第１章　ATL／HTLV-Ⅰ

総論　ATLとHTLV-Ⅰ研究が歩んだ道−研究最先端の位置づけ【吉田光昭】

Ⅰ　ATL／HTLV-Ⅰの分子生物学

１ 分子レベルでみたHTLV-Ⅰとその変異株の流行病学【Guy de Thé Antoine Gessain（訳：佐沼興一／山本直樹）】

２ HTLV-Ⅰのトランス活性化因子Taxによる遺伝子発現調節のメカニズムと細胞の増殖制御【平井　洋／藤沢順一／吉田光昭】

３ 成人T細胞白血病とT細胞白血病における染色体異常の分子機構【磯部正治】

４ IL-2レセプターサブユニット複合体とATL【菅村和夫】

Ⅱ　HTLV-Ⅰ感染と防御

１ HTLV-Ⅰの母乳感染とその予防【日野茂男／片峰　茂】

２ HTLV-Ⅰ抗体陰性のウイルスキャリアについて【斎藤　滋／谷川拓男／河　元洋／垣本和宏／安藤良弥／一條元彦】

３ ウサギにおけるHTLV-Ⅰの感染予防モデル【三好勇夫】

４ HTLV-Ⅰ感染とHLA【園田俊郎】

５ HTLV-ⅠのモデルとしてのBLV実験感染羊の白血病発症とワクチン開発【間　陽子／大石和恵／井川洋二】

６ ペプチドワクチンによるHTLV-Ⅰ感染細胞の除去【珠玖　洋】

Ⅲ　HTLV-Ⅰと関連疾患

１ HAM／TSPの病理と発症機構の考察【出雲周二／中川正法／梅原藤雄／納　光弘】

２ 細胞傷害性T細胞が認識するHTLV-Ⅰ蛋白【神奈木真理】

３ HAM／TSPのラットモデル【吉木　敬】

４ HTLV-Ⅰ関節症の病因論的考察と意義【中島利博／西岡久寿樹】

５ HTLV-Ⅰとぶどう膜炎【望月　學／山口一成／渡邊俊樹】

第２章　AIDS／HIV

総論　AIDSの発見から今後の展開まで【山本直樹】

Ⅰ　AIDS／HIVの分子生物学

１ MSS1はHIV Tatの作用を正に制御する【澁谷浩司】

２ HIV感染と細胞死【小林信之／中西義信】

３ HIV遺伝子解析によるAIDS流行の分子疫学−タイにおけるAIDS流行の特性【武部　豊】

４ HIVの生物学的多様性とenv遺伝子のV3領域【塩田達雄】

Ⅱ　AIDSの発症機構

１ AIDSの脳神経障害の発症病理【倉田　毅】

２ HIVのマクロファージ細胞への感染とその意義【小柳義夫】

３ 樹状細胞とHIV感染【稲葉カヨ】

４ AIDSワクチン開発における動物モデル利用の現状【山村康子／宮坂昌之】

Ⅲ　AIDSの治療

１ AIDS治療薬開発の戦略とその現況【小島鋭士／満屋裕明】

２ HIVに対する細胞傷害性T細胞の応答とワクチン開発【高橋秀実】

３ AIDS治療薬としてのHIVプロテアーゼ阻害剤【林　秀也／景山誠二／木曽良明／満屋裕明】