●第１部　基礎医学編
　概論：血管新生にかかわる多様なシグナル伝達系　　　　　　　　渋谷正史

第1章　血管発生と血管新生の分子メカニズム
　1.血管系の発生と形態形成　　　　　　 植村明嘉，小川 峰太郎，西川伸一
　2.大血管の発生と神経堤細胞　　　　　　　　　　　　　　　　　栗原裕基
　3.血管新生・血管発生にかかわる転写因子
　　−ETSファミリー転写因子を中心に　　　　　　　　　　　　　 佐藤靖史
　4.血管新生・血管発生に関わる因子
　　1 ）血管内皮増殖因子VEGFの作用機構　　　　　　　　　　　 渋谷正史
　　2 ）アンジオポエチン−血管内皮細胞と壁細胞の相互作用　　　 高倉伸幸
　　3 ）コンドロモジュリン-Iとテノモジュリン−間葉系組織由来の
　　　　血管新生　　　　　　　宿南知佐，大島佑介，西崎 有利子，開　祐司
　　4 ）HGFによる血管新生−基礎医学から臨床応用　　 別所一彦，中村敏一

第2章　腫瘍の制御と血管新生
　1.乳癌の進展と血管のかかわり
　　　　　　　　　　戸井雅和，佐々木　健，坂東裕子，松本　岳，佐治重衡
　2.肺癌の進展と血管新生　　　　　　　　　曽根三郎，後東久嗣，矢野聖二
　3.腸管ポリープ発生過程におけるCOX-2の発現誘導と血管形成
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 　大島正伸，武藤　誠
　4.血管新生とマトリックスメタロプロテアーゼ　　 　 越川直彦，清木元治

第3章　血管リモデリングの細胞生物学
　1.血管内皮細胞機能と血管リモデリング　　　　　　　北本史朗，江頭健輔
　2.血管平滑筋細胞と血管リモデリング　　　　　　　　　　　　森　聖二郎
　3.骨髄幹細胞と血管リモデリング　　　　　　　　　　　　　　　佐田政隆
　4.血管リモデリングの形成における外膜の役割　　　　松本泰治，下川宏明


●第２部　血管医学の臨床への応用
　概論：血管医学のトランスレーショナルリサーチ　　　　　　　　倉林正彦

第4章　血管傷害の分子病態
　1.内皮細胞のメカニカルストレス感知・応答機構　　　　　　　　安藤譲二
　2.レニン-アンジオテンシン系の活性化と血管傷害の分子機構　　 金　勝慶
　3.酸化ストレスと血管傷害　　　　　　　　　　　　　井上信孝，横山光宏
　4.再狭窄の分子メカニズム　　　　　　　　相澤健一，鈴木　亨，永井良三

第5章　動脈硬化の分子メカニズムと治療の新しい戦略
　1.高脂血症における動脈硬化発症の分子機構
　　−プラーク破綻における酸化LDLと酸化LDLレセプター　　　　久米典昭
　2.高血圧における動脈硬化発症の分子機構と新たな治療
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　楽木宏実，荻原俊男
　3.糖尿病における動脈硬化発症の分子機構と新たな治療
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　西尾善彦，柏木厚典
　4.抗動脈硬化薬の新展開
　　1 ）インスリン抵抗性改善薬　　　　　　　　　　　矢藤　繁，山田信博
　　2 ）NO合成促進薬　　　　　　　　　　　　　　 力武良行，川嶋 成乃亮
　5.遺伝子導入による血管新生療法の最前線
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　橋弥尚孝，森下竜一，荻原俊男
　6.骨髄細胞移植による血管新生療法　
　　　　　　　　　　　　　　室原豊明，明石英俊，佐々木健一郎，吉本幸治