原理からよくわかると大好評の実験入門書,待望の改訂第3版!大腸菌の培養法やサブクローニング,PCRなどの実験のポイントをイラストを用いて丁寧に解説.基本となる実験手技がしっかり身につきます!
目次
第1章 実験をはじめるにあたって【田村隆明】
1 遺伝子実験とは
2 実験を組み立ててみる
3 実験法選択の基準
4 実験の上手な人はどこが違うのか
5 実験材料を準備する
6 遺伝子組換え実験関連法規
第2章 DNA実験の基本【田村隆明】
1 実験機具,機器
2 溶液
3 濃度と単位
4 滅菌操作
5 DNAの取扱い
6 DNAの検出と定量
- DNAの紫外線吸収能
- 分光光度計
- エチジウムブロマイド
7 DNAの濃縮
7-1 エタノール沈殿
7-2 イソプロパノール沈殿
7-3 有機溶媒で濃縮する
8 DNAの精製
8-1 フェノール抽出
8-2 フェノール/クロロホルム抽出
8-3 DEAE-セルロース
8-4 ゲル濾過
第3章 大腸菌の取扱い【田村隆明】
1 はじめに
2 大腸菌について
3 培養の準備
- 培地の種類
- 培地添加物
- 培養容器
- インキュベーターとシェーカー
- 滅菌と殺菌
- 植菌器具
- 実験台のセットアップ
4 培地の作製
- 培地の基礎知識
- LB培地の作製
- LBプレートの作製
- M9培地の作製
5 いろいろな培養法
5-1 液体培地での培養
5-2 プレート培養
- 培地の乾燥
- 画線培養
- 塗り広げ培養
- 注ぎ込み培養
- マスタープレート作製
- スポット培養
5-3 大腸菌の増殖
5-4 培養後の後処理
6 菌株の保存と輸送
- プレート保存
- グリセロールストック
- スタブ保存
- 凍結乾燥法
- 輸送方法
第4章 バクテリオファージの取扱い【与五沢真吾】
1 はじめに
2 ファージ力価の測定(プラークアッセイ)
3 ファージの増殖
4 ファージDNAの調製
第5章 プラスミドDNAの増幅と精製 −DNAを増やす【与五沢真吾】
1 プラスミドとは
1-1 プラスミドの基礎知識
1-2 プラスミドベクターの選択
2 プラスミドの調製
2-1 プラスミド調製の原理
2-2 ボイルプレップ
2-3 アルカリプレップ
- ミニスケール(2 mL)
- ラージスケール(800 mL)
3 ポリエチレングリコール(PEG)によるプラスミド精製
4 市販のキットを使ったプラスミド精製
5 形質転換(トランスフォーメーション)
5-1 コンピテントセルの作製
- 塩化カルシウム法によるコンピテントセルの作製
- エレクトロポレーション用コンピテントセルの作製
5-2 形質転換(トランスフォーメーション)
- 塩化カルシウム法によるコンピテントセルを用いた形質転換
- エレクトロポレーション法による形質転換
第6章 核酸の酵素処理 −DNAを加工する
1 はじめに【中太智義】
2 制限酵素処理【中太智義】
2-1 制限酵素とその特性
2-2 制限酵素反応の実際
- 基本的な反応
- 異なる制限酵素で切断する場合
- その他の注意点
2-3 DNAをマッピングする
3 リガーゼ【中太智義】
3-1 DNAリガーゼ
3-2 T4 DNAリガーゼの性質
3-3 キットについて
4 DNA修飾酵素【中太智義】
4-1 アルカリホスファターゼ (alkaline phosphatase)
4-2 DNAメチラーゼ(DNA methylase)
4-3 クレノーフラグメント(Klenow fragment)
4-4 バクテリオファージT4 DNAポリメラーゼ(Bacteriophage T4 DNA polymerase)
4-5 バクテリオファージT4ポリヌクレオチドキナーゼ(Bacteriophage T4 polynucleotide kinase:T4 PNK)
5 ヌクレアーゼ【田村隆明】
5-1 S1ヌクレアーゼ
5-2 Mung Beanヌクレアーゼ
5-3 Bal31 ヌクレアーゼ
5-4 DNaseⅠ(デオキシリボヌクレアーゼⅠ)
5-5 エキソⅢヌクレアーゼ
5-6 ラムダエキソヌクレアーゼ
5-7 マイクロコッカルヌクレアーゼ
5-8 RNase H
