外来診療で本当に必要な情報だけを1冊にまとめました
『内科外来これ一冊、必携書』
この1冊があれば、臨床で直面する多様な症例に対応できる
『患者さんを総合的に診るための 内科外来これ一冊、必携書』(大玉信一/著)は、一般外来で診察する機会の多い生活習慣病や、日常的によく見られる病気などを一冊で網羅しています。診断やよく使われる治療薬を中心に、実臨床で本当に必要な情報だけを厳選。図表も豊富に掲載し、非常にわかりやすく解説されています。本書の内容を詳しくご紹介しますので、最後までぜひご覧ください。立ち読みもできます。
幅広い医学分野をカバー
こちらより目次をご覧いただけます
「生活習慣病」「日常的によくある病気」「症状から見た病気」「やや専門性の高い病気」「臨床検査・検診」「薬剤の注意点」「予防接種とワクチン」「診断書の例」と、幅広くカバーしています。
甲状腺疾患、心房細動、心不全、COPD、抗酸菌症など、専門的な疾患についても詳細に説明。尿検査、腫瘍マーカー、胸部X線、心電図所見など、診療に役立つ臨床検査の解説も含まれています。
実務に直結する具体的なガイドが満載
妊娠中・授乳中でも使用可能な薬剤、ステロイド外用薬の使い方、抗血栓薬の休薬方法など、注意が必要な薬剤の使用方法も詳述されています。診療報酬改定(2024)への対応についてのコラムもあり、最新の医療制度変更に対する情報提供がされています。
患者さんへの説明時に役立つ図表がダウンロードできます
生活習慣病の治療目標値(初回用・継続用)、オーダーメイドの花粉症治療、特定健診の検査項目説明書・ワクチン接種スケジュールなど、ダウンロード可能な図表も提供。患者さんに説明する際のコミュニケーションにも役立ちます。
大谷義夫先生 推薦!
著者の大玉信一先生は私が研修医時代の東京医科歯科大学第一内科医局長で、専門の呼吸器疾患をはじめとして、内科全般をご指導くださいました。当時から30年以上が経過し、必要とされる医療知識は何倍にもなっております。私は呼吸器内科・アレルギー内科のクリニックで診療を行っておりますが、呼吸器疾患で通院中の患者様からのご相談は多岐に及びます。内科全般の知識は必要ですし、内科疾患以外でも患者様のご相談は多彩です。私も呼吸器疾患のガイドラインだけでなく、高血圧、脂質異常症、糖尿病、動脈硬化、肥満症、痛風、便秘症など多くのガイドラインを本棚に揃えて、外来中に適宜、確認しております。
本書では、外来診療に必要な疾患を網羅し、病態、検査、処方などがエビデンスに沿って記載され、この1冊があれば、適切な診療が可能になります。患者様に説明しやすい図や表がたくさん掲載されているのもありがたいです。通常の教科書とは異なり、患者様ご自身で実践可能な生活習慣へのアドバイスや予防体操・ストレッチまで、患者様目線での内容が記載されておりますので、私の患者様にもこの本の該当ページを示して、実践していただきたいと思います。
【評者】大谷義夫(池袋大谷クリニック)