最近,新たな展開を見せている転写因子研究!発生・神経系からシグナル伝達や疾病とのかかわりまで,転写因子とその制御機構について最新の研究成果満載の待望の一冊!
目次
第1章 基本転写とその制御機構
概論 描かれ始めた新しい転写システム【田村隆明】
1 細胞の分化・増殖に伴う基本転写因子の発現制御【大林徹也/Schmidt Edward E./田村隆明】
2 真核生物核内RNAポリメラーゼの構造と細胞増殖に連動した活性調節【山本一男】
3 基本転写活性化因子TIP120【牧野泰孝/与五沢真吾/田村隆明】
4 転写コアクチベーターMBFの作用機構【広瀬 進】
5 DRBによる転写抑制機構-カゼインキナーゼⅡによる転写制御の可能性【和田忠士/高木敏行/山口雄輝/半田 宏】
第2章 発生にかかわるシグナル伝達と転写因子
概論 発生を制御する転写因子,シグナル伝達【鍋島陽一】
1 Notchシグナルの核への伝達【谷口善仁/本庶 佑】
2 Dpp,Wgによるショウジョウバエの翅・肢誘導と近遠軸形成【後藤 聡/林 茂生】
3 パターン形成を支配する遺伝子ネットワーク【多羽田哲也】
4 器官形成とレセプター型転写因子-遺伝子破壊によるアプローチ【梅園和彦】
5 生殖腺,副腎皮質の形成と転写因子【諸橋憲一郎/秦野 修】
6 免疫系におけるシグナル伝達カスケード【審良静男】
7 赤血球分化と転写因子ネットワーク【小野寺浩/高橋 智/山本雅之】
8 骨格筋細胞の分化と増殖はどのように制御されているか?【吉田松生】
9 四肢形成の遺伝子制御ネットワーク【黒岩 厚】
10 ポリコーム遺伝子群による前後軸形成と増殖のコントロール【古関明彦】
第3章 神経形成と転写因子
概論 神経系の発生と高次機能における転写因子の役割の解析【岡野栄之】
1 HLH型因子による網膜分化制御【影山龍一郎/石橋 誠/竹林浩一/冨田江一】
2 細胞間相互作用から転写制御まで-Notch情報伝達系による神経細胞分化の制御【松野健治】
3 神経分化とホメオドメイン蛋白質【吉川真悟/岡野栄之】
4 eyeless /Pax-6と眼の形成【新美輝幸/Walter J. Gehrin】
5 小脳発生と転写因子【有賀 純】
6 神経選択的サイレンサーおよびその制御因子【森 望】
7 シナプスの可塑性と転写制御【萩原正敏】
第4章 医学研究と転写因子
1 転写伸長因子elonginとvon Hippel-Lindau病【麻生悌二郎】
2 レチノイン酸受容体とその変異体【垣塚 彰】
3 ビタミン受容体の制御と疾患との関連【吉沢達也/竹田 秀/加藤茂明】
4 肝臓癌の転写生物学【岸本利彦/古倉健嗣/田村隆明】
5 細胞周期,癌化および細胞死を制御する転写因子IRF-1【野澤宏彰/石原正彦/田中信之】
6 HTLV-1 Taxによる転写制御とその細胞標的因子【鈴木健之】
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- 【本書名】実験医学増刊:転写因子研究の最前線’97〜発生・神経・医学研究にかかわる転写因子
- 【出版社名】羊土社
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