ゲノム医療が本格的に始動した今,その成果を反映させ患者さんに合った治療を行うための分子標的薬開発の重要性が増しています.本書では,分子標的薬とそれを支える診断技術研究の最前線を解説します.
目次
序【西尾和人】
第1章 新しい標的
1.融合遺伝子によるがんと治療薬―NTRK融合遺伝子【片山量平】
2.RAS標的治療の夜明け【内堀 健】
3.がん細胞の代謝を標的とする治療戦略の可能性【岡崎慶斗,本橋ほづみ】
4.DNAとヒストンのメチル化を標的とした抗がん剤の開発【鈴木孝禎】
5.腸内細菌叢を標的とした新規がん治療法【角田卓也】
6.細胞内分子変動情報を活用したドラッグリポジショニングとその拡張【川井 洋,北澤将史,木卜貴之,堀本勝久】
7.進歩するADC(抗体薬物複合体)【米阪仁雄,中川和彦】
8.核酸医薬【山本佑樹,田原栄俊】
第2章 ゲノム医療時代のコンパニオン診断薬開発の在り方
1.これまでのコンパニオン診断薬(CDx)の考え方【平瀬主税】
2.「横断的コンパニオン診断薬」とはなにか【矢花直幸】
3.マルチコンパニオン診断【武田真幸】
4.バイオマーカーに基づく臨床試験―マスタープロトコール,バスケット試験,アンブレラ試験【角南久仁子】
5.コンパニオン診断におけるLiquid Biopsyの可能性【岩間映二】
6.Liquid Biopsyの臨床応用―がん種による違い,MRDモニタリングなど【西尾和人】
第3章 遺伝子パネル検査を分子標的薬から考える
1.殺細胞性抗がん薬の位置づけ【濵西潤三,万代昌紀】
2.希少がんのための個別化治療開発:MASTER KEYプロジェクト【大熊ひとみ,米盛 勧】
3.パネル検査による併用療法―安全性・現状と今後の展望【清水俊雄】
第4章 より精密ながんゲノム医療を目指して
1.ドライバー遺伝子の定量化【坂井和子】
2.非小細胞肺がんのドライバー遺伝子を標的とした分子標的薬【古賀教将,光冨徹哉】
3.非ドライバー遺伝子を標的とした分子標的薬【西尾和人】
4.免疫チェックポイント阻害薬と分子標的治療薬の併用【林 秀敏】
5.抗体医薬品のプレシジョンメディシン―低分子薬剤との対比の観点で【秋永士朗,中村康司】
第5章 耐性メカニズムとその克服方法
1.チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)耐性の分子機構アップデート【矢野聖二】
2.血管新生阻害剤に対する耐性獲得メカニズム【三橋惇志,西岡安彦】
3.免疫チェックポイント阻害剤の耐性メカニズム【冨樫庸介】
第6章 未来志向の分子標的薬
1.創薬に向けた大規模全ゲノム解析プロジェクト【土原一哉】
2.人工知能を活用した創薬やヘルスケアへの展開【海東和麻,山西芳裕】
3.p53を標的とするがん治療薬【人羅勇気,塚本佐知子】
4.PDCはがん治療展開の新たなカードとなりえるか?【近藤英作】
5.標的タンパク質を分解する新しい低分子医薬モダリティ【大岡伸通,内藤幹彦】
索引
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- 【本書名】実験医学増刊:ゲノム医療時代のがん分子標的薬と診断薬研究〜「治療」の選択肢を広げる新しい標的、併用療法、横断的・マルチコンパニオン診断薬、リキッドバイオプシー
- 【出版社名】羊土社
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