脳神経科学は難しい! そんな悩みに応える読み切りサイズの入門書.教育経験豊富な著者が「脳の基本ルール」に情報をしぼって「理解のしかたを理解できる」ように解説.「なるほど,わかった」が詰まっています.
目次
はじめに
Chapter0 予備知識
0 - 1 神経系とは
0 - 2 脳神経科学とは
0 - 3 脳神経科学の全体像をざっとつかむために
0 - 4 中枢神経系と末梢神経系
0 - 5 体性神経系と自律神経系
0 - 6 脳
0 - 7 脊髄
0 - 8 言葉の使い方
Chapter1 細胞生物学・生化学
1 - 1 神経系をつくる細胞
1 - 2 ニューロン(神経細胞)
1 - 3 グリア細胞
1 - 4 伝導と伝達
1 - 5 ミエリン鞘
1 - 6 シナプス
1 - 7 細胞内小器官
1 - 8 発現調節
1 - 9 脳をつくる化学物質
1 - 10 脳の代謝
1 - 11 血液脳関門(BBB)とトランスポーター
Chapter2 神経生理学
2 - 1 ニューロンと電気信号
2 - 2 興奮性膜とチャネル
2 - 3 活動電位の伝導
2 - 4 シナプス伝達
2 - 5 シナプス後電位
2 - 6 神経調節とレセプター
2 - 7 シナプス可塑性
2 - 8 臨界期
2 - 9 筋収縮
2-9-1 骨格筋の場合
2-9-2 平滑筋の場合
2 - 10 感覚受容
2 - 11 感覚情報の処理
Chapter3 神経発生学
3 - 1 中枢神経系の発生
3-1-1 胚の中に神経系になる領域(外胚葉)ができる
3-1-2 まず管(神経管)ができる
3-1-3 くり返し構造ができる(A-Pパターン形成)
3-1-4 背側と腹側で違いができてくる(D-Vパターン形成)
3-1-5 脳室形成
3-1-6 flexture形成
3 - 2 細胞の増殖・分化・移送
3-2-1 幹細胞からニューロン・グリア細胞が分化する
3-2-2 ニューロン・グリア細胞は働くべき場所に向かう
3-2-3 層形成
3 - 3 ニューロンどうしのつながり
3-3-1 軸索伸長
3-3-2 軸索ガイダンス
3-3-3 標的認識
3-3-4 シナプス形成
3-3-5 使われるシナプスは大きくなり、使われないシナプスは除去される(活動依存性シナプス成熟・シナプス除去)
3-3-6 局所回路形成
3 - 4 神経新生
3 - 5 神経変性と再生
Chapter4 神経組織学
4 - 1 皮質構造・核構造
4 - 2 経路/髄質
4 - 3 白質/灰白質
4 - 4 入力、出力、受容器、効果器
4 - 5 神経節
4 - 6 ミエリン鞘
4 - 7 ノード、パラノード、インターノード
4 - 8 シナプス、神経筋接合部(NMJ)
Chapter5 神経解剖学
5 - 1 末梢神経系の分類
5 - 2 脊髄神経
5-2-1 デルマトームとマイオトーム
5-2-2 脊髄神経の基本型
5-2-3 脊髄神経の情報の流れ
5 - 3 自律神経系
5-3-1 自律神経系の基本
5-3-2 腸管神経系という概念について
5 - 4 脊髄神経の分類
5 - 5 脳神経の分類
5 - 6 末梢神経系の発生
5-6-1 神経堤細胞由来の構造
5-6-2 プラコード由来の構造
5-6-3 脊髄神経(体節由来の構造を支配する)について
5-6-4 脳神経(体節由来の構造を支配する)について
5-6-5 脳神経(鰓弓由来の構造を支配する)について
5-6-6 頭部の自律神経系について
5-6-7 頭蓋内の知覚について
5 - 7 中枢神経系
5-7-1 外表構造
5-7-2 内部構造
5-7-3 血管支配
5-7-4 脳の神経核と経路
5-7-5 脊髄を通り上がる/降りる経路
5-7-6 交叉経路と非交叉経路
Chapter6 中枢神経系の情報処理と機能
6 - 1 基本ルールを理解しよう
6 - 2 入力-情報処理-出力のセットで考えてみよう
