一般内科外来、ひとりでできますか? 誰も教えてくれなかった一般内科外来の継続診療を教えます!
ひとり立ちする専攻医の方へ。外来が好きになる一冊、できました
『一般内科外来、ひとりでできますか? 〜よく出合う慢性疾患への評価・処方・指導と、診察時間を最大限に活かすコツ』(編集:安藤崇之)は、初期研修医から専攻医に進む若手医師が外来での慢性疾患の管理やスキルを学ぶ機会が限られていることに着目した一冊です。外来診療で必要な基本的な知識から、時間の制約があるなかで診療の質を上げるためのTipsも紹介。この本を通して、一般内科外来でよく遭遇する慢性疾患についての知識が広がり、診察時間を最大限に活かすコツが身につくことを期待しています。 本記事で、詳しい中身や立ち読みページへのリンクもご紹介していますので、最後までぜひご覧ください。
レジデントノートでは「救急外来」「病棟管理」をテーマとすることが多いですが、本増刊は「再診以降の継続診療」がテーマのすこしレアな号です。この機会に、一般内科外来の世界をのぞいてみてください!
一般内科外来でよく出合う慢性疾患について深く理解したい方へ
第1章では、慢性疾患外来診療で最初に身につけたい基本事項が解説されています。外来診療の型や行動変容を引き出すコツ、介護保険の申請方法など、外来診療の基礎知識を身につけることができます。さらに、ヘルスメンテナンスや高齢者の診かたについても触れています。
本書の目次はこちらよりご覧いただけます。
個人的なイチオシは「2.行動変容をうまく引き出すコツ」!患者さんの生活習慣を指導するコツを論理的に学ぶことができます。そして「そもそもなぜ患者さんを健康にするの?」という医療の根本にもスポットを当てており、読み応え抜群!
慢性疾患に対する評価、処方、指導の基礎知識を手に入れたい方へ
第2章では、外来でよく出合う慢性疾患の診かたが詳しく解説されています。高血圧や糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病の患者さんへの生活指導など、一般内科外来で頻繁に遭遇する疾患についての知識を深めることができます。さらに、慢性腎臓病や骨粗鬆症、慢性心不全など、幅広い疾患についても解説しています。
「慢性疾患は種類が多すぎて勉強しきれない…」というあなたに朗報!本書では、第一線の家庭医が絞った、本当によく出合う慢性疾患の診療を学ぶことができます。家族から「ネエ、最近尿酸値が高いって言われたんだけど、どうすればいい?」なんて頼られても、もう安心!
限られた診察時間を有効に活用するためのコツを学びたい方へ
最後の第3章では、外来診療の質を向上させるためのTipsが紹介されています。効果的なコミュニケーションの方法やタイムマネジメント、診療報酬に関する知識など、一般内科外来での業務に直結するさまざまな情報が詰まっています。 また近年、ニーズが高まっているオンライン診療のTipsも紹介しています。医師と患者さんとの間で適切なコミュニケーションを取るためのポイントなど役立つ情報が掲載されています。
私が読んでいて一番多く「なるほど!」が出たのがこの第3章。コミュニケーション、タイムマネジメントなど、社会人としても重要なスキルが身につくこと請け合いです!また、意外と知らなかったのが診療報酬。本書を読んではじめてその仕組みを理解することができました。