細胞内シグナル伝達の分子間相互作用の中で,蛋白と蛋白,蛋白と核酸の相互作用の特異性について重点的に解説.また,シグナル伝達異常により生じる疾病と,シグナル伝達系に作用する薬剤も紹介!
目次
1章 蛋白-蛋白相互作用によるシグナルの受け渡し
1 概論−シグナル伝達における分子認識機序【竹縄忠臣】
2 SH2領域によって認識されるチロシンリン酸化ペプチドモチーフ【三木裕明】
3 SH3領域の認識配列モチーフとシグナル伝達メカニズム【三木裕明】
4 新規シグナル伝達ドメインpleckstrin相同領域(PH)の発見とその機能の解析【松岡耕二】
5 各種プロテインキナーゼの基質認識配列と標的蛋白質【安藤祥司/稲垣昌樹】
6 キナーゼ活性の細胞内ターゲティングとトポロジー【稲垣直之/稲垣昌樹】
7 プロテインホスファターゼ2Cの細胞における機能【小林孝安/加藤俊介/田村眞理】
8 Rasをめぐる分子間相互作用【清水一也/黒田真也/山森文平/高井義美】
9 RabとRho低分子量G蛋白質のシグナル伝達系における分子間相互作用【今住克則/佐々木卓也/高井義美】
10 三量体G蛋白質のターゲットと認識部位【星野真一/堅田利明】
11 MAPキナーゼカスケード【後藤由季子/西田栄介】
12 Cdkインヒビターと細胞周期【野田朝男】
13 RB,p53と蛋白質−蛋白質相互作用【秋山 徹】
14 サイクリンとCdkの特異的作用【松七五三 仁】
15 DNAウイルス癌遺伝子産物の結合蛋白質と細胞周期【山口宣生】
16 JAKキナーゼを介したサイトカインレセプターからのシグナリング【三浦 修】
17 細胞基質間接着,脱接着による細胞内シグナリング【佐邊壽孝】
18 14-3-3のシグナリング−蛋白質キナーゼのモデュレーターとしての14-3-3【礒辺俊明/市村 徹/渡辺雅彦/奥山典生】
2章 蛋白と核酸の相互作用
1 概論−転写制御因子はどのように制御されるか【伊庭英夫】
2 BZip構造をもつ蛋白質【伊庭英夫】
3 核内レセプターによるヘテロ二量体形成とDNA認識【梅園和彦】
4 核内原癌遺伝子産物Myb-HTH変異体リピート構造によるDNA認識機構【西村善文】
5 Relドメイン−免疫グロブリン様構造を有するDNA結合部位【井上純一郎】
6 Znフィンガー構造をもつ転写因子【秋山 徹】
7 c-Myc関連蛋白質の物性と機能【栗原靖之/堀内正隆/浮田さやか/上杉晴一】
3章 シグナル伝達異常と疾病
1 PI3-キナーゼと糖尿病【春日雅人】
2 BCR-ABLと慢性骨髄性白血病【丸 義朗】
3 シグナル伝達からみた発癌機構【平井久丸】
4章 シグナル伝達系に作用する薬剤の特異的認識
1 PI3-キナーゼ阻害薬wortmannin【岡田太郎/堅田利明/櫨木 修】
2 免疫抑制剤FK506,シクロスポリンAとカルシニューリン【松井秀樹/畠瀬 修】
3 プロテインキナーゼ阻害剤と特異性【日高弘義/石川智彦】
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- 【本書名】実験医学増刊:シグナル伝達における分子間相互作用〜蛋白?蛋白,蛋白?核酸の分子認識と特異性
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