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フェイズフィールド法

ふぇいずふぃーるどほう

結晶成長や相分離現象を記述する数値計算手法として発展してきた手法.異なるA相・B相の2相(水と氷など)が共存する状況を考え,A相ではφ=1を取りB相ではφ=0を取るような仮想的な場の変数φを用いて系を記述する.相境界ではφが0から1へ連続的に変化する.細胞の形態を記述する場合には,細胞内でφ=1を取り細胞外でφ=0となるようなφを考える.細胞の変形,すなわち相境界の運動はφの時間発展方程式として"を解いてやればよい.ここで右辺第一項は細胞の張力,第二項は面積一定を課す項であり,さらにアクチン重合など細胞膜を押すアクティブな力なども導入することが可能である.また細胞内シグナル因子の反応拡散方程式と組合わせて解くこともできる.(実験医学増刊3820より)

機械学習を生命科学に使う!

シークエンスや画像データをどう解析し、新たな生物学的発見につなげるか?

小林徹也,杉村 薫,舟橋 啓/編

解説は発行当時の掲載内容に基づくものです

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