レジデントノート増刊 Vol.19 No.11

糖尿病薬・インスリン治療 知りたい、基本と使い分け

経口薬?インスリン?薬剤の特徴を掴み、血糖管理に強くなる!

  • 弘世貴久/編
  • 2017年09月20日発行
  • B5判
  • 197ページ
  • ISBN 978-4-7581-1594-0
  • 5,170(本体4,700円+税)
  • 在庫:なし
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基本を押さえ,糖尿病薬・インスリンを自信を持って使いこなす!各薬剤の作用機序・適応・選択や併用薬・量の調整など,丁寧に解説.救急や病棟で出会う症例対応も具体的に示し,実践での活かし方を専門家が教えます.

目次

第1章 糖尿病薬の基本と使い分け

1. 序論:糖尿病薬使用のフローチャートは作成可能なのか?最初に出す薬は本当にメトホルミンなのか?【本間博之,石垣 泰】

1. 糖尿病薬選択のガイドライン
2. 2型糖尿病の病態の評価
3. 経口糖尿病薬の特徴 
●Advanced Lecture:糖尿病薬物治療は単剤投与から開始するのが原則であるが,併用療法での治療開始(initial combination)も注目されている

2. スルホニル尿素(SU)薬【西尾真一,駒津光久】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 使用上の注意
4. SU薬を適切に使用するためのテクニック

3. チアゾリジン薬【大森一生,八木稔人】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 副作用,使用上の注意
4. チアゾリジン薬使用の実際 
●Advanced Lecture:“苦しまぎれ”からの逆転!?

4. α-グルコシダーゼ阻害薬【青木一孝,寺内康夫】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 使用上の注意
4. 症例
5. α-GIの実際の使い方 
●Advanced Lecture

5. グリニド薬【西村明洋】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. グリニド薬を選択するシチュエーションは?
4. グリニド薬間の使い分け
5. 使用上の注意

6. DPP-4 阻害薬【鴫山文華,熊代尚記】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 使用上の注意
4. DPP-4 阻害薬の導入例

7. ビグアナイド薬【住谷 哲】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 症例
●メトホルミンの有用性を最大限に発揮するために理解しておくこと
1. 基礎治療薬としてのメトホルミン
2. 投与法のポイント
3. メトホルミンと乳酸アシドーシス

8. SGLT2 阻害薬【金澤 憲,内野 泰,弘世貴久】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 使用上の注意

9. GLP-1 受容体作動薬【村田和也】

1. 薬の作用機序
2. 薬の特徴
3. 使用上の注意
4. GLP-1受容体作動薬を使用するとき 
●Advanced Lecture:GLP-1受容体作動薬の効き方の違い〜ショートアクティングとロングアクティング

第2章 インスリンの基本と使い方

1. インスリンにはどんな種類があるの?【竹内 淳】

1. インスリンとは?
2. インスリンの適応について
3. インスリンの種類について
4. インスリン処方の実際
5. 基礎インスリン1日1回での治療について
●Advanced Lecture:インスリンの合成,バイオシミラーについて

2. インスリン導入のABC(外来)【紅林昌吾】

1. 外来で経験するインスリン導入の適応症例
2. インスリン導入交渉:合併症の脅かしよりも具体的な注射紹介
3. 外来導入にふさわしいBOT(持効型1 回注射)
●Advanced Lecture:持効型インスリンはどのくらい増量するのだろう? 〜BOTの臨床試験から考える
4. BOTでコントロール不十分の場合のステップアップ

3. インスリン導入のABC(入院)【辻野大助,西村理明】

1. 入院患者におけるインスリン導入の実際
2. インスリン導入において患者に指導するべき注意点

4. 配合溶解インスリンと混合型インスリン,何がどう違う?【覚前佑紀,礒 薫,弘世貴久】

1. それぞれのインスリンの特徴
2. 混合型と配合溶解の違いはどこ?
3. 配合溶解インスリン製剤の使いどきはいつ?

