村光男／貝淵弘三】

３　ras p21類似低分子量GTP結合蛋白質の修飾

１ ADPリボシル化によるrho／rac蛋白質の機能変換【森井成人／成宮　周】

２ ras p21類似低分子量GTP結合蛋白質のリン酸化【河田正仁／吉田泰久】

３ ARFと新しいボツリヌスC3酵素反応促進因子【前濱朝彦／高橋勝宣／堅田利明】

４　ras p21類似低分子量GTP結合蛋白質の機能

１ 蛋白質の分泌経路で働くGTP結合蛋白質―酵母を中心として【中野明彦】

２ 哺乳動物細胞における分泌反応【畑　裕／菊池　章】

３ ヒト血小板における低分子量GTP結合蛋白質【永田浩一／野沢義則】

４ リンパ球活性化受容体と低分子量G蛋白質の共役【豊島　聰】

５ 血管平滑筋と低分子量GTP結合蛋白質【川原康洋／津田晃孝】

６ 神経組織におけるras p21類似低分子量GTP結合蛋白質【佐野公彦／本池俊行／中村　肇／高井義美】

７ 肝臓におけるras p21類似低分子量GTP結合蛋白質【竹山宜典／大森俊彦／上田　隆／廣吉基己／大柳治正／斎藤洋一】

Ⅳ　GTP結合蛋白質とリボシル転移酵素

１　GTP結合蛋白質のプロープとしての細菌毒素【宇井理生】

２　コレラ毒素と百日咳毒素―受容体情報伝達系の修飾因子【飯利太朗／堅田利明】

３　黄色ブドウ球菌ロイコシジンおよびα毒素によるADPリボシル化【野田公俊／加藤　巖】

４　ボツリヌスC2毒素およびC3酵素のADPリボシル化活性【大石　巌】

５　内在性モノ(ADPリボシル)転移酵素【田沼靖一】

６　ポリADPリボシル化反応とモノADPリボシル化反応【下山　誠】

Ⅴ　チューブリン

１　チューブリン結合GTPの2つの機能―チューブリンの重合と微小管の脱重合【新井孝夫】

２　微小管形成とGTP【宝谷紘一／伊藤知彦】