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トキソプラズマ症

ときそぷらずましょう

トキソプラズマ感染による疾患で,ヒトおよび家畜において種々の症状を起こす.妊婦が初回感染した場合,流・死産や先天性トキソプラズマ症を引き起こす.胎児期の感染は,出生時に小頭症,幼児期に肝脾腫大を伴う黄疸,髄膜脳炎,小児期後期の脈絡網膜炎のような眼障害の遅発性出現をみる.ヒトの出生後の感染は,通常無症状である.しかし,エイズ患者や免疫抑制剤の投与を受けている患者はトキソプラズマ性脳炎を起こすことが知られている.(実験医学増刊2710より)

感染症ーウイルス・細菌・寄生虫の感染戦略

光山正雄,北 潔,野本明男/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

本コンテンツは,2018年まで更新されていた同名コンテンツを元に,新規追加・再編集したものです