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in vivoエレクトロポレーション(i-GONAD法)によるゲノム編集マウス・ラットの作製エレクトロポレーションの達人:ゲノム編集のコツと組織への分子導入の応用可能性

大塚正人,宮ヶ迫理子,中村彩花
Masato Ohtsuka1)/Rico Miyagasako1)/Ayaka Nakamura2):School of Medicine, Tokai University1)/Support Center for Medical Research and Education, Tokai University2)(東海大学医学部1)/東海大学生命科学統合支援センター2)
10.18958/6757-00002-0000716-00

ゲノム編集技術の進歩により,安定した分子(遺伝子)導入技術の需要は急速に高まっている.分子導入を行う対象も,オルガノイド培養や患者由来がん組織などさらに多様化してきた.それらを満たす技術として,エレクトロポレーション(EP)法が再び注目されている.EP法は一度条件が決まれば安定した導入ができるというメリットがあり,さらに分子導入が難しいとされてきた個体組織や細胞でも導入技術や導入電極の改良が近年は進んできた.しかし,いざ改良を試みたり新たな対象に挑もうとすると,ベーシックな技術なだけに新しい技術情報や動向などを得ることが逆に難しい.
本特集企画者の武内が編集に携わった『目的別で選ぶ 遺伝子導入プロトコール(羊土社)』を上梓してから9年が経過したが,EP法に関しては基盤技術の変化が大きくないため,当書籍に掲載されている導入対象については実験手順がほぼそのまま利用できる.しかし導入対象や用途の幅の広がりをみせるだけに,研究者としては“ちょっとした新しいコツ”が必要となる場面が増えている.
そこで本特集では,EP法をさまざまな用途で活用している達人から,実験上のコツや新技術でのポイントを中心として簡潔に紹介をいただいた.EP法でさらに工夫を試みたいという研究者や,ゲノム編集や新しい技術導入でEP法を試してみようという研究者の参考になることを願っている.(企画/森泉康裕,武内恒成)

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