幅広い読者の方々に支持されてきた,ロングセラーの実験入門書が装いも新たに7年ぶりの大改訂!イラスト付きの丁寧なプロトコールで実験の基本と流れがよくわかる!実験がうまくいかない時のトラブル対処法も充実!
目次
第1章 タンパク質実験の進め方【宮崎 香】
Ⅰ-1 基本的な実験の流れ
Ⅰ-2 タンパク質実験のポイント
第2章 タンパク質の基本的な実験操作
Ⅰ バッファーの調製法【西 望】
Ⅰ-1 バッファーの選択
Ⅰ-2 バッファーの調製例
- Phosphate バッファー(リン酸バッファー)
- Tris バッファー
- GTA バッファー
Ⅱ タンパク質の安定化【西 望】
Ⅱ-1 タンパク質の構造
Ⅱ-2 安定化試薬
- タンパク質を取り扱う際の一般的な注意事項
- 防腐剤
- プロテアーゼ阻害剤
- 多水酸基性化合物
- SH 基保護剤,酸化防止剤
- 吸着防止剤
- その他
Ⅲ タンパク質の定量法【奥村宣明】
Ⅲ-1 UV 法(280 nm)
Ⅲ-2 Biuret 法
Ⅲ-3 Lowry 法
Ⅲ-4 BCA 法
Ⅲ-5 Bradford 法
第3章 タンパク質の抽出法
Ⅰ 細胞の破砕と分画
Ⅰ-1 動物組織【中村正彦】
- 原理と基礎知識
- 分画の実際(肝臓の摘出と分画)
- 細胞小器官の分離精製
Ⅰ-2 培養細胞【宮崎 香】
- バッファーの選択
- 培養液に分泌されたタンパク質の抽出法
- 細胞からの抽出―(1)細胞分画法
- 細胞からの抽出-(2)全細胞抽出法
Ⅰ-3 酵母【中井正人/中井由実】
Ⅰ-4 植物【藤田祐一】
Ⅱ タンパク質の可溶化法【中村正彦】
Ⅱ-1 生体膜成分の分離
- 核膜の分離
- ミトコンドリアの膜成分の分離
- 細胞膜の単離精製
Ⅱ-2 膜タンパク質の可溶化
- 膜タンパク質の存在様式
- 生体膜組成と膜タンパク質の安定性
- 膜タンパク質の可溶化の方法
第4章 タンパク質の分離精製法
Ⅰ 精製の組み立て方【宮崎 香】
Ⅰ-1 精製をはじめる前に
- 活性測定
- 精製の目標
- よい出発材料の確保
- タンパク質の安定化
Ⅰ-2 精製の進め方
Ⅱ 硫安分画,濃縮,脱塩操作【宮崎 香】
Ⅱ-1 硫安分画
Ⅱ-2 有機溶媒や酸によるタンパク質の沈殿濃縮
- アセトンによるタンパク質の沈殿
- 三塩化酢酸(TCA)によるタンパク質の沈殿
Ⅱ-3 膜濃縮(限外濾過)
Ⅱ-4 その他の濃縮法
Ⅱ-5 透析
Ⅲ 低圧クロマトグラフィーの基本操作【越川直彦】
Ⅲ-1 軟質担体の種類
Ⅲ-2 必要な装置と器具
Ⅲ-3 実験操作
- カラムへの担体の充填
- クロマトグラフィーの操作
- バッチ法による分離
- 担体の洗浄・保存
Ⅳ 中高圧液体クロマトグラフィーの基本操作(FPLC,HPLC などの利用)【安光英太郎】
Ⅳ-1 システムに必要な機械類
Ⅳ-2 実際の操作
- 展開溶媒の調製と脱気
- コントローラーの設定
- システムのMilliQ W による洗浄
- カラムのシステムへの取り付け・洗浄と平衡化
- 溶出グラジエントのプログラム設定方法とそのプログラムの改良の仕方
- 予備的溶出(溶出用のグラジエントプログラムを用いたプレラン)
- サンプルの調製
- サンプルの注入と溶出
- ピークの分画と捕集
- カラムの洗浄と再平衡化
