生物の情報処理において,高度に発達した脳・神経系,特に高次機能の機構解明は生物学最後のフロンティアとされてきた.本書では,脳の高次機能解明の足掛かりとなる神経伝達やイオンチャネルを中心に解説した.
目次
第1章 イオンチャネルと細胞情報
1 筋Ca2+チャネルの機能部位マッピング【宗 淑琴/田邊 勉】
2 電位依存性Ca2+チャネルの分子神経生物学【森 泰生】
3 電位依存性Na+チャネルの構造と機能−最近の進歩−【井本敬二】
4 K+チャネル機能の分子生物学的研究−最近の進歩と今後の展望−【久保義弘】
5 CI−チャネルと水チャネル−CIC CI−チャネルとAQP水チャネルファミリーを中心として−【内田信一/佐々木 成/丸茂文昭】
第2章 細胞内Ca2+放出チャネルとトキシン
1 IP3誘導Ca2+放出の謎【宮脇敦史/古市貞一/御子柴克彦】
2 リアノジン受容体チャネルの分子生物学【竹島 浩】
3 リアノジン受容体のチャネル機構【川野誠子】
4 細胞内Ca2+動員のCa2+による自己制御機構【飯野正光】
第3章 G蛋白共役神経伝達物質受容体
1 メタボトロピックグルタミン酸受容体−構造・機能・分布と生理的役割−【重本隆一】
2 オピオイド受容体のcDNAク口一二ング【福田和彦】
3 エンドセリン受容体の分子生物学【桜井 武/真崎知生/後藤勝年】
4 cGMPを介する情報伝達系−ナトリウム利尿ペプチド受容体−【宮本 薫/松尾壽之】
5 PAF受容体−構造・分布・機能【清水孝雄】
6 プロスタノイド受容体の機能【難波恒久/成宮 周】
7 ニューロテンシンとその受容体の新展開【木山博資】
第4章 神経伝達物質受容体チャネル
1 グルタミン酸受容体チャネルの分子的多様性と機能調節機構【森 寿/三品昌美】
2 グリシンおよびGABA受容体チャネル【栗山欣弥/廣内雅明】
3 “受容体”研究の原点:アセチルコリン受容体チャネル【今野 卓】
第5章 感覚受容体と生理機能
1 視細胞機能発現のメカニズム:受容体からチャネルまで【河村 悟】
2 匂い分子受容体と嗅覚系による分子識別【森 憲作】
3 視覚情報処理におけるグルタミン酸受容体【金子章道】
4 細胞における機械受容の分子機構【曽我部正博】
第6章 神経伝達物質放出
1 シナプス開口放出に関わるシナプス膜蛋白質の解析【於保 力/高橋正身】
2 低分子量GTP結合蛋白質Rab3A,活性調節蛋白質RabGDIおよび標的蛋白質Rabphilin-3Aのシナプス伝達における役割【溝口 明】
第7章 トランスポーターとexchanger
1 グルタミン酸トランスポーター−その構造と機能−【金井好克】
2 コカインやパーキンソン病誘発神経毒MPP+の標的分子ドーパミントランスポーター【島田昌一】
3 Na+/H+exchanger:構造と機能【若林繁夫/池田俊太郎】
第8章 イオンチャネル・レセプターと疾患
1 グルタミン酸と神経細胞死【茂野 卓】
2 K+チャネルと疾患【伊藤博之/倉智嘉久】
3 悪性高熱症原因遺伝子の同定【大津欣也】
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- 【本書名】実験医学増刊:イオンチャネル・レセプターと細胞情報
- 【出版社名】羊土社
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