さあ実験,でもどう進めたらいいのだろう…と悩む前に本書をどうぞ!バイオ研究の流れをフローチャートで示し,流れに沿って200以上の実験法を紹介.キット・受託情報も充実で,効率よく実験できます!
目次
1章 遺伝子クローニングと入手方法【佐々木 博己】
A.通常のcDNAクローニングと入手方法
A-1. cDNAライブラリーからcDNAを手に入れる
- mRNAを調製する
- cDNAライブラリーの作製とスクリーニング
A-2. PCRによってcDNAを手に入れる
A-3. 公的保存施設からの譲渡,市販のカタログショッピング
A-4. 人からの供与
B.遺伝子の発現量や機能をもとにしたクローニング
B-1. 合成オリゴヌクレオチドによるcDNAライブラリーのスクリーニング
B-2. mRNAの発現量の差をもとにcDNAを手に入れる
- cDNAディファレンシャルハイブリダイゼーション法
- cDNAサブトラクション法
- mRNAフィンガープリント法
B-3. cDNAの発現クローニング
- 抗体をプローブとするcDNAクローニング
- 細胞にmRNAやcDNAを導入して目的のcDNAのみを分離する
- タンパク質-タンパク質相互作用を利用してcDNAを手に入れる
- DNA-タンパク質相互作用を利用してcDNAを手に入れる
C.同定したcDNAの塩基配列の決定とホモロジーサーチ
C-1. 塩基配列の決定
C-2. ホモロジー検索
- 核酸,アミノ酸のデータベースと検索プログラム
- モチーフデータベース
2章 抗体の入手,タンパク質の精製とアミノ酸配列決定【吉田 真太郎】
A.抗体を入手する
A-1. 抗体を購入する
A-2. 抗体を作製する
B.タンパク質の精製とアミノ酸配列決定
B-1. 生体,細胞からタンパク質を手に入れる
B-2. アミノ酸配列(一次構造)の決定
- アミノ酸配列分析用タンパク質の調製
- アミノ酸配列(一次構造)決定
3章 遺伝子産物の生化学的解析【吉田 真太郎】
A.タンパク質の酵素活性を解析する
A-1. タンパク質の入手
A-2. 酵素活性を測定する
B.タンパク質の局在性の検定を行う
B-1. 免疫染色法(免疫組織化学染色法)
B-2. 免疫電顕法
B-3. GFPを利用した局在性検
C.タンパク質-タンパク質の相互作用を調べる
C-1. 融合タンパク質を用いて目的のタンパク質の検出を行う
C-2. 抗体を用いて目的のタンパク質の検出を行う
- 合成ペプチドを利用した抗原の作製
- 目的タンパク質の検出
C-3. 表面プラズモン共鳴法
C-4. 蛍光共鳴エネルギー転移(FRET)法
C-5. プロテオーム解析
D.DNA-タンパク質の相互作用を調べる
D-1. DNA結合因子の解
D-2. DNA非結合因子の解析
D-3. クロマチン免疫沈降(ChIP)法
E.タンパク質の修飾を解析する
E-1. リン酸化の解析
E-2. タンパク質に付加した複合糖鎖の解析
E-3. その他の翻訳後修飾の解析
4章 遺伝子の発現解析【落谷孝広】
A.目的のmRNAの発現している組織,細胞,量,それに時期,期間を知る
A-1. cDNAセットの購入
A-2. mRNAフィルター,ポリA mRNAアレイの購入
A-3. mRNAの抽出方法
A-4. 発現情報解析の方法:核酸レベル
- ノーザンハイブリダイゼーション法
- RNaseプロテクションアッセイ法(リボプローブマッピング)
- RT-PCR法
- リアルタイムPCR法
- DNAチップ/マイクロアレイ法
A-5. 発現情報解析の方法:細胞・組織レベル
- in situハイブリダイゼーション(ISH)法
- in situ RT-PCR法
- 核run-onアッセイ法
- マイクロダイセクション法
- 組織アレイによる遺伝子発現解析法
B.目的のmRNAの発現調節機構を調べる
B-1. 発現はどのレベルで調節されているのかを知る
- 転写レベルでの調節
- 転写後の各段階で調節されている場合
B-2. 発現調節領域の同定
- プロモーター解析