- カラムを保存溶媒に置換
- カラムの取りはずし
- システムのMilliQ W による洗浄
- 後片づけ
Ⅴ イオン交換クロマトグラフィー【吉川大和】
Ⅴ-1 イオン交換クロマトグラフィーの原理
Ⅴ-2 実験条件
- 担体(ゲル)の選択
- 緩衝液(バッファー)
- 試料液
- 流速
- 溶出,カラムの保存
Ⅴ-3 陰イオン交換HPLC の実験例-ラミニン332の精製
Ⅴ-4 軟質ゲルイオン交換クロマトグラフィー
Ⅴ-5 その他
Ⅵ ゲル濾過クロマトグラフィー【吉川大和】
Ⅵ-1 原理と特徴
Ⅵ-2 実験条件
Ⅵ-3 Sepharose 4B を用いたゲル濾過クロマトグラフィー -ラミニン332の精製への応用
Ⅵ-4 Superdex カラムを用いたゲル濾過HPLC
Ⅵ-5 ゲル濾過による脱塩
Ⅶ アフィニティークロマトグラフィー【越川直彦】
Ⅶ-1 主な実験条件
- リガンドの選択
- リガンド固定化担体の選択と固定化方法
- 吸着条件
- 溶出条件
Ⅶ-2 トリプシンアフィニティークロマトグラフィー
- トリプシン固定化カラムの作製
- トリプシンアフィニティークロマトグラフィーの操作法
Ⅶ-3 その他のクロマトグラフィー
- ハイドロキシアパタイトクロマトグラフィー
- 疎水(ハイドロフォービック)クロマトグラフィー
Ⅷ 逆相クロマトグラフィー【中澤美起】
Ⅷ-1 主な実験条件
Ⅷ-2 実験操作
第5章 遺伝子組換えタンパク質の発現と精製
Ⅰ 大腸菌による融合タンパク質の発現と精製
Ⅰ-1 Hisタグタンパク質の発現と精製【安光英太郎/和久井世紀】
- 実験の概略と予備実験
- 大腸菌の破砕とタンパク質の抽出
- His タグタンパク質の溶解
- His タグタンパク質のアフィニティーカラムからの溶出
- ニッケルカラムの再生と保存
- タンパク質の精製を成功させるための重要ポイント
Ⅰ-2 GST 融合タンパク質の発現と精製【安光英太郎】
Ⅰ-3 その他のタグ・融合タンパク質・蛍光タンパク質とタグ除去用のプロテアーゼ【安光英太郎】
Ⅰ-4 封入体からの活性再生法【三沢 悟】
Ⅰ-5 アルギニン法による組換えタンパク質の再生方法【竹内友香/東 昌市】
Ⅱ 動物細胞での遺伝子導入組換えタンパク質の発現【苅谷慶喜】
Ⅱ-1 発現系の設計と導入
Ⅱ-2 レトロウイルスによる遺伝子導入例
Ⅱ-3 その他
Ⅲ 無細胞タンパク質合成系【清水義宏/上田卓也】
Ⅲ-1 無細胞タンパク質合成系の概要とその利点
Ⅲ-2 PURESYSTEM®キットを用いたタンパク質の合成・精製
Ⅳ 高次構造解析のためのタンパク質の調製
Ⅳ-1 X 線結晶構造解析のためのタンパク質調製法【山下栄樹】
Ⅳ-2 NMR 解析のためのタンパク質調製法【池上貴久】
- 安定同位体導入のためのタンパク質の発現法
- NMR サンプルの最終調製
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- 【本書名】無敵のバイオテクニカルシリーズ:改訂第4版 タンパク質実験ノート 上巻〜タンパク質をとり出そう(抽出・精製・発現編)
- 【出版社名】羊土社
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