6-2-1 まず反射系
6-2-2 視覚、聴覚、体性感覚について
6-2-3 味覚について
6-2-4 嗅覚は視床を介さない
6-2-5 小脳について
6-2-6 視床下部
6-2-7 脳幹網様体
6 - 3 神経調節系を考えよう
6 - 4 大脳(終脳)の基本ルールをみてみよう
6-4-1 大脳の基本型と入出力
6-4-2 大脳皮質での情報処理
6-4-3 大脳辺縁系の情報処理
6-4-4 海馬での情報処理
6-4-5 扁桃体での情報処理
6-4-6 大脳新皮質での情報処理
6 - 5 感覚情報の基本ルールをみてみよう
6-5-1 視覚路
6-5-2 感覚情報の伝達と処理のルール
6-5-3 「なんだ情報」と「どこだ情報」
6-5-4 注意
6-5-5 視覚認知について
6 - 6 運動調節の基本ルールをみてみよう
6-6-1 感覚情報をもとに運動指令へ
6-6-2 大脳皮質への経路、大脳皮質からの経路
6-6-3 運動のプランニング
6-6-4 小脳の局所回路について
6-6-5 小脳の運動制御と運動学習への関与
6-6-6 小脳症状
6-6-7 基底核の局所回路について
6-6-8 基底核症状
6-6-9 下行運動調節系
6 - 7 意識とは
6-7-1 意識がない状態とは
6-7-2 意識がない状態の脳とは
6-7-3 意識がある状態
6-7-4 意思決定とは
6-7-5 思考とは
6-7-6 意識、無意識にする行動、意識の後付けについて
6 - 8 情動とは
6 - 9 認知機能とは
6 - 10 記憶、学習とは
6-10-1 記憶とは
6-10-2 4つの脳部位と記憶
6-10-3 ニューロンと記憶
6-10-4 記憶の形成・貯蔵・想起
6-10-5 学習とは
6 - 11 高次機能とは
6-11-1 高次機能とは
6-11-2 失語
6-11-3 失認
6-11-4 失読、失書、失算
6-11-5 失行
6-11-6 認知機能の障害
Chapter7 神経化学・薬理学
7 - 1 神経伝達物質とレセプター
7 - 2 神経伝達物質の合成と代謝
7 - 3 レセプターの種類と動態
7 - 4 CNSへの薬物送達経路
7 - 5 神経伝達物質各論
7-5-1 アミノ酸からカルボキシル基を外したアミン(モノアミン)
7-5-2 アセチルコリン
7-5-3 アミノ酸そのもの
7-5-4 神経ペプチド
7-5-5 脂質、エイコサノイド、エンドカンナビノイド
7-5-6 神経伝達物質とそのレセプター、レセプターを標的にした薬について
7 - 6 中枢神経系作用薬
7-6-1 神経伝達を標的にする薬
7-6-2 全身麻酔薬
7-6-3 鎮痛薬
7-6-4 神経変性疾患の薬
7-6-5 精神系に使われる薬
7-6-6 睡眠薬
7-6-7 抗精神薬
7-6-8 その他の研究中の薬
7 - 7 末梢神経系作用薬
7-7-1 筋弛緩薬
7-7-2 局所麻酔薬
7-7-3 筋弛緩の抑制に用いられる薬
7 - 8 神経毒
7 - 9 取締対象の薬と作用、薬物依存
7-9-1 薬物依存の回路
7-9-2 向精神薬
7-9-3 アルコール、タバコ
Chapter8 神経免疫学
8 - 1 神経系に免疫はあるのか? ないのか?
8-1-1 ある…けれど違う
8-1-2 神経系への異物の侵入と排除
8 - 2 血液、CSF、組織液、リンパ
8-2-1 血液、CSF、リンパの流れと炎症・免疫反応の場
8-2-2 血液成分とCSF成分
8 - 3 中枢神経系の免疫系細胞と免疫系分子
8-3-1 免疫系細胞
8-3-2 免疫系分子
8-3-3 間質、ECM、線維化、グリオーシス
8-3-4 免疫反応の様式
8-3-5 脳実質での免疫反応
『Chapter6 中枢神経系の情報処理と機能』より抜粋
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