6 DNA合成酵素【田村隆明】
6-1 末端デオキシヌクレオチド転移酵素
6-2 逆転写酵素
第7章 DNA断片のサブクローニング −目的のDNAを手に入れる
1 サブクローニングの流れ【中太智義】
2 インサートDNAの用意【中太智義】
3 ベクターの準備【中太智義】
3-1 制限酵素の選択とベクターの末端形状
3-2 脱リン酸化処理
3-3 ベクター調製の実際
4 ライゲーション【中太智義】
5 インサートDNAの修飾・改変【中太智義】
5-1 リンカーライゲーション
5-2 メチル化DNAを用いたリンカーライゲーション
5-3 突出末端の平滑化
5-4 DNAを削る
6 トランスフォーメーション (形質転換する)【中太智義】
7 インサートDNAのチェック
7-1 プラスミドの精製と制限酵素処理によるインサートチェック【中太智義】
7-2 カラーセレクション【中太智義】
7-3 PCRによるチェック【青木 務】
第8章 アガロースゲル電気泳動 −大きなDNA断片の分離
1 電気泳動の原理と種類【田村隆明】
2 アガロースを選択する【田村隆明】
3 試薬の調製【田村隆明】
4 電気泳動の実際【田村隆明】
- 通常ゲルの場合
- ミニゲル(MuPid®)を用いる方法
5 DNAの検出
5-1 エチジウムブロマイドによるDNAの検出【田村隆明】
5-2 エチジウムブロマイドを含むアガロースゲルによるDNAの分離【田村隆明】
5-3 SYBR®Green染色を用いたDNAの染色【小池千加】
6 アガロースゲルからのDNAの回収【田村隆明】
6-1 GENECLEAN®を用いる方法
6-2 QIAGENのスピンカラムを使う方法
6-3 それ以外のDNA回収方法
第9章 ポリアクリルアミドゲル電気泳動−小さなDNA断片の分離【小池千加】
1 ポリアクリルアミドゲルについて
2 試薬の調製
3 ゲルの作製
4 電気泳動の実際
5 DNAの検出
6 ポリアクリルアミドゲルからのDNAの回収
第10章 PCR法 −DNAを試験管内で増やす【青木 務】
1 PCR法の原理
2 プライマーのデザイン
2-1 Tmとプライマーのデザイン
2-2 構造上避けるべきデザイン
2-3 その他のデザイン上の注意点
2-4 nested プライマー
3 耐熱性ポリメラーゼの選択
3-1 polⅠ型DNAポリメラーゼ
3-2 α型DNAポリメラーゼ
3-3 混合型DNAポリメラーゼ(LA-PCR用ポリメラーゼ)
3-4 Hot start用DNAポリメラーゼ
4 PCR反応の実際
4-1 PCRに用いられる機器の分類
- 温度管理方式による分類
- オイルフリーかどうか
- 使用チューブ(プレート)の違い
- 冷却方式の違い
4-2 PCR反応液の組成
4-3 サイクルの設定
- プライマーのアニール温度
- 各ステップの時間
- サイクル数
- 代表的なPCRサイクル
- 修飾を加えたサイクル
4-4 PCR反応の例
4-5 コンタミネーションの防止について
4-6 Hot start
- 後から成分を添加する方式
- ワックスで隔壁を作る方式
- Hot start用ポリメラーゼを用いる方式
5 PCR産物のサブクローニング
5-1 PCR産物の精製
5-2 平滑末端化
5-3 TAクローニング法
- TAベクターの作製
- TAベクターへのサブクローニング
5-4 制限酵素認識配列の付加
- プライマーのデザイン
- 制限酵素サイトへのサブクローニング
- プロトコールの実験時間の指示が便利と思います。トラブルシューティングが詳しく非常に参考になります。(私立大学薬学部 教員)
- 学部生のときに先生が産休で休んでいたときに、自分で実験をしなければならなくなった。そのとき、原理の理解や、実際のプロトコールをたてるのに役にたった。
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- 【本書名】無敵のバイオテクニカルシリーズ:改訂第3版 遺伝子工学実験ノート 上〜DNA実験の基本をマスターする
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