前書き

監訳にあたって

原著執筆者一覧/翻訳者一覧

1章　総論：救急での創傷治療

1．創閉鎖の目標

2．創傷に関する患者の想像

3．創処置に関する訴訟リスク

2章　患者・創部の評価

1．はじめに

2．創部の評価と記録

3章　創処置のために必要な解剖の知識

1．皮膚と筋膜の解剖

2．皮膚割線

3．特殊な皮膚解剖

4章　傷の治癒と瘢痕

1．通常の創傷治癒過程

2．美容面に影響を与える因子

3．縫合糸痕

4．ケロイドと肥厚性瘢痕

5．瘢痕治療と修正手術

5章　小児の創傷

1．一般的なアプローチと子どもを落ち着かせるテクニック

2．創処置中の抑制

3．小児患者の鎮静

4．局所麻酔の方法

5．創閉鎖の選択肢

6．個々の部位で特別に考慮するべきこと

7．膿瘍のドレナージ

8．創部のアフターケア

6章　浸潤麻酔と神経ブロック麻酔

1．局所麻酔薬：実践ポイント

2．麻酔薬

3．局所麻酔薬中毒

4．局所麻酔薬アレルギー

5．局所麻酔の痛みを軽減する方法

6．成人の鎮静

7．局所麻酔手技

7章　創部の洗浄

1．創部の洗浄液

2．創部洗浄の前処置

3．洗浄の手順

8章　縫合器具の使い方，選び方

1．基本的な縫合器具と操作

2．縫合糸

3．針の種類

9章　創閉鎖の前に考えること〜タイミング・デブリードマン・コンサルテーション

1．創閉鎖のタイミング

2．創内の探索

3．止血

4．組織のデブリードマンと切除

5．外科的ドレーンの留置

6．早期からの抗菌薬治療

7．コンサルテーションの指針

10章　基本的な創処置の方法

1．用語の定義

2．基本的な結紮技術

3．創閉鎖の原則

11章　応用的な創処置テクニック 複雑な皮膚創傷

1．連続縫合

2．斜めの裂創の縫合

3．引き抜き皮下縫合

4．皮下連続縫合

5．角部分の縫合

6．部分剥離創，フラップ状の裂創の縫合

7．不規則な形の裂創の縫合

8．完全に剥離した創傷の縫合

9．dog-ear（犬の耳）変形

10．並行な裂創の縫合

11．創縁の厚さが異なる裂創の縫合

12．剥離創内の裂創の縫合

12章　解剖学的に注意が必要な部位

1．頭皮

2．前額部

3．眉毛と眼瞼

4．頬・頬骨部

5．鼻

6．耳

7．口唇

8．口腔

9．会陰部

10．膝

11．下腿

12．足

13章　手の創処置

1．初期治療

2．専門用語

3．病歴聴取

4．手の診察

5．循環

6．画像検査

7．創部の探索

8．手の創傷：各論

9．手の創傷に対する抗菌薬

10．被覆とその後のケア

14章　創閉鎖における縫合代替手段

1．皮膚用接着剤

2．創傷用テープ

3．ステープラー

15章　動物咬傷

1．一般的な咬傷処置

2．個々の咬傷処置

3．アフターケアとフォローアップ

4．狂犬病曝露と予防

5．曝露後予防

16章　創傷治療上でよく遭遇する問題点

1．異物

2．足底部刺創

3．釣り針による損傷

4．擦過創と外傷性刺青

17章　軽症熱傷

1．初期対応と患者の評価

2．熱傷の評価

3．入院治療と外来治療の判断基準

4．軽症熱傷の治療

18章　皮下膿瘍

1．臨床症状

2．膿瘍の治療

3．フォローアップ

4．抗菌薬の使用

19章　複雑な創傷・慢性創傷・高齢者の創傷

1．深部感染症・壊死性軟部組織感染症

2．創処置後の感染

3．難治性皮膚潰瘍

4．高齢者や免疫抑制患者の皮膚におけるスキンテア

20章　被覆や包帯のテクニック

1．創傷被覆の原則

2．創傷被覆の基本

3．自宅での管理と創傷被覆材の交換のタイミング

4．体の各部位の被覆方法

21章　破傷風予防，予防的抗菌薬

1．破傷風予防

2．創傷の予防的抗菌薬

3．抗菌薬選択

22章　抜糸と処置後のケア

1．抜糸と抜鉤

2．処置後の鎮痛

3．患者への指導

4．治癒過程への理解

索引