5. インスリン注射が効かない患者,インスリンボールに注意〜カレンダー式注射法の勧め【菊地由惠,杉村和彦】

1. インスリン注射部位の皮下腫瘤(インスリンボール)
2. なぜ同じ部位にくり返し注射するのか?
3. カレンダー式注射法

6. QOL を意識したインスリン療法【増谷 剛】

1. インスリン注射実行度と血糖コントロールの関係
2. インスリン注射を妨げる要因について 
3. 症例:CGMでインスリン注射アドヒアランスの問題点が明らかになった1型糖尿病症例

第3章 特殊な病態での薬の使い分け

1. 妊娠中の糖尿病薬・インスリン治療【比嘉眞理子】

1. 妊娠時に使用するインスリン注射について知ろう
2. 妊娠中に経口血糖降下薬は使用できるか 
3. 妊娠前の血糖管理はどうするか
4. 妊娠中の血糖管理はどうするか
5. 分娩時の管理はどうするか
6. 分娩直後の管理はどうするか

2. 高齢者の糖尿病薬・インスリン治療【渡邉健太郎】

1. 高齢者糖尿病患者の治療目標値の設定
2. 高齢者糖尿病患者の経口血糖降下薬治療
3. GLP-1受容体作動薬による治療
4. 高齢者糖尿病患者のインスリン療法

第4章 病棟・救急で困る,こんなときどうする?

1. スライディングスケールの落とし穴【西尾理恵,金澤昭雄】

1. スライディングスケールの基礎
2. 実際にスライディングスケールを上手に使ってみよう
3. スライディングスケールの応用編〜食事量スケール,定期注射との併用

2. シックデイの一般管理やそのときの内服継続・中止の判断を教えてください【永井義夫】

1. 糖尿病のシックデイには特別な注意が必要
2. ケトーシスと脱水,2つのproneに注意
3. シックデイへの対応
●Advanced Lecture:血中ケトン体の測定ができる持続血糖測定器の登場

3. 糖毒性が改善した後のインスリン量調節はどうすればよいですか?〜インスリン離脱が予想される,病歴の短い患者の入院~退院後の管理【黒住 旭,岡田洋右】

1. 症例:若年でペットボトル症候群,肥満を合併した2型糖尿病
2. インスリンと経口血糖降下薬の併用について

4. BBT(basal bolus therapy)だけでは,血糖が乱高下する1型糖尿病の治療はどうすればよいか?【渡邉大督,大西峰樹,今川彰久】

1. 血糖が乱高下する糖尿病とは
2. 最新治療について① CSII
3. 最新治療について② SAP
4. 最新治療について③カーボカウント
●Advanced Lecture:劇症1型糖尿病とは

5. 糖尿病治療中の患者が救急に運ばれてきたら!【橋本久仁彦】

1. 糖尿病ケトアシドーシスと高血糖高浸透圧症候群
2. 低血糖
●Advanced Lecture:SGLT2阻害薬投与患者における正常血糖DKA

6. 周術期,集中治療室での血糖管理のポイントが知りたいです【江木盛時】

1. 周術期患者や集中治療患者での糖代謝変動と高血糖
2. 血糖測定方法による誤差
3. 現在の急性期血糖管理に関する推奨
4. 急性期血糖管理の実施方法

7. ステロイド糖尿病の早期発見と治療について教えてください【野見山 崇,柳瀬敏彦】

1. ステロイド糖尿病の疫学と病態
2. ステロイド糖尿病の診断と治療
●Advanced Lecture

8. 輸液中や胃管管理中の患者の血糖管理のポイントが知りたいです【中西修平】

1. 初診患者の血糖コントロールで最初に把握すべきこと
2. 経腸栄養剤そのものに工夫できることはあるのか
3. 輸液管理そのものに工夫できることはあるのか
4. 血糖コントロールについてはたして指標はあるのか
5. 血糖コントロールの方法

『第1章 糖尿病薬の基本と使い分け 4. α-グルコシダーゼ阻害薬』より抜粋

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  • 【本書名】レジデントノート増刊:糖尿病薬・インスリン治療 知りたい、基本と使い分け〜経口薬?インスリン?薬剤の特徴を掴み、血糖管理に強くなる!
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