- エンハンサーの同定
- in vitro転写系
B-3. 転写後の調節機構を知る
B-4. エピジェネティクスによる遺伝子発現調節
C.転写制御因子を解析する
C-1. 転写因子の解析
C-2. 転写因子の精製
C-3. 目的遺伝子と転写因子の相互作用
- チロシンリン酸化抗体による解析方法
- In-gelタンパク質リン酸化アッセイ法
- レポーターアッセイシステム(キット)
5章 細胞・生体レベルの遺伝子機能解析【落谷孝広】
A.培養細胞への遺伝子導入と発現
A-1. 人工変異の導入方法
- 合成オリゴヌクレオチドによる位置指定変異導入法
- 領域指定変異導入法
A-2. 発現ベクターのデザイン
- プロモーター・エンハンサーの選択
- 発現調節用ベクターの選択
A-3. 培養細胞への遺伝子導入の方法論
A-4. 遺伝子組み込み細胞株の樹立
- 選択マーカー遺伝子の選択
- 薬剤耐性細胞株の樹立
- 遺伝子発現細胞株のスクリーニング
A-5. レポーター遺伝子導入と発現アッセイ法
B.オリゴヌクレオチドの導入による遺伝子の機能解析
B-1. アンチセンスオリゴヌクレオチドのデザインと全体のプロトコール
B-2. 培養細胞へのアンチセンスオリゴヌクレオチドの導入
B-3. RNAi法のデザイン
- 標的遺伝子に対するsiRNAの配列設計
- siRNA配列の特異性の確認
- 合成siRNAか,ベクター型siRNAかの選択
- 細胞,動物への導入
C.動物個体への遺伝子導入
C-1. トランスジェニック
- トランスジェニック動物作製
- 各種トランスジェニック動物
C-2. ノックアウト
- ノックアウトマウス作製
- その他のノックアウト動物
- その他の個体レベルでの遺伝子機能の抑制方法:RNAi法
C-3. 生体への全身あるいは局所的遺伝子導入法
C-4. 個体レベルでのイメージング解析
D.動物個体の大量変異株のバンク状況と取得のための利用法
6章 幹細胞(ES細胞.間葉系幹細胞)を用いた実験法【落谷孝広】
A.ES細胞の樹立と培養,保存などの基礎技術
A-1. ES細胞の取り扱い
- ES細胞の入手
- ES細胞の培養
- ES細胞の保存
- フィーダー細胞の取り扱い
A-2. ES細胞への遺伝子導
- ES細胞に導入可能な遺伝子ベクター
- 遺伝子導入の方法
A-3. ヒトES細胞の入手などについての情報
B.ES細胞の分化誘導系を用いた遺伝子機能解析
B-1. ES細胞を用いた遺伝子機能解析の戦略
B-2. ES細胞のin vitro分化誘導
- 培養シャーレ上での分化誘導
- 胚様体を介したin vitro分化誘導
B-3. ES細胞のin vivo分化誘導
C.間葉系幹細胞
C-1. 間葉系幹細胞の入手
C-2. 間葉系幹細胞の培養
C-3. 間葉系幹細胞の分化
7章 ポストゲノムとしての網羅的遺伝子研究【佐々木博己】
A.癌を含む疾患原因遺伝子の分離・同定
A-1. ポジショナルクローニングによる遺伝性疾患の原因遺伝子の同定
- 古典的な多型マーカーを用いた連鎖解析による原因遺伝子座の決定
- SNPsを利用した疾患関連遺伝子の同定
A-2. ポジショナルクローニングによる非遺伝性の癌の原因遺伝子の同定
- 染色体の構造異常の同定
- 染色体の転座・逆位部位の同定
- メチル化異常の同定
A-3. 候補遺伝子の同定
- データベースを利用する方法
- 実験的に未知遺伝子を分離する方法
A-4. 遺伝子変異の同定
- 大きな変化を検索する方法
- 点突然変異を含む微細な変化を検索する方法
B.ゲノム網羅的遺伝子機能解析
B-1. トランスクリプトーム関連技術
B-2. プロテオーム関連技術
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- 【本書名】無敵のバイオテクニカルシリーズ:改訂第3版 バイオ実験の進めかた
- 【出版社名】羊土社
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